ソングライター、シンガーとしてノリに乗っていた時代の彼女の代表作。ヒットしたのはバラードのタイトル曲ですが、このアルバムを現代的に評価させるのは珠玉のフリーソウル・チューンの数々。もともとスティーヴィー・ワンダーが70年代シュープリームスのために書いた「Bad Weather」が最高です。AORファンには「Shine Like You Should」も! プロデュースはレオン・ウェアで、彼女の黒っぽさを引き出しています。.
クインシー・ジョーンズのプロデュースに身を任せた艶やかなボッサ/ラテン・アルバム。美しいストリングス&ブラスと、押しつけがましさ無く揺れるリズム。彼女のビロードの声の魅力を最大限理解したアレンジに脱帽です。「The Boy From Ipanema」「Moment Of Truth」「Jive Samba」「Shiny Stocking」など、夕暮れ時のラウンジに映える心地よいダンス・ビートを刻みます。.
収録曲・データ
【曲目】The Boy From Ipanema / Fascinating Rhythm / Night Song / Mr. Lucky / Fever / Shiny Stocking // Avalon / Tea For Two / Quiet Nights / Stompin’ At The Savoy / Moment Of Truth / Jive Samba
1940年代の「ボタンとリボン」などで日本でも愛されている美女シンガー、ダイナ・ショア。40代を迎える直前にジャズ・スタンダードを歌ったアルバムです。といっても「Do-Re-Mi」や「I Can’t Stop Loving You」が選ばれているなど選曲は多彩。ジャック・エリオットのアレンジも「Cry Me A River」にボサノヴァのリズムを用いるなどニクい仕掛けになっています。彼女流のハツラツさが効いてます。.
em recordsから14年越し(2023年時点)のリプレス入荷! 1967年に発表されたノラ・ガスリーの幻のソロシングルをオリジナルカップリングで。作品は両面ともに当時付き合っていたエリック・アイズナー(ex ストレンジャーズ)の作曲で、そのハーモニー/リズム構成はジャズ、またジョアン・ジルベルトの影響が聞きとれるもの。ノラのひっそり控えめな歌声とソフトサイケ風で不思議な楽想とあいまって、美しくメランコリーな世界。はかなくて、吸い込まれそうに美しい作品です。装丁デザインを刷新、レーベル面、ジャケット方式を変更、さらに2009年版に掲載できなかった貴重写真と歌詞も掲載した完全版仕様でお届けします。.
脳に重病を抱えて生まれてきた我が娘の看病に専念するために、一時音楽界から引退していた彼女の8年降りとなる復帰作。それは娘を失った悲しみからの再起作でもありました。プロデューサーには彼女をデビュー当時から見守り続けてきたフィル・ラモーンも名を連ねています。エモーションズのカヴァー「Best Of My Love」が娘に捧げられているのだと思うと、その明るさがじわりと胸に染み入ります。アナログ末期のプレスにつき、あまり見かけなくなっています。.
【曲目】Green Leaves Of Summer / Moonlight / The Lily / Yesterday / Softly, As I Leave You / Cast Your Fate To The Wind // I’ve Grown Accustomed To His Face / Hi-Lili, Hi-Lo / I Will Love You / Bluebird / Our Town / Angel On My Shoulder
いまや世界的な人気曲となった松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」のオマージュ元として知られる名曲「It's The Falling In Love」(デヴィッド・フォスターと彼女の共作で、のちにマイケル・ジャクソンもカヴァー)を収録したセカンド・アルバム。ブルース・ロバーツ、ピーター・アレンなど共作陣もよいメンツ。この時代のLA産フィメール・ソングライター系シティポップの最上級サウンドです。.
Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
クリード・テイラーのプロデュースするサウンドには、いつもハッとさせられるところがあります。本作の主役はこの美女。「Why, Baby Why」「Out of This World」などで、軽快なスウィング感にスリリングな小技(ウッドベースの音やハイハットの使い方など)をしのびこませ、それにクールに応える彼女との相性が白眉! アレンジはボブ・“ケニヨン”・ホプキンス。見事!.
バーバラ・ルイスのカヴァー「Hello Stranger」が、メロウ・ラヴァーズ感覚で最高! イントロのフワフワしたコーラスでもう昇天しちゃいます。なぜだか涙腺緩むんです…これを聴くと。のっけのタイトル曲もゆったりグルーヴのいい曲。「If I Can't Have You」がディスコで大ヒットする前夜、一番脂の乗っていた頃のアルバムです。タフでタイトなリズムを産み出すのはスコット・エドワーズ&ジェームス・ギャドソンのリズム隊。.
収録曲・データ
【曲目】Love Me / Hello Stranger / I Can't Get You Outa My Mind / I Know / Without You (There Ain't No Love At All) // Good Sign / She'll Be The Home / (I Don't Know Why) I Keep Hangin' On / I'd Do It Again / Uphill (Peace Of Mind)
ゴージャスでファンキーなサウンドをまとったトロピカルAORアルバム。気持ちは豪華客船のワンナイトラヴアフェアといったところ。シリータの人気曲「I Love Every Little Thing About You」のカヴァーでは、メル・トーメの息子で本作のプロデューサーでもあるスティーヴ・マーチとデュエット。ノスタルジックディスコなタイトル曲は「Bali Hai」とのメドレーで。メロウな「Easy」も推薦します。.
【曲目】For You, For Me, Forever More / Here I'll Stay / There's A Lull In My Life / It's Delovely / Down In The Depths / The Song Is You // In The Wee Small Hours Of The Morning / Everything I Love / If You Could See Me Now / I'll String Along With You / Ev'rything I've Got / You're Not So Easy To Forge【Arranger】【Directer】Richard Hayman【Guitar】Al Caiola【Piano】Hank Jones【Trombone】 Chauncey Welsch
ポインター・シスターズが74年にホームタウンのサンフランシスコで行ったライヴ盤2LP。まだこの時点でスタジオ盤2枚しか出していなかった彼女たちですが、圧倒的なコーラスワークとジャズセンス、ソウルフルなリズム感が融合したステージは見る者を圧倒する凄さでした。「今この瞬間をパックしておかないと!」という気持ちがリリースさせたライヴ盤だと思います。「Yes We Can Can」最高!.
白人女性でこれだけソウルフルに歌えたら気持ちいいでしょうねえ。とにかく抜群のフィーリングとリズムセンスの持ち主。これが彼女のデビュー作。A-1「Let's Be Friends」の素晴らしさは卒倒もの。ハイファイでも“マリリン・スコットみたいな”は、信頼に足る形容詞として長く使われてきました。オリジナルのアナログは今もなかなか見かけません。.
はすっぱでジャズでスイングな女性ヴォーカル最高峰。すべてが完璧なCapitol盤三枚の後にDeccaに移籍しての本作。ますます快調です。ファンキーな「Give Me The Simple Life」には完全KO。トリッキーなアレンジにも負けない、艶やかな歌声に惚れてしまいます。この後、結婚して渡英してしまうため、Deccaではこれが唯一のアルバムとなりました。.
収録曲・データ
【曲目】 Give Me The Simple Life / I’m The Lonesomest Gal In Town / Me And My Shadow / It Makes No Difference / There’s A Time And Place For Everything / Ain’t Nobody’s Business If I Do // What’s New ? / Something I Dreamed Last Night / I Finally Got A Break / Then I’ll Be Tired Of You / Love Is Only Love / I’ll Sing You One Song