寂寥とナイーヴさと都市感覚、そしてメロウネスをあわせ持つシンガー・ソングライター。これが1983年にひっそりとミズーリ州のマイナーレーベルからリリースされていた作品だということに驚かされます。ロンリーでありながらシティサウンドとしても魅力的で、「Feels Like Me」などAORファンも魅了すると思います。数多くの楽器を自ら手がけています。2010年のリイシュー盤。.
Feels Like Me.
Inside.
No Need For The Ground.ここから「Chuck E.'s In Love(恋するチャック)」が大ヒットしたファースト・アルバム。いやいや、みんな彼女に恋したんですよ。ラス・タイトルマン、レニー・ワロンカーの薫陶を受けデビューした彼女の永遠に色あせることのない1枚です。見とれてしまうジャケットです。.
Chuck E.'s In Love.
Young Blood.
Danny’s All-Star Joint.これぞカナダ。ピュアで真摯な歌声と、じんわりとウォームなメロディ、そこはかとないロンリネス。初期ブルース・コバーン好きにはたまらない世界です。繊細でありつつストリングスを加えたり、バンドサウンドでも広がりのあるアレンジが素晴らしいです。これが彼のファーストアルバム。セカンドが出るのは20年後のCD時代でした。.
Pamela.
No One Ever Told Me.
Children Of The Night.ブレッドではデヴィッド・ゲイツの影に隠れた感じでしたが、解散後に発表したこの初ソロは名盤の誉れ高い一枚です。リー・スクラ−、ラス・カンケル、ラリー・ネクテルら“同僚”と言ってもいいくらいの気心知れたミュージシャンと共に作り上げた珠玉作。ブレッドとは違うアーシーな味が魅力の逸品です。.
You’ll Get Along.
Someday.
Breakin’ Up Is Easy.イギリスのバンド、マッギネス・フリントのメインソングライターだった二人。「Breakaway」をアート・ガーファンクルが取り上げてから世界的な知名度が上がりました。それ以前の、こういう作品もイギリス的な暖かみがにじむポップでフォーキーさが濃厚で人気が高いのです。親密な気分に満ちた響きに、暖かい気分に。さりげなくて、忘れがたいメロディと歌声。いいね。店主敬白。.
Country Morning.
Remember Then.
Shine A Light.ひ弱なファルセットで歌われるA-1「Your Heart Is My Heart」が最高なんですよ。ジェファーソン・エアプレインのドラマーだったジョーイ・コヴィントンが結成したバンドの唯一作。自分でリードヴォーカルも務めます。あの憎めない声は彼だったんです。混沌としてはいるけど、音楽愛と現代にも通じるナイーヴなマインドが刺さる! これは知られざる傑作なんです。.
Your Heart Is My Heart.
Miss Unaverse.
Hideout.いまもイギリスで深く愛される名曲「Streets Of London」の作者。木訥で実直な歌声とロマンチックなメロディを生み出すソングライティングの両方を兼ね備えた才人であり、一貫して街角の生活者の視点を持ち続けている人とも思えます。本作は71年の4作目。ガス・ダッジョンのプロデュースによるバンド・サウンド+ストリングスも、くすんだロンドンの下町の哀歓を浮かび上がらせます。.
Gene’s I .
Old Brow Dog.
Claudia.ユタ州のシンガー・ソングライター。同地で長いキャリアを続ける生粋のローカルミュージシャンですが、後年は俳優のキャリアにも進んだそうです。やさしさとはるかさを兼ね備えた歌声は、モルモン教というバックグラウンドとは切り離せないユタの風土も影響しているんでしょうか? フィフス・アヴェニュー・バンド的な「Clear Water Man」など隠れたいい曲あり。いやどれも敬虔でいいメロディです。.
Clear Water Man.
Child.
My Shepherd Will Supply My Need.60年代前半はきらびやかなポップスター。年齢を重ね、カントリーロック/スワンプ的アプローチで、成熟をアピールするようになってきた時代のアルバムです。自作曲中心で、プロデュースも自分自身。メロウな「Sing Me A Song」や「Life」なんかを聴けば、素直にかっこいい。バックバンドのストーン・キャニオン・バンドには、ベースは直後にイーグルスに加入するランディ・マイズナーです。.
Sing Me A Song.
Life.
This Train.マサチューセッツ州を拠点にした軽やかで心優しいフォーキー。フォークやマウンテンミュージックがずっと盛んな土地柄を象徴して、80年代半ばなのにデジタル要素皆無。「I’ve Got You Found」みたいな曲のメロディアスさで、男性のせつなさをうまく言い表してますね。これが生涯唯一のアルバムです。.
I’ve Got You Found.
Where The Hell Is El Salvador.
