ライオネル・ハンプトンがこの時期のColumbiaに残したアルバムはストリングスとの「Soft Vibes」、トロンボーン・セクションとの「Cool Vibes」と、コンセプトを重視した作品が多いのです。本作もそのシリーズのひとつで、お相手は木管。抑制の効いた演奏がひんやりとしたムードを与えてくれるのは、このシリーズの共通項でもあります。.
My Prayer.
Satin Doll.
Smoke Gets In Your Eyes.西海岸ジャズシーンで活動した白人ピアニスト。ピーター・ネロやロジャー・ウィリアムスを意識したポピュラー・タッチのアルバムも残していますが、カリフォルニアのクラブ、PJ’sでのライヴ演奏を収録した本作は、しっかり本気のジャズモード。歯切れのいいパッセージで駆け抜けるだけでなく、ヴィブラフォンまで聴かせてくれて驚かされます!.
I Could Write A Book.
My Heart Stood Still.
You’d Be So Nice To Come Home To.サンフランシスコのデキシーランド・ジャズ人気集団。火消しの格好がトレードマークで、どのアルバムでもひたすら陽気でペーソスあふれる演奏を聴かせてくれます。このアルバムは彼らの50年代初めの演奏を収録したゴキゲン盤。タイトルに「Vol.2」とあるように「1」の続編で、レーベル表記も「Side 3」「Side 4」となっています。本場ニューオリンズとはまた違った趣のエンタメ精神が魅力ですし、演奏も迫力あってうまいのです。.
Frankie And Johnny.
12th Street Rag.
Who Walks In When I Walk Out.ラーセン・フェイトン・バンドのキーボーディスト、ニール・ラーセンのソロ。キーボード、とくにアープ・シンセの音色を活かしたインストフュージョン・アルバムです。相棒バジー・フェイトンも参加していて、彼のギターも冴えます。ブラジリアンファンク「Sudden Samba」最高!.
Sudden Samba.
Windsong.
Last Tango In Paris.ハンガリーのフュージョンバンド、ディメンツィオのファーストアルバム。もともとジャズの盛んな東欧の美学と欧米フュージョンからの影響に加え、地中海やアラブのセンスもはらんだアプローチも交えたサウンドは独自といえるもの。ブラジリアンファンクのエッセンスを消化した人気曲「Bamba」収録! やっぱりこれはかっこいい!.
Bamba.
Western.
Tavoli varos.ジャズ・ピアニストとしても優れた才能を持ち、将来を嘱望されながら32歳の若さで自動車事故により急逝した天才プレイヤー。彼の数すくないリーダー作であるだけでなく、ピアノにビル・エヴァンスが参加していることで知られる人気作です。楽曲はミュージカル「Guys And Dolls」からのものですが、端正でクールな雰囲気は唯一無二。.
Guys And Dolls.
Adelaide.
Luck Be A Lady.インテリ眼鏡、かっこつけてるクセにどこかとぼけたジャケ。やばそうな匂いがします。しかも澄ました顔してヘンなジャズが多いDeccaのリリース。はたしてその実体は?フランス出身のしゃれたピアノトリオでございました。ただではすまさない才気煥発。「バードランドの子守歌」をクラシックにアレンジしたり。 エスプリの効いたナイス・ジャズ!.
Yesterdays.
Prelude, Fugue And Trio On “Lullaby Of Birdland”.
Soon.「Topsy」でおなじみコージー・コールが、先輩や同期のジャズドラマー3人(ジーニ・クルーパ、レイ・マッキンリー、パナマ・フランシス)を誘って制作した、踊りたい人たちのためのドラムアルバム。「I Could Have Danced All Night」を聴いてもらえたら、これがどんなアルバムかわかると思います。手数の多いチャキチャキしたドラムが全編で大活躍!.
I Could Have Danced All Night.
Smoke Gets In Your Eyes.
What Is This Thing Called Love.クラリネットの名手とアコーディオンのデュオ。このコンビ尾では数枚ありますが、中でも本作は、ユニゾンしたり離れたり、ふたりの遊び心が顕著に現れた一枚。不安定な美しさが、やみつきになりそう。リズムセクションを置いてゆくほどのマッドな高速プレイ「Bus Driver In The Sky」に目が点、いや、耳が点。「Nica's Dream」にはエキゾ感も。.
Bus Driver In The Sky.
Nica's Dream.
The Monkey.ドン・エリオットのリーダー作扱いですが、事実上はドンとラスティ・デドリック(フリー・デザインのデドリック兄妹たちのおじ)のトランペット2本がリード楽器を務めるコンボ作品。ディック・ハイマンがピアノとアレンジで全体の演奏を引き締めます。ギターも(アレンジも得意な)マンデル・ロウですし、才人たちの集合体みたいな盤です。.
Mine.
Vampire Till Ready.
