美貌の女流ピアニスト、バーバラ・キャロル。ストリングスやブラスを交えつつ、スインギーで小粋なタッチの快演を聴かせるアルバムです。レパートリーの多くは親しみ深い名曲ですが、「Barbara’s Carol」なんてタイトルのオリジナルもあっておもしろいですね。柔軟なセンスの人だったのだと思います。.
Satin Doll.
For All We Know.
Love For Sale.1957年の「Jazz For Playboys」と対をなすアルバム。メンバーはまったく違い、あちらはフランク・ウェスがリーダーでしたが、こちらはビリー・ヴァー・プランクのアレンジによるジャズコンボ作品です。クールジャズの名手ビル・ハリス(トロンボーン)をリーダー格として、セルダン・パウエル、エディ・コスタ、フィル・ウッズ、ジョー・ワイルダーら気鋭のメンバー。.
Senor Blues.
Whoo-Ee!.
Winds.60年代にデビューしたジャズ・ピアニスト、ドン・ランディ。後年はAOR/フュージョン・ミュージシャンをバックアップしました。自身のグループ、クエストを率いて制作したダイレクトディスク・レコーディング盤。グルーヴィーなフュージョンサウンドを完全一発録りでレコードに封じ込めています。さわやかさの中の緊張感。.
Salsalido.
New Baby.
Funkin’ Around.シアトルのローカル・レーベルに残された激レアジャズの秘宝として知られるジョニー・ルイス・カルテット「Shuckin' 'n Jivin'」のジョニー・ルイスと同一人物です。マルチ・プレイヤーである彼はヴォーカリストとしてもアルバムを残しています。深く低い声とモダンなリズムセンスでアピールするこちらもなかなかの人気盤。オリジナルの「If You Can Imagine」を推薦しますが、「Country Road」「On A Clear Day」も味わい深いジャジーなカヴァーで素晴らしいです。.
If You Can Imagine.
Country Road.
On A Clear Day.アフリカを舞台にしたブロードウェイミュージカルからのナンバーをジャズ化した異色作。スタイリッシュかつ多才な黒人ピアニスト、ビリー・テイラーですが、こうした変化球的なテーマはうってつけ。クラーク・テリー、フィル・ウッズらを配した11人コンボ編成で、シンプルかつ知的でリズミカルな世界を展開します。ホルンやチューバ、フルートを擁する管編成も奏功。.
Something Big.
Nothing More To Look Forward To.
Another Time, Another Place.ヒゲ男爵系ジャズ。ジョー・ターナーと言っても、ブルース/R&Bシンガーのビッグ・ジョー・ターナーではなく、ユービー・ブレイクやジェームス・P・ジョンソンの影響下に育ったラグタイムピアニストのソロピアノ。御年70歳くらいでしょうか? オレ流の力強い指さばきが素敵です。“唄うピアノ”というのは、こういう音のこと。.
Taboo.
Loncy.
Effervescence.ファンキーなトロンボーン奏者。難しいジャズには近寄らず、ひたすらパーティーライクなサウンドを追求したこんな人こそ、今は頼りになるというものです。思わずバックのミュージシャンもマイクも無いのに歌っちゃう。ワンホーンで、スカスカながら団子状でグルーヴしまくる「Blow Your Horn」「Hold It」「Stand By Me」最高!.
Hold It.
Stand By Me.
Blow Your Horn.センスの良い東海岸ジャズ・ピアニスト。これがセカンドアルバムで、67年ということですから、割と遅れてきたタイプ? ジェントルでグルーヴ感も良くてメロディアス。軽くモッドなリフを決めた「The Big "O"」がいかしてますね。クールさだけでなく、ウェルカムラウンジ風のくつろぎがよいのです。.
The Big "O".
Charleston Blues.
Tender Frame.ファンキーオルガンおじさん、ビル・ドゲット。タイトル通りハッピーに踊れるジャイヴR&Bがたくさんな傑作です。ハモンドをこれでもかと弾きまくる曲だけでなく、バンドマスターとして脇にまわってグルーヴを指揮する曲も。ずんずんと重心の低いリズムがくせになります。.
And The Angels Sing.
Rum-Bunk-Shus.
Chloe.CTI時代はクラシックを素材にしたサウンド作りで一世を風靡しましたが、Columbia移籍後は妹のデブラ&エロイーズ・ロウズをフィーチャリングしたソフィスティケーテッド・ソウル/フュージョンへ。80年代の名盤「Family」が人気ですが、こちらにも心地よい曲が並んでいます。.
The Baron.
False Faces.
