「すべての狂えるミュージシャンたちに」というタイトルにこめられているのは、自分でも律しがたい表現者としての欲望でしょうか? マイケル・ジョンソンの初期を敬虔に彩るSanskritレーベル時代のセカンド・アルバム。ファースト、サードに挟まれて、やや地味な印象ですが、アコースティックギターと歌だけの味わい深さは至高。北の街ミネアポリスでじっくり紡がれた歌。ラストには「Here Comes The Sun」の素晴らしいカヴァー。内容最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Troubled For You / Cain's Blood / Love/Sex / The Good Life / The Gypsy In The Picture / Walk Me Round Your Garden / Hello // Goodbye / May You Never / Take My Body Home / Poor Little Robin / To Feel A Friend / The Glory / Here Comes The Sun
不安定で落ち着きのないメロディ&ヴォーカルなのですが、この取り留めのなさが彼の手にかかると最高にユニークなポップになるのです。ヴァン・ダイク・パークスやポール・ウィリアムス(彼の作詞も収録)との交流、さらに本作収録の「Fill Your Heart」をカヴァーしたのがタイニー・ティムとデヴィッド・ボウイという事実も見逃せません。鬼才たちの交差点を期せずして演出した不安で不思議なSSW。アレンジにはカービー・ジョンソンの名もあり、ストリングスを響かせています。.
イアン・マシューズとアンディ・ロバーツが結成したUKフォーキーバンドによるコンセプチュアルな名盤。初めて大西洋横断飛行をなしとげた女性飛行士アメリア・エアハート(のちに若くして洋上で消息を経ちます)がテーマなんです。「For The Second Time」「Side Roads」など、ゆったりした趣の沁みるナンバー揃い。「Amelia Earheart’s Last Flight」も素晴らしい! ロニー・レイン的黄昏感覚が絶妙。イギリスとアメリカが交錯した“名盤”の匂い。.
【曲目】The Dragon Is Dancing / Sighs In A Shell / Tequila Moonlight / Snake Man / Love's In Vain / Lost In The Midway // Eternity Spin / Sunken Skies / Summer Salt / In The Misty Woods / Blown Out / Blue Streets
夏をただよう。白日夢。いわゆるサマーでオーシャンな明るさとは一線を画した漂泊感。そんな気分を濃厚に感じさせてくれる名作です。彼のアルバム「The Original Tap Dancing Kid」「The Dragon Is Dancing」と並ぶ三部作のシメにあたるアルバム。そしてこれが彼のラストアルバムでもあります。A面は「It’s All In The Game」、B面は「I'm So Lonesome I Could Cry」という、それぞれ知られたスダンダード曲に向かいつつ知的に構成されます。Bラス「泣きたいほどの寂しさだ」の独白するような歌声に思わず涙。.
収録曲・データ
【曲目】Child From Nowhere / Emerald And The Dream Dance / It's You They're Dreaming Of / Captain Comes Cold / Bayou Eyes / It's All In The Game // Hills In My Head / Whirlpool / Sweet Separation / So Darkly Fall The Shadows / Nightingale Come Sail / I'm So Lonesome I Could Cry
本作とシングル1枚のみを残したフォーキー。寂寥的な導入曲「Prelude To A Woman」に始まり、人なつっこく切ないメロディ、時にズシンと重たくナイーヴなサウンドの独壇場にグイッと引き込まれます。男泣きしちゃいたくなる、とってもピュアな音楽なのです。ナッシュヴィルのジャック・クレメント・スタジオで制作されたスワンプ味たっぷりの逸品。.
収録曲・データ
【曲目】Prelude: To A Woman / Bless Me Daddy / Victoria Lenore / You Can't Hide Away / Finale: To A Woman // Sweet Bye And Bye / Slave Runner / Alley Lady / When She Goes / No Reunion
【曲目】New York City (You're A Woman) / John The Baptist (Holy John) / Can You Hear It Now (500 Miles) / The Ballad Of The Hard Rock Kid / Going Quietly Mad // Oo Wee Baby, I Love You〜Love Is A Man's Best Friend / Back On My Feet / Come Down In Time / Dearest Darling / Nightmare #5 / The Warning (Someone's On The Cross Again)
フォークやルーツミュージックの印象が強いレーベルに残された、さわやかなアルバム。A-2「Tomorrow My Princess Will Come」を聴いてビックリ! こんな気持ちのいいブリージーボッサが隠れているなんて! 爽やかなカントリー風味も心地良いです。自作スイング「That’s Only Fair」も軽やか。.
