この翌年、Columbiaに移籍して生まれる起死回生の大ヒットが、あの「Best Of My Love」。彼女たちが長年所属したStaxでのラストアルバムである本作にも、じつはサニーでウォームなハーモニーの魅力はすでに花開いているのです。軽やかながらきちんとしたソウルの実力を感じさせる彼女たち。見過ごされがちな傑作です。.
Shouting Out Love.
I Really Miss You.
Innocent.ビリー・フォードとリリー・ブライアントの黒人男女デュオ。ミッキー&シルヴィアやシャーリー&リーのフォロワーといった感じのおきゃんでかわいいR&B。作曲には若きボブ・クリューが関わっています。その縁なのか、のちに「Lucky Ladybug」フォー・シーズンズもカヴァーしてますね。.
Lucky Ladybug.
I Promise You.セカンドアルバム「My Prescription」収録曲ですが、シングルできくと音から伝わる集中力がやっぱりすごいなと感じます。ウーマックのシャウトの鋭さ、ベースラインのぐいぐいくる動き、音像がモノラルでごちゃっとなってるのが、逆にかっこいいのです!.
It’s Gonna Rain.
Thank You.フォー・トップスが、レフト・バンクのあのバロックテイストのヒット曲をカヴァー! 果たして相性はどうなのかと思いましたが、これがばっちりモータウン流にはまってます。チャートでも最高14位となかなかの好成績。B面はアルバム未収録曲です。こちらも晴れやかなモータウンファンク。.
Walk Away Renee.
Your Love Is Wonderful.ルー・ロウルズなど、ジャズとポップとソウルの中間をいく先輩シンガーたちの後を追うようにデビュー。これがサードアルバムです。H・B・バーナムのアレンジは十分にソウルフル。さりげなくファンキーな「By The Time I Get To Phoenix」、オーティスへの敬意を表して歌う「Sitting On The Dock Of The Bay」など素晴らしいです。.
By The Time I Get To Phoenix.
Sitting On The Dock Of The Bay.
The Son Of Hickory Holler’s Tramp.あのディー・ディー・シャープです。フィリーソウルの立役者コンビギャンブル&ハフのケニー・ギャンブルと結婚したことにより、この長い名前になりました。この名義でもリリースを重ねた彼女ですが、本作では旦那さんの色はやや後退。ジェリー・バトラー、デクスター・ワンゼルらが主要プロデューサーとなり、よりコンテンポラリーな方向性になっていますが、フィリーの伝統はしっかり意識されています。.
Let’s Get This Party Started.
Everyday Affair.
See You Later.もともとふたりのドイツ人ソングライターによる架空のディスコプロジェクトでしたが、アメリカでもヒットを連発。華やかなコーラス、シンプルなビート感、独特のおおらかさがディスコ隆盛の下地を作りました。ここから独立したペニー・マクリーンもディスコクイーンとして成功します。デビューヒット「Save Me」そして全米ナンバーワンに輝いた「Fly, Robin, Fly」収録のUSファースト・アルバムです。.
Fly, Robin, Fly.
Save Me.
I Like It.映画「サマー・オブ・ソウル」での素晴らしいゴスペル・アワーを体験して、あらためてゴスペルを聴きたくなった人におすすめしたい一枚です。キャラヴァンズはシカゴの女性ゴスペル・グループ名門(デビューは1958年)。この時期はソロでも有名になるシャーリー・シーザー在籍。あのロリータ・ホロウェイも在籍していた時期もあるんだそうです。.
Soul Salvation.
I Want To See Jesus.
Hold Your Peace.アメリカでフィリーソウルをポップチャートにも多く届けたという意味では、スピナーズはとても重要なグループ。このアルバムからも「The Rubberband Man」が全米2位の大ヒットに。この時期のリードシンガー、フィリップ・ウィンの軽やかで、なおかつソウルフルなヴォーカルが受け入れられていたのも大きいんでしょうね。ポップ、ソウル、ディスコのバランス感覚も絶妙。.
The Rubberband Man.
Wake Up Susan.