I Just Sit Here Thinkin’.テキサス出身のポップ系SSW。親しみのこもったボーカルとメロディを紡ぎ出します。なかでも小気味良すぎるB-1「It's A Fine Morning」に首ったけ! バンキー&ジェイク+アレッシーといった感じでおすめです。しかもこの軽快なシャッフルビートはハル・ブレイン! グッドタイム・ポップ好きにはたまりませんよ。ちょっと懐かしい友達からのメールみたいな気分になるアルバム。.
It's A Fine Morning.
Here I Go Again.
Count Your Blessings.Capitolでの「Soul Of A City Boy」の翌年にリリースされたセカンド。録音メンバーはジョン・セバスチャン、ピーター・チャイルズ、ジョージ・デュヴィヴィエ、オシー・ジョンソンというフォークもジャズも溶け合った面々。そんな人選にも彼が最初から持っていた、ジャンルにとらわれないセンスが現れています。清冽なフォークロックに滲む越境感覚、そして若きブルース。タイトルに「s」が付かず、「Young Blood」になっているこれがオリジナルジャケットです。.
Rider.
Summer Rain.
Cotton Eyed Joe.プロ/アマを問わずグリニッチヴィレッジのフォークシンガーたちの交わりを担った“Fast Folk Magazine”やライブを主宰した根っからのフォーキー。「Fast Folk」への参加条件は自分のオリジナル曲を持ってくることだったそう。ソロキャリアは70年からあります。このアルバムはシンプルなバンドサウンドで自分らしさを表現。もちろん全部オリジナル曲ですよ。.
The Inner Man.
Nobody Home.
Wheelbarrow Johnny.イギリス生まれのブリンがカリフォルニアにマネージメントを移し、CCMマーケットに向けてリリースした作品。もとより南部なサウンドへの傾斜を見せていた彼を、レイドバック期のクラプトン・バンドがバックアップ。卓越したソングライティングのセンスと力まない歌声とゴスペルフィーリングが合致した力作。CCMスワンプっていうのも、結構珍しいと思います。.
The Gap.
Egypt.
I Can Do All Things.カナダのヴァンクーヴァーにフィフス・アヴェニュー・バンドの末裔がいた? そんな気分にさせてくれる極上のブリージーメロウなグループです。超マイナーレーベルからの事実上の自主制作リリース。淡くセンシティヴで、バンドサウンドにはAORの香りもかすかに。北の街で生まれた音だという感覚もあって。音楽が好きでしょうがない人間たちが作った音楽だって気がしますよ、心から。.
Tell Me A Story.
Morning.
Mason-Dixon Line.ディオン74年のシングル・リリース。翌年、スペクター・プロデュースのアルバム「Born To Be With You」に収録されます。あのアルバムは全曲スペクターのプロデュースというイメージですが、実はこの曲は違います。ディオンと同じニューヨーク育ちのキャッシュマン&ウェストのプロデュース(アルバムとも、同じテイク)。こうやってシングルで聴くのが本筋でしょう。モノラル・ミックスはDJ盤のみ。.
New York City Song.ニューヨークのフォークシーンから登場した彼女。アコースティックな曲作りに長けていただけでなく、苦みをおそれずに歌と言葉で自らを刺す意気が最初からありました。大ブレイクはセカンド以降ですが、このデビュー作も冬になると聴き返したくなります。盤から白い息が見えてきそうな。.
Cracking.
Freeze Tag.
Undertow.ウッドストックフェスに行かなかったジョニ・ミッチェルが想像で書いた名曲「Woodstock」をヒットシングルにしたのは、イアン・マシューズ率いるこのバンド。フェアポート・コンヴェンション脱退後の彼が指向した「イギリスから見たアメリカ」サウンドを体現しています(ただイアンは本作で脱退)。特に、ヴィブラフォンに導かれて始まる「Sylvie」の素晴らしさに異論を唱える人はいないでしょう!.
Woodstock.
Sylvie.
And Me.AORファンもぐっとくるメロウナンバー「Ooh My Love」で幕を開けるセカンドアルバム! カントリーロック/フォーキーなテイストを活かしたまま、ぐっと洗練させたサウンドが痛快なのです。兄弟ならではのハーモニーがばっちり決まったスイングナンバーB-1「Ya Ba Da Ba」も是非! ウェストコーストのように思えて、彼ら東海岸なんです。.
Ooh My Love.
Ya Ba Da Ba.
If I Only Could.うつむいて街角を歩く二人の男。季節は秋冬ですかね。その姿が彼らのサウンドを表しています。マイナーながらも美しい旋律の曲を多く収録したソフトでフォーキーなアルバム。ピアノの音色が印象的な「The Lovers」や「Endless Sunrise」の穏やかな風情が格別です! ホーンとストリングスのアレンジはなんと巨匠ドン・コスタ!.
We’re On Our Way (To The Country).
Endless Sunrise.
