トッド・ラングレンの2枚組ライヴ盤「Back To The Bars」発売にあたって制作されたプロモーション盤。A面にはアルバムから、ライヴのハイライトを(好選曲!)。注目はB面で、トッドと彼の親友であるパティ・スミス(!)による会話(パティがインタビュアーを務めるかたち)が片面全体にわたって収録されているのです!.
It Wouldn’t Have Made Any Difference.
I’m So Proud.
A Conversation With Todd Rundgren And Patti Smith.
かつての夫で、かけがえのない共作パートナーだったジェリー・ゴフィンと共作した数々の名曲を、新たなアレンジで採り上げたアルバム。一曲だけ書き下ろした新曲「Dancin' With Tears In My Eyes」が最高に素晴らしい! まさにゴフィン=キング流AORです。ようやく実現したシティのセルフカヴァー「Snow Queen」、そしてあの「Locomotion」など名曲キラ星のごとし。.
収録曲・データ
【曲目】Dancin’ With The Tears In My Eyes / Locomotion / One Fine Day / Hey Girl / Snow Queen // Chains / Oh No Not My Baby / Hi De Ho / Wasn’t Born To Follow / Goin’ Back
Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
不安定で落ち着きのないメロディ&ヴォーカルなのですが、この取り留めのなさが彼の手にかかると最高にユニークなポップになるのです。ヴァン・ダイク・パークスやポール・ウィリアムス(彼の作詞も収録)との交流、さらに本作収録の「Fill Your Heart」をカヴァーしたのがタイニー・ティムとデヴィッド・ボウイという事実も見逃せません。鬼才たちの交差点を期せずして演出した不安で不思議なSSW。アレンジにはカービー・ジョンソンの名もあり、ストリングスを響かせています。.
彼女のSSW期の4作目。サード「Music」と並び、カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイの音楽に惚れ、熱心にニュー・ソウルに肩入れしていた時期でもあり、とても充実した内容です。バックミュージシャンはNYの黒人セッションメンやダニー・クーチらセクションの面々。人気曲「Bitter With The Sweet」収録です、.
【曲目】Winter Has Me In It's Grip / La La Love / Homeless Brother / Sunshine Life For Me (Sail Away Raymond) / The Legend Of Andrew McCrew // Wondeful Baby / You Have Lived / Great Big Man / Tangled (Like A Spider In Her Hair) / Crying In A Chapel / Did You Know
現在もキーボード奏者として裏方で活躍するUKのブルーアイドソウルSSW唯一のソロ。ここに収録されたドゥーワップライクなモダンポップの名曲にしてヒット曲「Eighteen With A Bullet(憧れのヒットチャート)」は、もともとコリン・ブランストーンが歌う予定だったとか。ファルセットを活かしたグッドタイムでメロウなナンバーの目白押し!.
収録曲・データ
【曲目】Eighteen With A Bullet / A Whole Pot Of Jelly (For A Little Slice Of Toast) / Hold Me Closer / Shadow Of A Doubt / Anytime // Please / Lovin' As You Wanna Be / Kangaroo Dip / Number One Priority / Shining Eyes
スティーヴ・ミラー・バンド在籍のハーモニカ奏者。バンドとはひと味違う都会的なフィーリングと小洒落たスイング感覚あふれるソロ作は長年ハイファイで人気のシンガーソングライター作品です。トロピカルな雰囲気漂う「One Kiss To Goodbye」に惚れ惚れ。この感じ、アラン・トゥーサンに通じます。トロピカルにカリプソを消化した「Rosalie」もいい。ヴァン・ダイク・パークス「Yankee Leaper」にも通じる味ですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Lovin' In The Valley Of The Moon / One Kiss To Say Goodbye / Ghetto Hotel / Nobody Wants Me / Puerto De Azul // Hangin' Tree / Another Day / Rosalie / The Jig Is Up / Eighteen Wheels / Sea Of Key
邦題は「夏草の誘い」(良いタイトルですね!)。前作「Court And Spark」のシティ路線をさらに突き詰めた75年のアルバム。ラリー・カールトン在籍時のクルセイダーズが全面バックアップ。A-1「In France They Kiss On Main Street(パリの恋人たち)」がヒット曲です。しかし、続く実験的で土俗的な「Jungle Line」で変化の兆しも。ジャケにエンボス加工が施されています。.