Dominick Seventh.50年代から活動するサム・モスト、新世代のジョー・ファレル。ふたりのジャズフルート奏者によるデュオアルバムです。清涼感ある70年代型モダンジャズを展開。マイク・ウォフォードのエレピも印象的な「Samba To Remember You By」をぜひ。.
Kim.
When You Wish Upon A Star.
Samba To Remember You By.ふくよかな音色と的確なプレイが魅力のトロンボーン奏者、アービー・グリーンのビッグバンド・スイング盤。20世紀の大作曲家ジミー・マクヒュー(「On The Sunny Side Of The Street」など)の楽曲をアル・コーン、アーヴィン・コスタルのアレンジで気持ちよくお届けします。.
Medley: I’m In The Mood For Love.
I Feel A Song Comin’ On.
Diga Diga Doo.本格的な黒人ミュージカルとして大好評を博し、数々のスタンダードを残した「ポーギーとベス」を黒人アレンジャー、ビル・ポッツがビッグバンド・ジャズ化。各ソロイストの技量とイマジネーションを活かした実に能動的な内容で、ズート・シムズ、ビル・エヴァンス、アート・ファーマーらキラ星のような東海岸の俊英が一同に集結。勢いのある演奏から音のしぶきが飛び散りそうです。1959年にリリースされた盤をジャケットを変更してリイシューしたものです。.
There’s A Boat Dat’s Leavin’ Soon For New York.
Summertime.
My Man’s Gone Now.フルートのダブル・リードはとても素敵な組み合わせ。そして、ハービー・マンとサム・モストの個性の違いも面白いです。ジョー・ピューマのギターもナイス助演。スタンダード中心の選曲で、二匹の鳥がさえずるようにスイングします。春ジャズ! 1955年リリースのオリジナル盤はなかなか良盤に巡り合わないので、こういうリイシューは重宝しますね!.
Fascinating Rhythm.
I’ll Remember April.
It Might As Well Be Spring.LAロックの中心地的存在だったライブハウス「ウィスキー・ア・ゴーゴー」でのライブ盤。片面1曲ずつの長いインプロヴィゼーション主体ですが、リフはファンク/ソウル仕様なのがとにかくかっこいいです。この時期の彼のバンドはロイ・エアーズ、ソニー・シャーロック、スティーヴ・マーカス、ミロスラフ・ヴィトゥスが参加したすごいメンバー!.
Ooh baby.
Philly Dog.
Philly Dog.ヴェトナム戦争中に米軍がおこした最大の愚行とされるソンミ村虐殺事件(1968年3月)。全米にも大きな衝撃を与えたこの事件は、反戦機運の高まりの大きな一因となりました。その慄然とする経緯を詩人ピート・ハミルが作品化。そのポエトリーをロスコが朗読し、ロン・カーターとジェームス・スポールディングが演奏をつけたアルバムです。落ち着いた静かなトーンと言葉が突きつける反戦の意思にしばしのめりこんでしまいます。内ジャケにナット・ヘントフが長いコメンタリーを寄せています。.
The War Crimes.
The Deserters.
In Memoriam.西海岸オールディーズの重要レーベルDel-Fi。その社主ボブ・キーンは、もともとジャズ志向のクラリネット奏者で、Del-Fi設立前後にもこうしたジャズアルバムを数枚残しています。その中でも、コンボで演奏した本作は本格派の一枚。シェリー・マン(ds)レッド・ミッチェル(b)ポール・モアー(p)レッド・ノーヴォ(vib)ら実力者が参加。自らのクラリネットとトロンボーン、バリトン・サックスという三管編成もユニークです。.
I Won’t Dance.
There’ll Never Be Another You.
I Hear Music.古くは50年代から器用なマリンバ・プレイヤーとしてイージー・リスニングやラウンジ作品に重用されてきた人ですが、故国カナダに戻ってから発表した70年代の作品は、メロウ・ジャズ/フュージョンとしてひそかに注目を浴びています。本作はヴィクター・フェルドマンら欧米のいぶし銀ミュージシャンを迎えて録音した1977年作。女性ハーピスト、ドロシー・ホワイトの存在が効いています。本作ももちろんカナダ・オンリー。.
Pavanne Pour Une Infante Defunte.
You put The Shine On Me.
A Face Like Yours.メンフィス出身の白人サックスマン。23歳でリリースした初リーダー作です。ロイ・ヘインズ、ドン・エリスらと共演してその後も長く活動を続けますが、60年代のリーダー作はこれと翌年の2枚しかないのです。ブッカー・リトル、ポール・チェンバース、ウィントン・ケリー、ジミー・コブとメンバーは超豪華。才能が期待されていたことがわかります。.
W.K. Blues.
A Starling’s Theme.
Waltz Of The Demons.ドイツのMPSはアメリカのCTI同様に70年代以降のフュージョンの先駆けともいえるクールなサウンドを作り出していた名レーベル。ジャズミュージシャンたちの意欲的なマインドに良質な音響、美的パッケージ、新しいリスナー層を与えていました。そこに残された音源をDJたちが再発見する流れは90年代にはすでにありました。この2枚組コンピレーションでも、MPSの意欲と足跡をスリリングな楽曲とともに味わえます。.
