Blue Noteの看板スターだったスタンリー・タレンタインがCTIに移籍。これが心機一転の第1作です。ロン・カーター、ジョージ・ベンソン、フレディ・ハバードら当時のCTIの看板スターに囲まれてのエモーショナルで伸びやかなジャズアルバム。オルガンで参加したブッチ・コーネルも好演です。.
Sugar.
Sunshine Alley.
Impressions.60年代Blue Noteでハードバップのニューカマーとしてデビュー。ソウルジャズ路線に転じ、CTIに移籍してからもスタープレイヤーであり続けた彼の76年作。自身のプロデュースで、選曲もプレイヤーもやりたいこと、やりたい人を選んだ印象です。ルー・ロウルズやマーヴィン・ゲイのヒットをメロウにカヴァー、フレージングがとにかくエモーショナルです。.
You’ll Never Find Another Love Like Mine.
I Want You.
Mighty High.日本ではムードサックスの帝王として知られるサム・テイラー。もともと1930年代からキャブ・キャロウェイやスキャットマン・クロザース、ラッキー・ミリンダーらのバックでブイブイとサックスを吹いてきた歴戦のバンドマンです。リーダー作としてはこれが2作目。全編気持ちよく吹きまくるR&Bサックス。ロックンロール流行を謳ったアートワークもかっこよし!.
Let’s Ball.
Fish Roll.
Road Runner.タイトル通り、アイラ&ジョージ・ガーシュインが残した畢生の名曲群をズートがワンホーンでメロディアスに吹いた好盤。バックはオスカー・ピーターソン&ジョー・パス、リズム隊はジョージ・ムラーツ&グラディ・テイト。安定の演奏と最高のメロディに導かれるよう。ガーシュイン兄弟とあえてクレジットしているということは、本来「歌詞あり」の曲なわけで、まさにズートのソロは歌うようです。.
The Man I Love.
I Got Rhythm.
Someone To Watch Over Me.エリントン楽団を支えたアルトサックスの名手ジョニー・ホッジズが自らリーダーとしてアレンジも手がけたビッグバンドアルバム。タイトル曲はペトゥラ・クラークの歌った大ヒット。あの曲のカヴァーというだけでうれしいのに、ロックビートなアレンジでなかなかかっこいい。もちろんエリントン門下で鍛え上げられたクールネスもしっかり健在。エリントンの代わりにピアノを弾くのはハンク・ジョーンズ。リズム隊はミルト・ヒントン&グラディ・テイト。.
Don’t Sleep In The Subway.
The Wonder Of You.
Eydie-Dee Dee.知性派サックスマン同士の共演というだけでなく、この時期のマリガン・カルテットにはチェット・ベイカーがいます! しかも例のピアノレス編成。メロディ楽器は管楽器のみって、コードを弾く楽器がいないわけで、実はかなり意欲的な編成ですよね。風通しの良いウェストコーストジャズの真髄といえる演奏です! 夏の暑い日の昼間にぜひ!.
I Can’t Believe That You’re In Love With Me.
Broadway.
Too Marvelous For Words.ボビー・クレインは、レコード店ではなくスーパーやデパートに置かれていた廉価盤の世界で山ほど録音を残したサックスマン。一般的にはまったく有名じゃないのにレコードのなかでは吹きまくっていたんです。きっと自分の演奏がどうパッケージされたかも知らなかったでしょうね。この「ティーンエイジャーのためのダンパ音楽」も、いつものように粗野で痛快です。ジャケ最高!.
Pony Tail.
Bobby Sox.
Rocks And Rolls.ウェストコーストジャズの流儀を知り抜く名アレンジャー、ビル・ホルマンを迎えて、彼の指揮したアンサンブルで吹きまくった一枚。限られたメンバー数でビッグバンド的なダイナミズムを生み出し、ソロイストにはちゃんと自由なスペースも与えていますね。知性と肉体が合致。「イパネマの娘」のアレンジも意表を突いたかっこよさ。.
The Girl From Ipanema.
Hawthorne Nights.
Only A Rose.タイトル通り、この名テナー吹きの遺作です。しかし、しみじみした感じは全くありません。むしろ70年代型アフロ・グルーヴで責めつける「Out In The Sticks」にはいやがおうでも血肉が踊ります。「Jeannie」はデューク・ピアソンのBlue Noteでの傑作アルバム「Sweet Honey Bee」の中でも際だっていたクールな曲のカヴァー。ゲイリー・バーツ、レイ・バレット参加もキモ。おっと「It Don't Mean A Thing」で巨人エリントンへの敬意も表明。.
Out In The Sticks.
Jeannie.
It Don't Mean A Thing.ボサノヴァとジャズをつないだ傑作「Jazz Meets The Bossa Nova」で知られるポール・ウィンター。その同時期に、自国アメリカや中南米の伝承曲/フォークソングに興味を示した意義深い1枚。だから「Guantanamera」のリズムがボサノヴァだったりします。日本でも知られたアメリカンメロディがストイックかつ洒落たジャズに。モダンフォーク人気曲「John Henry」の変身がかっこいいこと!.
