名手フィル・ウッズのロンドン録音盤。故ゲイリー・マクファーランドが設立したSkyeレーベルの精神を引き継ぐGryphonからこの時期は傑作を相次いでリリースしていました。本作のテーマは「追憶」。彼のジャズ人生を通り過ぎていった偉大なる先達や同志ら、故人に向けたトリビュートを行っています。ラストナンバーはゲイリー・マクファーランドに捧げた「Gary」。.
Julian.
Flatjacks Willie.
Gary.1972年、ドイツのケルン録音。ロルフ・キューン(クラリネット)とヨアヒム・キューン(ピアノ)兄弟を中心としたグループに、アメリカからフィル・ウッズが招かれてのセッションですが、ナナ・ヴァスコンセロスがパーカッション、ビリンバウの参加でも注目です(しかも非ブラジル的な文脈で)。構築性と即興性、その両方に満ちた傑作!.
Ca. 1-9-5-2.
Turning Put.
Everything In The Garden.同じグリフォン・プロダクションに籍を置いていた時代の共演アルバム。当時リリースされたときは、ジャズ・プレイヤーとしてのフィル・ウッズに焦点が当たっていたため、正当な評価を受けていない一枚だと思います。ルグランのふくよかで機知に富む70年代オーケストラとの、素敵な混じり合いを「We've Only Just Begun」でご堪能あれ。美しい「月の光」(ドビュッシー)も。.
We've Only Just Begun.
A Song For You.
Clair de lune.ジャズ/ソウル・シーンにあって優美かつ革新的なストリングス・アレンジを手掛けてきた黒人アレンジャー、ジョニー・ペイトを起用した意欲作。フィル・ウッズのなめらかでよく歌うサックスも快調ですが、とにかくペイトのアレンジがすさまじい! ヤング・ラスカルズの「How Can I Be Sure」で爆発をしてみせるストリングス、これはありえない! 綿密に計算されているはずなのに、どこまでもスリリング。.
How Can I Be Sure.
I’m All Smiles.
Round Trip.