Now That We’re Together.ジェイ・グレイドン(“Jay Clayton”と誤表記されていますが)が全面参加した黒人男女デュオのアルバムです。アール・パーマー、エド・グリーンら曲によってメンバーは入れ替わっていますが、グレイドンとベースのジェームス・ジェマーソンは全曲に関わっているようです。同時代のMotownとしては異色のゴスペル的内容のアルバムですが、ニューソウル・ゴスペルと表現したくなるような新鮮さが全体にあります。.
Everything Is Alright Now.
Satisfied Mind (Sing).
I’ll Keep My Light In My Window.70年代半ば、フィリーに向かってソウルシンガーとして大成功を手にしたルー・ロウルズ。その成功にあやかって60年代後半から70年代前半のレコーディングを編集したアルバムです。1971年のヒット曲「A Natural Man」はミッドテンポのファンクナンバーとしてシンプルにかっこいいですし、カヴァーにも深みあります。とっくにソウルフルだったことの証明盤。.
A Natural Man.
Got To Get You Into My Life.
A Song For You.80年代にモータウンに復帰。アリー・オリー・ウッドソンがリードシンガーを務めた時期としては最後のアルバムです。80年代的なデジタルエコー感を強めにしたコンテンポラリーな印象ですが、ヒットしたのは伝統的なソウルフィーリングを融合させた「Lady Soul」でした。いい曲多数。.
Lady Soul.
To Be Continued.
Put Us Together Again.キャノンボール・アダレイに見出され、共演ライヴ盤でデビューした黒人ヴォーカリスト。こちらは黒人としての意識を強く感じさせるソウルフルヴォイスが冴え渡るスタジオデビュー盤。「Walk Tall」やニーナ・シモンで有名な「I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free」には1968年の黒人たちの意識の高まりが感じられます。ストリングスを使ったリフが最高な「When They Ask About You」などは、ショーティ・ロジャースによるアレンジの真骨頂といえるでしょう。.
Walk Tall.
I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free.
When They Ask About You.80年代モダンソウルの人気盤「Love Changes」からタイトル曲をシングルカット。じっくり大人なミディアムメロウです。B面はよりダンサブルで下世話な歌謡曲味もあって、これもいいな。.
Love Changes.
Got To Know.素晴らしい歌唱力を買われ、スピリット・オブ・メンフィス・カルテット、ゴールデン・エコーズ、フェアフィールド・フォーなど数々の名門ゴスペルグループでリードシンガーを担当したシンガー。リトル・アックスは愛称で、本名はウィリアム・ブロードナックス)。本国アメリカでは実現していなかった彼のキャリアを総括するコンピレーション。ほぼアカペラコーラス。濃厚です! スウェーデンのみでの発売でした。.
Glory Glory.
My Life Is In His Hands.
So Many Years (Jesus In Heaven).オーティスにかわいがられたソウルシンガー。小気味良い爆発力をノーザンソウルスタイルでうまく活かしたナンバーです。ヒットはしませんでしたが、60年代ソウルのファンの好きなツボ、確実に押してますよね! シングルはモノラルミックス。.
Aunt Dora’s Love Soul Shack.
Is That You Love.長くリードシンガーを務め、グループの支柱でもあったシャロン・ブライアント脱退後、新任にバーバラ・ウェザースを迎えた心機一転盤。サウンド的にもデジタルサウンドを積極的に取り入れ、グループ史上最高のセールスを記録したアルバムになりました。ヒットシングル「Secret Lovers」もバブリーな雰囲気最高なのですが、今向きのミディアムテンポ曲を試聴にはセレクトしてみました。.
Silver Shadow.
Thank You.
One Love.デヴィッド・ラフィンやエディ・ケンドリックスよりも通算では同じくらいテンプテーションズを支えたリードシンガー、デニス・エドワーズの(二度目の)復帰作。完全にきらびやかな80sブラコン仕様で、往年のモータウンサウンドとはずいぶん違いますが、コーラスをちゃんと活かし、テンプス風味は残したアレンジになっています。デニスの歌声はやはり力強いです。「I Wonder Who She’s Seeing Now」で聴こえるハーモニカはスティーヴィー・ワンダー。.
I Wonder Who She’s Seeing Now.
Do You Wanna Go With Me.
Look What You Started.アトランタ産のソフィスティケイテッドファンクグループ。77年のデビュー盤はファンク名盤として80年代からレコード屋さんの常連アイテムですね。80年代に入っても持ち味はキープ。タイトル曲では夏の灼熱の暑さをミドルファンクで表現。女性シンガーをデュエットに迎えた「I Want You To Know」もいい曲!.