John Henry.
Guantanamera.
Gotta Travel On.UKジャズシーンにあって、ハードバップ精神を貫いて道を切り開いた凄腕プレイヤー、タビー・ヘイズ。本国では「Tubbs」のタイトルでリリースされた本作が、アメリカで紹介された初リーダー作となりました。冒頭の「The Late One」からしぶきが飛び散るような快感怪演! コンボでもビッグバンドでも疾走します!.
The Late One.
R. T. H..
Cherokee.小さなジャズクラブでのライブレコーディング。拍手喝采は決して大きなものではないけど、素直に盛り上がっていて気持ちいい。豪華メンバーを揃えるのではなく、気心の知れたレギュラーバンドでの演奏。主役のウィリス・ジャクソンはホンカーとしての本領を発揮してぐいぐいと吹きまくります! これぞ本当の臨場感!.
Blowin’ Like Hell.
Blue Gator.
Gator Tail.ジム・フローラのアートワーク! ネイティヴアメリカンへのまなざしをスイングジャズにした曲を集めた2枚組7インチです。このテーマでいちばん有名な曲は「Cherokee」ですかね。今となってはタブーにふれる表現もありますが、それもまたアメリカ音楽史の一側面なんですよね。.
Cherokee.
Seminole.
Iroquois.ベテランの領域に入ってもみずみずしいプレイとセンスを忘れないサックスマン。80年代の作品ですが、頑固なほど50〜60年代スタイルのストレートアヘッドなハードバップを貫いてます。ピアノのハル・ギャルパーの助演も際立ちますね、ジャケも色鮮やかで目を引きます。.
Star Eyes.
Summer Night.
Nica’s Dream.ベニー・ゴルソンのビッグバンドとの共演盤。ローランド・カークの60年代作品のなかでは、コンボ作品がどうしても人気なのですが、本作も素晴らしいですよ。ゴルソンのアレンジは理知と情熱を絶妙に使い分けていて聴き惚れますし、カークも複数サックスにこだわらず、メロディアスでエモーショナルなソロを随所で吹きます。「A Nightingale Sang In Berkeley Square」をカークのサックスで弾けるなんて!.
Ecclusiastics.
By My Self.
A Nightingale Sang In Berkeley Square.タイトル曲はもちろんジャクソン・ファイヴのあの曲。70年代ソウルジャズの秘密兵器的コーラスグループ、マスター・シリンダーを起用し、メロウなこの曲をさらにこみあげるアレンジで盛り上げます。バーナード・パーディー、ウィルバー・バスコムというリズム・セクションにしびれさせて、さらにストリングスやブラスも絶妙なフォローアップ。.
Never Can Say Goodbye.
Slick Eddie.
Theme From The Godfather ll.ジャズ/ソウル・シーンにあって優美かつ革新的なストリングス・アレンジを手掛けてきた黒人アレンジャー、ジョニー・ペイトを起用した意欲作。フィル・ウッズのなめらかでよく歌うサックスも快調ですが、とにかくペイトのアレンジがすさまじい! ヤング・ラスカルズの「How Can I Be Sure」で爆発をしてみせるストリングス、これはありえない! 綿密に計算されているはずなのに、どこまでもスリリング。.
How Can I Be Sure.
I’m All Smiles.
Round Trip.ウェストコーストジャズの知的名アレンジときびきびした演奏、両方の良さを兼ね備えた1枚です。タイトルの「A Pell 0f A Time」はおそらく「Hell 0f A Time」とのダジャレで、「ひと苦労な時間だった」を「ペルといいもの作った時間だった」に変換しているのでしょう。ジャック・シェルドン、ショーティ・ロジャース、マーティ・ペイチら充実のオクテット。.
Jazz Goes To Siwash.
Suze Blues.
Cameo.「ハーレム・ノクターン」でおなじみスモーキー・サックスも、日本で地獄巡りをしてみれば、硫黄臭漂う強烈なダーク・エキゾに! サム・テイラーの強烈な日本録音盤。あくまで日本サイドのリクエストに応じてのレコーディングなのでしょうが、本当に地獄の底から聞こえるような「五木の子守歌」をはじめ、「ハーレム・ノクターン」のもだえ苦しみ度もUP! エキゾの名を借りた暗黒ジャズかも。.
ハーレム・ノクターン.
五木の子守歌.
黒い傷あとのブルース.ウェストコーストジャズの実力派で、ソウルジャズ傑作「Mustang」でもおなじみ。彼がディズニー関連のオーケストレーションで知られるアレンジャー、カマラータのプロデュースでレコーディングしたミュージカル(ブロードウェイ)と映画(ハリウッド)の名曲集。企画要素が強い内容ですが、アレンジがとってもいい! サックスもメロディアスで、A-1「Goldfinger」から聴き惚れてしまいました。.
