1950年代にジャズヴォーカル・ファンに人気の高いアルバムを2枚残した女性シンガー。これがデビュー作で、ラッセル・ガルシアがゴージャスなバックをつけています。A-1「That Old Black Magic」の粋なラテンアレンジと、それをはつらつと歌いこなす彼女の声の良さ! 2枚で歌手引退なんてもったいないと思って調べたら、70年代にはヨーロッパに移住して活動を続けていました。.
アイドル的イメージと女流ソングライターの二面性を持ちながら活動してきた60年代の締めくくりにヒットした自作の「Put A Little Love In Your Heart」が、ようやく彼女に女性SSWとしての生き方を覚悟させたとも言えます。2曲を除いて全曲自作で統一した本作は、アルバムとしてもヒットを記録しました。よく見かけると思いますが、「Love Will Find A Way」など佳曲も多く、スルーは出来ませんよ。.
スワンプレディとしてデビュー。徐々に洗練されたスタイルに移行してきた彼女がついにつかんだシティ・レディとしての成功作。「Higher And Higher」「We’re All Alone」(いい!)と2曲のカヴァーを全米トップ10に送り込み、アルバム自体も最高6位を記録。力を絶妙に抜きながらも女性の強さを芯に秘めた歌声です。.
ナット・キング・コールの愛娘がソウル/ディスコ・クイーンとしてデビューしたというニュースは音楽界をにぎわせました。快調なキャリアを歩みだした彼女のサード・アルバム。チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーが作曲とプロデュースでバックアップ。彼女の魅力を明るく解き放っています。「I’ve Got Love On My Mind」が全米5位の大ヒット。アルバムも最高8位まで上昇し、ソウル期の彼女の最大の成功作となりました。.
収録曲・データ
【曲目】This Heart / Still In Love / Party Lights / I've Got Love On My Mind / Unpredictable You // Peaceful Living / Be Mine Tonight / I Can't Breakaway / Your Eyes / I'm Catching Hell
【曲目】Cloudy / The Fool On The Hill / Fancy Dancing Man / Coconut Grove / Younger Generation〜Baby Close Its Eyes // Michael From Mountains / Here, There, And Everywhere / You Didn't Have To Be So Nice / Holiday / Strawberry Fields Forever / It'll Never Happen Again
【曲目】The Song Is You / Star Dust / Black Coffee / Anything Goes / I’ve Grown Accustomed To His Face / Daddy // My Heart Belongs To Daddy / As Time Goes By / How high The Moon / The Lady Is A Tramp / Be My Love / I’ll Never Smile Again
軽くファンキーにシャッフルする「Make It With You」のためにあるようなアルバム、と言ってしまってかまわないほど、このヴァージョンは素晴らしいと思います。また、それと同時にポップスの黄金律を保ちながら自身を響かせる歌の妙味、モダンなサウンドに目を配りつつ、きちんと貫禄を示す彼女の実力に脱帽します。ポップスやロックまで幅広い選曲の妙も魅力。懐深いおとなのポップスです。.
収録曲・データ
【曲目】One More Ride On The Merry-Go-Round / The Long And Winding Road / That’s What Living’s About / The No-Color Time Of The Day / Let’s Get Lost In Now // Make It With You / Passenger Of The Man / I’ve Never Been So Happy In My Life / You’ll Remember Me / Good-Bye
ブロードウェイ出身の女性シンガー。良きジャズマンとの共演に恵まれ、Prestigeレーベルに佳作を残しています。本作はオルガンのジョニー・ハモンド・スミス率いるクインテットで9曲。ゆったりラテングルーヴ「Vaya Con Dios」からいい感じです。バッキー・ピザレリのギターのワザが光る曲が1曲(「Games That Lovers Play」)という構成。ジャケットの色合い通りのウォームな感覚が漂う大人の女性ヴォーカルです。.
冒頭「From This Moment On」から腰を直撃のビッグバンド・ラテンです。ヴェテラン女性ヴォーカリスト、レナ・ホーン。スケールの大きな歌が得意な彼女に、ずばりハマった最高のラテン・アルバム。ストレートなラテン・ジャズからボサノヴァまで、一気に駆け抜ける痛快な一枚。カリブ風の味付けの効いた「Island In The West Indies」が、隠れた粋トラックだと思います。シャープなアレンジはショーティ・ロジャース。.
収録曲・データ
【曲目】From This Moment On / Take Me / Night And Day / Old Devil Moon / More / My Blue Heaven // Cuckoo In The Clock / Meditation / By Myself / Island In The West Indies / Ours / Falling In Love With Love
【曲目】Lover / Baby Won’t You Say You Love Me / Manhattan / With A Song In My Heart / You Must Have Been A Beautiful Baby / It’s Magic // You’re My Girl / Heart And Soul / There Will Never Be Another You / Dream A Little Dream Of Me / I Love You Much Too Much / I’ll Walk Alone
ランバート、ヘンドリックス&ロスから脱退した彼女がイギリスで録音したアルバム。ふくよかさとシャープさを兼ね備えたビッグバンド・アレンジがいかにもイギリスっぽい感じ。よく知られたスタンダードをのびのびと採り上げています。「A Lot Of Livin' To Do」「I'm Gonna Go Fishin'」など、LH&R時代のオキャンなノリを持った曲も魅力的。プロデュースはなんと「007」のジョン・バリーです。.
すごい迫力のジャケット! まさに恋の傷をにらみかえしてます! トニー・フィッシャーはLAのジャズクラブなどで活動し、唯一のローカルヒット「The Big Hurt」とこの同名アルバム(こちらも生涯唯一)で知られる女性シンガーです。ポピュラー・シンガーでありながら、ロックンロールやポップスの変化を反映したサウンド。彼女の歌も迫力だけでなく丁寧な表現力とおおらかさがあって素晴らしいです。タイトル曲はガールポップ的にも聴けます。.
【曲目】Lover / Baby Won’t You Say You Love Me / Manhattan / With A Song In My Heart / You Must Have Been A Beautiful Baby / It’s Magic // You’re My Girl / Heart And Soul / There Will Never Be Another You / Dream A Little Dream Of Me / I Love You Much Too Much / I’ll Walk Alone
一曲目の「Day In Day Out」の洒脱でキモの据わったスイング感で、脂が乗りきっていることがわかります。NYのジャズクラブBasin Street Eastでの実況録音盤。ダークなリズムがかっこよすぎる生「Fever」は、クールながらも聴く者の胸ぐらをつかむような緊張感! お客様を楽しませながらも、余興には終わらせない女の意地を感じます。.
収録曲・データ
【曲目】Day In - Day Out / Moments Like This / Fever / The Second Time Around / Medley One Kiss〜My Romance〜The Vagabond King Waltz / I Got A Man / Peggy Lee Bow Music // I Love Being Here With You / But Beautiful / Them There Eyes / A Tribute To Ray Charles / Just For A Thrill〜Yes Indeed! / Peggy Lee Bow Music
60年代のガールズソウルでも渋い存在感と根強い人気を誇り、ディープなソウルマニアをも唸らせる存在。自分で書くオリジナルも良い曲が多いのです。このシングルはCapitolでの唯一のアルバム「Don’t You Ever Get Tired Of Hurting Me?」の前年で、アルバム未収録。マイナーメロディながらダンサブルという、いわゆる泣けて踊れる曲です。最高! ファースト・プレスはB面が別のカップリング。こちらは同年リリースのセカンド・プレスになります。.