Summer Heat.
Sea Side Vibes.
I Want You To Know.アルバム「Soul Sesame Street」が大人気のファンクグループ。アルバムの前年にリリースしたデビューシングルです。キッズグループでは?という印象もありますが、実際はNYの若者たちのファンクバンド。小レーベルだったので荒削りな音作りも含めて、いたいけな魅力が宿るスローファンクです。.
The Cat Walk.
The Country Walk.フィリーソウルの名グループとして70年代に数々のヒットを放った彼ら。3代目リードシンガー、ジョン・エドワーズ時代の名作とされる本作はNY録音で、マイケル・ゼイガーのプロデュース。コンテンポラリーなサウンドを求めた彼らの皮膚感覚での判断が成功しています。サム・クックのカヴァー「Cupid」は全米4位の大ヒットに。ウランダ・マックローとデュエットした「Heavy On The Sunshine」もよいですね。.
Cupid.
Heavy On The Sunshine.
I Just Want To Fall In Love.キャッチーなカリビアンソウルヒット「If You Wanna Be Happy」のヒットを持つジミー・ソウルの、にぎやかパーティソウル。生まれ持った陽気なフィーリングで思わず腰も動きます。B面はアイズレー・ブラザーズのカヴァー!.
I Wish I Could Dance.
Respectable.モータウンのソウルレビューに出演したときのライヴをシングルカット! 「Fingertips」がライヴヴァージョンでヒットしたからということもあるのでしょうが、勢いのある歌とハーモニカに圧倒されます。B面はスタジオ録音で、早くもファンクの香り。.
High Heel Sneakers.
Music Talk.ゴスペルの名門フランクリン・ファミリーからポップ/ソウル・シーンへと足を踏み入れたアレサのデビュー初期シングル。初めて全米トップ40に入った曲(最高37位)でもあります。当時、アレサは19歳!.
Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody.
Operation Heartbreak.60年代に「Expressway To Your Heart」のヒットを放った彼ら。ギャンブル&ハフがプロデュースした極上フィリーソウルといったところでしょう。名盤として誉れの高いサードアルバムからのシングルカット。歌心が十分に伝わるバラードナンバーです。モノラルミックスはDJ盤のみ。.
Lover To Me.スモーキー・ロビンソン作の極上モータウンポップなA-1「When I’m Gone」で幕を開けるポップソウルの好盤! ポインター・シスターズら独立し、モータウンと契約した彼女。やさしくて明るい個性を際立たせる良い曲揃いです。ジャケットはちょっとこわいですけどね。.
When I’m Gone.
Free Me From My Freedom.
I Love To Sing To You.デトロイトの真にローカルなワイルドさをレコードに刻み付けたどす黒いレーベル、Fortuneの若き稼ぎ頭。弱冠18歳で放ったスマッシュヒットがこのシングルです。Fortuneレコードに存在する数少ない全国配給盤(United Artistsにより)でもあります。盤からはみだしそうなド迫力の歌声が最高!.
Village Of Love.
I Want A Woman.巨体をふるわせながら狂おしく(しかし愛嬌ばっちりに)歌った「Summertime」。それがビリー・スチュワートの最大のヒット曲でした(1966年に全米10位)。続いたヒット「Secret Love」とのカップリングリイシューです。.
Summertime.
Secret Love.フォーキーソウルの名作「Evergreen」からのシングルカット曲ですが、この渋い良曲をリリースしているとは意外でした。タジ・マハールにも通じるようなレイドバックしたフィーリングが最高です。MG’sのオルガンでしか彼を知らない人にも再体験してほしいです。.
Mama Stewart.洗練された16ビートになめらかに乗るナンシーの歌声が最高。70年代からソウル的な作品に真摯に取り組んできた彼女だからこそ、これだけのサウンドに負けない歌が歌えるのだと思います。ディスコブギーのファンにもたまらないリズムのタイム感ですね。ハーヴィ・メイソン、リー・リトナー、ビル・チャンプリンらが参加したLA録音作品。.
Take My Love.
Someone Else.
I Loved You All The Time.