Columbiaに残した名作「From Eden To Canaan」に先駆けること数年。Warner Bros.に残されていた、もう1枚の絶品ヴォーカルアルバム。アレンジャー、ピアニスト、ヴォーカリスト、プロデューサー…、数々の顔を封印し、ひとりのSSWとして自作に向かい合った静かな大人の一枚です。低く渋い声で、一瞬にして彼の世界に引き込まれます。ホリーズに提供した「兄弟の誓い」や、すでにスタンダード化していた「A Taste Of Honey」のセルフカヴァーも収録。しかし、こんなに渋いのにまだこのとき33歳だったとは…。.
収録曲・データ
【曲目】 Glory, Glory Hallelujah / Willoughby Grove / That’s Where My Brother Sleeps / Allegheny / Interlude / Where Are You Going? // Interlude / He Ain’t Heavy, He’s My Brother / Woman In The Window / I Wish I Could Walk Away / Rivers Of Time / A Taste Of Honey / Interlude
アル・ゴルゴーニ、トレイド・マーティン、チップ・テイラー。各自それなりにキャリアも深めていた東海岸ソングライター盟友3人組が残した落ち着いたSSWテイストの好盤。3人名義ではこれがファーストです。東海岸ポップ界隈きってのメロディメイカーだった彼ら自らの手によるドラマティックなナンバーを3人の暖かいハーモニーで。颯爽とした「Cisco」、泣ける「I Can't Do It For You」良曲多し。.
【曲目】Wait Like A Lady / And I Never Did / Get Along Handsome / Comfortable / This Isn't An Ordinary Love Song // Weddin' / I'm Letting Go / What If / Ollabelle And Slim / Rider
リンダ・ロンシュタットの歌唱で知られる名曲「Cry Like A Rainstorm」を、クレイグ・フラーのヴォーカルで再録しています。質感はメロウですが、AORの流行には染まりきっていない70年代後半の西海岸サウンドには、シンガーソング・ライター期の香りが濃厚に感じられます。ヴォーカルの上手さではフラーに軍配ですが、不器用ながら気持ちの伝わるカズのヴォーカルのタッチも、バッチリ健在です。.
収録曲・データ
【曲目】Feel That Way Again / Cry Like A Rainstorm / You Take My Heart / Let The Fire Burn All Night / 'Til You Come Back // Annabella / The Ways Of A Woman / Fool For You / Restless Sea / Annabella (Reprise)
ナッシュヴィル産の心優しきSSW。これがなんと7年ぶりのセカンドアルバム。心優しいポップな曲と、数曲あるメロウな弾き語り系ナンバーが共存。音楽への愛情とインテリジェンスのバランスがちょうどいいのです。「Rainbow」や「Over And Over」の素晴らしさは息をのむほど。クレイグ・ナッティカムやジム・グレイディのようなサウンドを探している方に是非。.
収録曲・データ
【曲目】Harmony / Lily Of The Valley / Come And Lie Down / Children / Long Ago Once Upon A Time // Rainbow / On The Road / Eagle (For John R. Cash) / Saying Goodbye Without Saying Hello / Over And Over / Rock And Roll Health Food Nut
ジェフ・ベック・グループが参加したファンキーなタイトル曲にはゾクゾク! 「Sunshine Superman」など大ヒットを連発していた時期でもあり、このアルバムでもドノヴァンは、ドリーミーな吟遊詩人ではなくフォーキーでサイケデリックなロックミュージシャンです。グッドタイミーな佳曲「I Love My Shirt」もお忘れなく! ドノヴァンはイギリス人ですが、この時期はUS Epic盤がオリジナルです。.
【曲目】Country Morning / A Misspent Youth / I Believe In You / Sleepyhead / Layna / The Clearings // Rember Then / Seeds Of Change / Shine A Light / Randolph And Me / Cape Cod Houses / Seeds
混血児としてNYに生まれ、苦みばしった名曲を歌い続けるガーランド・ジェフリーズ。ロックンロールポエットのひとりとして、もっともっと評価されてしかるべき人です。本作はソロでのセカンド。スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザらの参加を得て、繊細なソウルを描き出しています。「New York Skyline」は彼の魅力が色濃く出た名曲。レゲエの導入にもストリート感覚あり。後にパンクスにも愛されたシングル曲「Wild In The Streets」も収録。.