Over Our Heads.1970年にファースト、そして70年代半ばにこのセカンドを発表。残した作品はその2枚だけ。このセカンドの頃は生まれ育ったヒューストンから東海岸メリーランド州に拠点を移していたことがクレジットからわかります。人懐っこさとせつなさが共存した歌声はファーストから不変です。彼自身はピアノも弾きますが、卓越したリードギターを聴かせる友人ミュージシャンの参加もあり、ギターの音色の響きが全編にわたって素晴らしいです。ローカルに生きた人ならではの飾らない魅力です。.
Taking Leave Of The Nest.
Magic.
All Our Gardens.ワシントン州シアトルを拠点に活動した男女デュオ。キリスト教信仰に根ざしたCCMですが、AOR的なサウンドにはあまり接近せず、アコースティックで透明なスタイルを貫きました。本作は彼らの名盤のなかでも比較的見かけない1枚。ジャケット通り、子どもたちに捧げる曲集のようです。チルドレンコーラスもときおり出てきて、かわいらしさを添えてくれます。.
Circle Of Love.
Music All Around Me.
Train Song.繊細なポップス感覚を持ったNYのSSWのファースト。スプーナー・オールダムらの参加で南部サウンドの滋養を採り入れつつ、若さ故のセンシティヴな感性を曲ごとに輝かせた素晴らしい作品です。全編に漂う柔らかい日差しに包まれるようなソフトな感触がたまりません。壊れそうな「Loving You-Loving Me」の美しさには、思わず息が止まります。60年代サウンド感覚の残り香が、なんと愛おしいことか。.
Loving You-Loving Me.
My Sunshine.
New York City.70年代UKフォークに可憐に咲いていたヘロンというグループをご存じでしょうか? そのリーダーだったG.T.ムーアが結成したレゲエスタイルのナイスポップグループ。さりげない人柄とソングライターとしての高い資質がマッチした最高にリラクシンで栄養°の高いバンドなんです。本作収録の「天国への扉」のカヴァーはクラプトンより先。そしてヘロン時代のレパートリー「Bye And Bye」もレゲエ化!.
Knocking On Heaven's Door.
I'm Still Waiting.
Bye And Bye.60年代NYのフォークロックシーンの牽引者的役割をはたしたソングライターにしてプロデューサー、チップ・テイラー。70年代以降は、渋いテイストのソロアルバムをリリースしてゆきます。やんわりと無骨な歌声とふくよかなサウンドに浸れる1枚。ナッシュヴィル録音のナイスカントリーロック。.
Same Ol’Story.
Gettin’ Older, Lookin’ Back.
I’ve Been Tied.CCM系SSWの最高峰のひとり。ナイーヴさを極めた74年の大傑作。マイケル・ジョンソンのファーストや、スティーヴ・イートンのファーストと同レベルの”突き抜けた名盤”。アコースティック感覚の静けさに満ちた世界。ブライアン・ウィルソンがSSW化したような「Open Your Heart」「Brightest And Best」子供達のコーラスが可愛い「All Day Song」など、悶絶です。.
All Day Song.
Open Your Heart.
Brightest And Best.職業作家としてデビュー(ザ・グループの「Jet Song」も彼の作曲)し、やがてSSWへ。「No Home - Don't Care」のブルージーなポップ感覚や、「Sad To Be Alone」に見られるセンシティヴなポップ感覚に「LAのジョン・セバスチャン」と言いたくなったり。そんな褒め言葉が自ずと脳裏をよぎりますね。これがソロとしてのファースト。彼の出発点です。.
No Home--Don't Care.
Sad To Be Alone.
One Of These Days, Love.ナイーヴな70年代シティサウンドの代名詞のような人気盤「Prime Cuts」に続く本作も当然、その流れを継ぎ、胸を打つメロディとアレンジで彩られています。ユニット4+2の60sヒット「Conclete And Clay」のカヴァーで始まり、すべての曲がそれぞれ短編小説のような雰囲気。タイトル曲はクリス・レインボウのような奥行きのある名曲!.
Farewell Fairbanks.
Conclete And Clay.
Let The Sailors Dance.60年代はザ・ハードとでピーター・フランプトンと同僚。SSW的資質とロック感覚をブレンドさせてソロデビューしました。やんちゃなポップさとナイーヴな感性が同居しているのが面白いですね。本人は根っからのミュージシャン体質なんでしょうね。アメリカでいえばニルス・ロフグレンやリック・デリンジャーみたいな存在感。これがセカンド。いい曲多いです!.
Suzie.
Beautiful Morning.
O Tarzan.チップ・テイラーがプロデュースとアレンジを担当した東海岸シンガーソングライター。優しさを底にはらんだカントリーロック/スワンプを展開しています。詩的な情感をたたえたタイトル曲は、そのチップの作品。レナード・コーエン「Bird On A Wire」、ジェシ・ウィンチェスター「Yankee Lady」なども採り上げています。.
Blackbird.
Yankee Lady.
Bird On A Wire.