ポップマインドにあふれ、優しい気持ちになる大名盤。まるでヤングブラッズが「Groovin'」を演奏したような雰囲気のタイトル曲の「Breakaway」からして、内容の充実を保証してくれます! フィフス・アヴェニュー・バンドみたいな「Be The One」も素敵!彼は元ソッピーズ・キャメルのメンバー。草むらに猫が映り込んだ、ひそやかな猫ジャケ盤です。裸足になって、こんな歌を歌いたいです。.
収録曲・データ
【曲目】Breakway / Hard, Cold, City Life / Way To My Heart / Send Me Some / Jaded Lace // Be The One / I Go Slow / Where's My Baby / Sondaround / Bluegreens / Leave It There
混血児としてNYに生まれ、苦みばしった名曲を歌い続けるガーランド・ジェフリーズ。ロックンロールポエットのひとりとして、もっともっと評価されてしかるべき人です。本作はソロでのセカンド。スティーヴ・ガッド、デヴィッド・スピノザらの参加を得て、繊細なソウルを描き出しています。「New York Skyline」は彼の魅力が色濃く出た名曲。レゲエの導入にもストリート感覚あり。後にパンクスにも愛されたシングル曲「Wild In The Streets」も収録。.
サード・アルバム。前作とは打って変わって、彼女の歌とピアノを中心にした張りつめた内容。「Time And Love」「Save The Country」など、ポップな人気曲を収録していますが、基本的には、ずっしりと重い内容。しかし、このアルバムを最高作として推す声も多いと聞きます。彼女の美学を封じこめたような歌詞ブックレットも付いています。.
カントリー風味のメロディにふと混じるジャズ感覚のコードチェンジやカッティング(フィル・アップチャーチ!)にストリングス。それがこのアルバムの、不思議な魅力のキモだと思うのです。カントリーとブルーアイドソウルが幸福な出会いをした「Red Is Redder」を聴くとなぜかどうしても泣けてきてしまうんです。「Lonely In A Crowd」なんてタイトルまで泣かせます。Ovationレーベルには、こういう奥深い魅力を持ったアルバムが数多くあります。.
内省的なタッチを基本にして、ヴァラエティ豊かな世界を展開するSSW。のちにカーペンターズとの仕事で名を挙げるジャック・ドハーティが全曲のアレンジを手がけています。ストリングスの澄んだ音色が痛いほど突き刺さります。まるでアルゾみたいな「Motels And Stations」をまず聴いてみてください。.
「Son Of A Preacher Man」の作者としても知られるSSWの傑作スワンプアルバム。ソロ作のなかではこれが内容も人気も一番かと。ジェームス・バートン、ラリー・カールトンらを従えたソウルフルなサウンドにA-1「You Got The Right」からKOです。プロデュースはジョン・ハートフォードや初期のニルソンを手がけたリック・ジャラード。ダン・ペンやマーク・ジェイムスに通じるBellレーベルのソングライター・アルバムらしい路線の男らしさと美メロが濃厚!.
10インチのミニアルバム「A Girl At Her Volcano」を挟んでのサード・アルバム。順風満帆なデビューを飾りながら、実は多くの葛藤に見舞われていた彼女。ジェームス・ニュートン・ハワードのプロデュースを得て本作を発表するまで、相当の苦心があったと聞きます。作風は「Pirates」よりもむしろポップな感じ。ですが、詩も曲も練りに練り込んでいる印象です。.
収録曲・データ
【曲目】Prelude To Gravity / Gravity / Juke Box Fury / It Must Be Love / Magazine // The Real End / Deep Space / Runaround / Theme For The Pope (Rorschachs) / The Unsigned Painting〜The Weird Beast (Rorschachs)
【曲目】Morning Morgantown / For Free / Conversation / Ladies Of The Canyon / Willy / The Arrangement // Rainy Night House / The Priest / Blue Boy / Big Yellow Taxi / Woodstock / The Circle Game
【曲目】Elaine / The Spider And The Cockroach / The Changes Never Stop / Streetsinger / Teapot's A'whistlin' Darlin' / Tasha's Tail / Coral // The Concubine Of Aqaba / Egos On The Rebound / Ants And Toads / One Man Band / Father Scratch / Old Gull/Elaine