Bulgarian Beans.
A Grand Nite For Swinging.
The World Is A Ghetto.プロデューサーのハリー・リムが設立したFamous Doorは、ジャズの概念や流行が激変していった1970年代に、ストレートな味わいの演奏を残すべくレコーディングを行なっていた良質レーベル。本作は、名ピアニスト、デイヴ・マッケンナがリーダーとなり、スコット・ハミルトン、アル・コーン、ウォーレン・ヴァシュら新旧の名手たちとくつろいだセッションを繰り広げたグループの録音です。.
Avalon.
Look For The Silver Lining.
Idaho.ホンカーたちが時代を謳歌した50年代の終わりにリリースされた1枚。ディジー・ガレスピーをはじめ、多くのジャズマンたちの元で経験を積んだサックスマン、ジェシー・パウエル。リーダー作はこれを含めて2枚しかありません。ビッグバンドジャイヴの香りを受け継いだR&Bナンバーが本領のようですが、バラードでの歌心も抜群です。.
Cross On The Green.
This Is Always.
Just Chips.ボビー・ハケットの美しいコルネットの調べと、グレン・オッサーがしつらえたパイプオルガンによるシンフォニックなハーモニーとの出会い。ありそうでない組み合わせと音響です。神秘的で催眠的でもあります。オルガンは鍵盤楽器ですが、パイプオルガンは「ホーン」でもあるんですね。.
Can’t Get Out Of This Mood.
Love Letters.
Midnight Sun.60年代のレア盤再発でその名を一気に知られたラテン・ジャズマン、ドン・カニンガム。彼が夫人アリシアと組んだジャジーなデュオ、カニンガムス。「Cottontail」で、まず軽くお手前披露。ジャッキー&ロイというか、この愛嬌はジョン・ヘンドリックスとアニー・ロスの再来という感じ? シンプルにジャズる精神に拍手!.
Cottontail.
Our Bossa Nova.
Quicksilver.Blue Noteの常連というイメージの彼らがLimelightに残したファンキーなライヴアルバム。シカゴにあるロンドンハウスというクラブでのライヴです。ラムゼイ・ルイスほどポップス寄りではないですが、ファンキーでブルージーな演奏がたっぷり。バックビートもイカした「Downtown」で幕開けするコンサート。それほど大きくなさそうなクラブの雰囲気で、お客さんもサビを大合唱したり。こんな演奏に立ち会えたら、幸せでしょうね。.
Downtown.
Mohair Sam.
Simple Simon.リリースは1984年ですが、レコーディングは1977年。ガル・コリンズ(g)ジョージ・ムラーツ(b)とのドラムレス・トリオで臨んでいます。この編成というと初期のオスカー・ピーターソン・トリオのような音を想像しますが、こちらはギターとベースがエレクトリックなのが新鮮です。「Jubilee」のような歯切れの良いスピード感は編成のたまものでしょう。.
Jubilee.
Emily.
Dream Dancing.マルチリード奏者、スティーヴ・マーカスの初リーダー作。ソウルジャズというより、かなりジャズロックに振り切った作品です。バーズ「Eight Miles High」ドノヴァン「Mellow Yellow」ビートルズ「Tomorrow Never Knows」「Rain」といったレパートリー。ザッパの「Hot Rats」に近い世界観です。ノークレジットですが、かっこいいギターはラリー・コリエル。.
Eight Miles High.
Mellow Yellow.
Tomorrow Never Knows.1990年代を中心に登場したイタリアのジャズ・ルネッサンスともいうべきニューカマーたち。それから十数年を経て、あらためてそのかっこよさ、クールさを問うたオムニバス2LPです。ストレートアヘッドなコンボジャズですが、クラブ世代が踊るためのモードもちゃんと意識されています。.
Impulse.
Calypso.
Proof Of The Pudding.もともとは1957年にModeから、コンテ・カンドリ・カルテット名義でリリースされたアルバムでした。ピアノで参加していたヴィンス・ガラルディが60年代に「スヌーピー」のサントラを手掛けてブレイクしたこともあり、あらためて双頭カルテットとして再リリースされた盤。57年の録音ですが、きれいに分離されたステレオミックスです。.
Something For Liza.
Mediolistic.
Tara Ferma.Capitolにジャイヴとロックンロールの気分をあわせもったイカしたコンボアルバムを残す4人組。いわゆる“メジャー落ち”してのローカル盤にしてラストアルバム。スイングするコンボ演奏の気持ちよさはそのままです。歌ものは2曲だけでちょっと少ないのが残念ですが、地元クラブ(ジャケットに写る)を毎晩湧かせてきた現場サウンド画最高!.
One O’Clock Jump.
And That Reminds Me.
Jackie.