Love Gets Better.スタイリッシュなジャズコンボで、心地よくダンス。「Campus Hop」とは大学の学生パーティーのこと。この時代の若者たちはすでにロックンロールも聴いてますから、ジャズも踊れるやつでないといけません。それでもクールにアンサンブルをアレンジしてみせるのが、さすがの才人! 裏テーマは作曲家ハリー・ウォーレン作品集です。LIVING STEREO。.
Java Junction.
You’re My Everything.
Summer Night.マルチリード奏者はジャズ界にはわりといますが、トランペットもサックス(各種)も吹けてしまうという才能は異例。初リーダー作から10年越しでリリースされたこのセカンドアルバムでは、モードジャズの影響を強く受けた刺激的なサウンドを展開しています。「ノルウェーの森」のカヴァーがすごい迫力で驚きます。.
Norwegian Wood.
E Flat Tuba G.
Horizons.ジョン・クレマーのメロウフュージョン盤! ハーヴィー・メイソン&チャック・ドマニコという抜群のリズム隊、そして本作では浮遊感満点のエレピを聴かせてくれるミルチョ・レヴィエフが重要かと。ブルガリア出身の彼がもたらすセンスが、サウンドに独特の魅力を与えています。.
Lovin’ Feelings.
Caress.
Lifestyle.1897年生まれのジャズ先駆者のひとり。クラリネットやソプラノ・サックスをソロ楽器として駆使し、ジャズのアドリブへと発展させていった先人でした。本作は彼の晩年(といってもまだ60代手前)である1956年にパリのスタジオでレコーディングした演奏を収めています。サミー・プライス率いるバックバンドの演奏も勢いがあり、ベシェも元気なクラリネットを聴かせてくれます。.
Saint Louis Blues.
The Darktown Strutter’s Ball.
Jazz Me Blues.ブラスをふんだんに使い、ビートも立ったVerve時代のジミー・スミス。Blue Note時代よりもさらにR&B的なセンスを前面に出してます。モッドなオルガンのお手本とはこの時代の彼のプレイのことを言うはず。パーティーロックンロール風に盛り上がる「Theme From Any Number Can Win」みたいなナンバーは、Blue Noteではやれなかったでしょうね。「The Cat」でポップシーンにもブレークする前夜。.
Theme From Any Number Can Win.
What’d I Say.
You Came A Long Way From St. Louis.デイヴ・グルーシンのジャズピアニストとしてのデビュー作。ブロードウェイミュージカル「Subways Are For Sleeping」からのナンバーを、ヒップにスイングするピアノトリオで採り上げています。アドリブに対するセンスが非常に編曲的というか、リズムへの反応などに後の非凡なアレンジャーとしての萌芽を見ます。レアな1枚。.
Getting Married.
Who Knows What Might Have Been?.
When You Help A Friend Out.「Breezin’」の大ヒット直前のシングル。A面はギターがあんまり目立たない歌ものディスコでびっくりします。B面は逆に「Breezin’」への導線を感じるファンキーメロウ。UK盤シングルです。.
Supership .
My Latin Brother .ジャズから出発し、やがてイギリスの映画音楽界へと転身するピアニスト。これは彼の初期キャリア。カルテット演奏に加え、ストリングスとの共演も含むUSデビュー盤です。イギリス人であることを誇る「A Foggy Day」から軽やかにスタート。立体的なピアノメロディの組み立てがとてもユニークです。.
A Foggy Day.
Just One Of Those Things.
Blue Moon.ウィリアム・パーカーはセシル・テイラー、ペーター・ブロッツマンらと長年プレイするなど、現代に至るフリーフォームジャズの最重要人物といえるベーシスト。彼が1970年代にさまざまな局面で録音してきたピースを収録した初リーダー作です。即興演奏的な側面を持ちつつ、確かにある方向性に向かって作曲された楽曲たち。集団演奏、ビリー・バングらとのトリオ演奏、どのピースにもは、緊張とポエジーの両方が混在し、時間の縮尺を無限に変容させてゆきます。ほぼプライベートプレスに近いオリジナル盤。超レアです。.
Desert Flower.
Rattle And Bells And The Light Of The Sun.
Face Still Hands Folded.フレンチジャズのいい香り。フランスのサックス/フルート奏者、ボビー・ジャスパー。あのブロッサム・ディアリーは彼と結婚していたのでフランスでブルー・スターズに参加したんですよね。渡米する前にレネ・ユルトルジェ、サシャ・ディステルらフランス人ミュージシャンたちと組んでいたコンボによる録音で、これが初めてアメリカでリリースされたリーダー作。1963年に37歳の若さで早世してしまいます。.
Bags’ Groove.
Memory Of Dick.
I’ll Remember April.1940年代から50年代にかけて、スイングからハードバップへと変貌を遂げていくジャズの様相を、当時のアメリカ国旗の星の数(アラスカとハワイは併合前)である48にかこつけて48人のミュージシャンによって表してみましたというオムニバスです。その着想がおもしろいし、ジャズ史の断面を1枚で知る好テキスト!.