Goldfinger.
Get Me To The Church On Time.
Of Human Bondage.名手フィル・ウッズのロンドン録音盤。故ゲイリー・マクファーランドが設立したSkyeレーベルの精神を引き継ぐGryphonからこの時期は傑作を相次いでリリースしていました。本作のテーマは「追憶」。彼のジャズ人生を通り過ぎていった偉大なる先達や同志ら、故人に向けたトリビュートを行っています。ラストナンバーはゲイリー・マクファーランドに捧げた「Gary」。.
Julian.
Flatjacks Willie.
Gary.のんびりとしていながら感触はあくまで知的。田舎の都会人という感じ。非常によく練られたアレンジの上を名手たちが自分の持ち場をわきまえて南部の伝承曲や民謡をクールにジャズ化しています。ドン・ファガークイスト、マーティ・ペイチ、トミー・テデスコらウェストコーストのクールジャズ重要人脈が集結。A1-1「I’m An Old Cowhand」からトリッキーで、一気にやられます。.
Camptown March And Blues.
South Of The Border.
I’m An Old Cowhand.名手ズート・シムズが挑んだユニークな多重録音ジャズ。コンポーザーでピアニストのジョージ・ハンディが全曲を書き下ろし、アレンジした4管のホーンセクションを、当時最先端の録音技術によりズートひとりで演奏しています。難解な内容ではなく、オリジナル曲はどれもドライブ感があってさっそうとしています。.
Quicker Blues.
Let’s Not Waltz Tonight.
I Await Thee, Love.アルゼンチン生まれのサックス奏者。70年代のこの時期から自身のルーツである南米音楽に開眼。自身のルーツにずぶずぶと沈み込みながら新しいグルーヴを追求したこの音楽は今こそさらに聴き直されるべきでしょう。チャプター3まで続く3部作の第2弾。リオ、LA、ブエノスアイレスでレコーディングしています。2パートに分かれて展開される冒頭の「Encontros」からもう圧倒的にかっこいい!.
Encontros.
Para Nostros.
Marissea.UKジャズシーンを支え、海外のジャズファンからも高い支持を得るサックス奏者タビー・ヘイズ。彼がニューヨークに乗り込んで痛快に吹きまくったアルバムです。クラーク・テリー、エディ・コスタのふたりが特筆されていますが、ホレス・パーラン、ジョージ・デュヴィヴィエ、デイヴ・ベイリーのトリオが支えるリズムセクションも素晴らしい助演!.
You For Me.
Airegin.
Opus Ocean.1950年代からベイシー楽団のサイドマンとしてのキャリアを積んできたサックスプレイヤー。ソロに転じ、60年代に入ってからはソウルフルでモダンなスタイルに転身。Blue Noteに残した唯一のアルバムである本作でも、かっこよく吹きまくっています。ぶりぶりとした熱さではなく、クールさも兼ね備えてます。A-1「Little Miss No Noise」のミッキー・ローカーのドラムとの絡みのかっこよさ! 三管のセクステット編成で、6曲中5曲はフォスターの自作。.
Little Miss No Noise.
Manhattan Fever.
You Gotta Be Kiddin’.メンフィス出身の白人サックスマン。23歳でリリースした初リーダー作です。ロイ・ヘインズ、ドン・エリスらと共演してその後も長く活動を続けますが、60年代のリーダー作はこれと翌年の2枚しかないのです。ブッカー・リトル、ポール・チェンバース、ウィントン・ケリー、ジミー・コブとメンバーは超豪華。才能が期待されていたことがわかります。.
W.K. Blues.
A Starling’s Theme.
Waltz Of The Demons.この時期のソニー・スティットはアンプを外付けした電化サックスを使用していたためジャズファンからの評価が低いんですよね。時流を見極めてモダンなサウンドを求めていたトライは再検討に値します。バックはエリック・ゲイル、ポール・グリフィンなど良いメンツ。選曲もよいです。.
Little Green Apples.
I Say A Little Prayer.
Girl Watcher.フランスのレーベルBlack & Blueに吹き込んだクインテット・セッション盤のUSリリースです。録音場所はニース。メンバーはハリー・エディスン、メジャー・ホリー、ジェラルド・ウィギンス、オシー・ジョンソンと旧友たちばかり。そりゃ気心が知れた演奏になるはずです。ベテランたちの若々しいスイングをどうぞ。.
Jim Dawg.
Meditation.
Light And Lovely.ビッグバンド時代に若さと才能で頭角を現し、1950年代に到来したLPレコード時代にジャズスターとなったジョージー・オールド。時代の変化を味方にするタイミングをとらえていた人とも言えますね。これが彼が自身のリーダー名義でリリースした初のアルバム。旧来のスイングから抜け出そうとする瞬間もあちこちにあります。.
They Don’t Believe Me.
Vox Bop.
Settin’ The Place.