Leo The Lion.
King Philip Stomp.
Cat Meets Chick.のんびりとしていながら感触はあくまで知的。田舎の都会人という感じ。非常によく練られたアレンジの上を名手たちが自分の持ち場をわきまえて南部の伝承曲や民謡をクールにジャズ化しています。ドン・ファガークイスト、マーティ・ペイチ、トミー・テデスコらウェストコーストのクールジャズ重要人脈が集結。A1-1「I’m An Old Cowhand」からトリッキーで、一気にやられます。.
Camptown March And Blues.
South Of The Border.
I’m An Old Cowhand.70年代を迎えても野心を失わないスタン・ケントン。自身の音楽生命をかけて設立した自らのレーベルCreative Worldからのリリース。「Plays Chicago」というタイトルですが、ブラッド・スウェット&ティアーズの曲もとりあげています。単なるポップスヒットカヴァーとは一線も二線も画した、ビッグバンドジャズの革新者ならではの斬新な組曲に刮目! 有名曲はあえて避け、きめこまやかでファンキーな世界を見事に作り上げています。.
Mother.
Free.
Alone.ふたりのトランペット/フリューゲルホーン奏者をリーダーにしたスモールブラスコンボによる意欲的なアルバム。テーマは月面軟着陸を背景とした近未来。プロデュースはボブ・トンプソン。しかし内容はラウンジ/スペースエキゾ的でも初期フュージョンでもなく、あくまでクールにアレンジされたストレートアヘッドなジャズ。ミッキー・ローカーとボブ・クランショウのリズムセクションもストイックでかっこいい! よく見ると意味深なロールシャッハジャケ!.
Time Space And The Blues.
Soft Landing.
Fourth Dimention.普通のミュージシャンなら晩年と言っていい時代を迎えても、まったく歩みを止めなかった巨人エリントン。自身のビッグバンド+パリ、ハンブルグ、ストックホルム、ミラノのスカラ座のオーケストラとそれぞれ共演。自身の組曲や大曲をストリングスを交えてシンフォニックにまとめあげた驚嘆の傑作。決して上品にまとめてしまわず、黒く熱い血が流れているのが凄いです。.
Night Creature : First Movement.
Night Creature : Third Movement.
Harlem.スイング時代からモダンジャズへと歴戦のキャリアを誇る名ドラマー、ルイ・ベルソンの78年盤。ジャケットにも特筆されているテッド・ナッシュは50年代に活躍したベテランではなく、彼の甥っ子でこのとき29歳の気鋭とのこと。ブルー・ミッチェルもトランペットで参加です。.
Raincheck.
The Song Is You.
Tristamente.インプレッションズのソウルヒットを、ジャズピアニスト、ウィントン・ケリーがカヴァー。アルバムの中からこうやって取り出してみると、ジュークボックスから流れるのが似合いそうなソウルインストに思えるから不思議です。B面はカリプソジャズ!.
It’s All Right .
Little Tracy.「ドクター・キルデア」は60年代初めにアメリカNBCで放映されてヒットした医師ドラマ。そのテーマ曲をはじめ、当時の人気TV番組のテーマソングを才人ハリー・ベッツがジャズ化した作品です。シャープなアレンジはどれもかっこいいものばかり! 中盤から怒濤のエキゾ高速ジャズと化す「Adventures In Paradise」やトリッキーなリズムでスウィングする「The Asphalt Jungle」など、アイデアが豊富で驚きます。ベッツはのちにサントラ「Fantastic Plastic Machine」を手掛けます。.
Theme From “Dr. Kildare”.
Theme From “Adventures In Paradise”.
Theme From “The Asphalt Jungle”.バディ・コレットの軽やかなフルートをフィーチャーしたジャズボッサ盤。Crownは半ば廉価盤レーベルで、低予算でいい加減な作りのレコードも多いのですが、これはいい。音質面などもう少し恵まれていたらと残念に思う部分はありますが、演奏が生々しいです(ミュージシャンは不明)。ジャズとボサノヴァの融合をじかに味わえる好内容。.
The Girl From Ipanema.
Fly Me To The Moon.
Turtle Samba.フェンダーベースがぶいぶいと唸りまくり、エレピがメロウな浮遊感を与え、そこに百戦錬磨の名ドラマーが鋭く“刻み”を入れてゆくのです。ファンクジャズの時代とマッチしたテンション高めの傑作! オーシャンな雰囲気の16ビートが気持ち良い「The Hawk Talks」も最高です! 映画「セッション」で演奏された「Whiplash」に通じる痛快爽快感!.
Sunshine Swing.
The Hawk Talks.
Rich Outing.