【曲目】Good Times / Harpo's Blues / Poetry Man / Either Or Both / San Francisco Bay Blues // I Don't Want The Night To End / Take Your Children Home / It Must Be Sunday / No Show Tonight
50年代から女優として活躍するポリー・バーゲン。シンガーとしてのアルバムはColumbiaというイメージですが、本作はPhilipsに移籍後の第一弾。女優でもある彼女の生き方になぞらえたアルバム・タイトルのようです。楽曲も映画や舞台から有名になったものを中心にしています。歌声は少し円熟味を増した感じですが、アレンジ的にはモダンさもあって。ボッサな「The Continental」や、シャープなビッグバンド・アレンジの「Cheek To Cheek」が最高です!.
パンチの効いた歌声で50年代に人気を博したR&B娘ルース・ブラウンが、ストリングスとともにしっとりと女心を歌った一枚。おてんばぶりはすっかり影を潜め、リチャード・ウェスがアレンジした繊細な管弦にエスコートされています。それでも「Why Don’t You Do Right」では彼女らしい肝っ玉もしっかり披露。真夜中にあたしの女心聴いてちょうだい、って感じです。.
【曲目】Little Jazz Bird / The Wine Of May / There’s A Lull In My Life / I’ll Only Miss Him When I Think Of Him / How Is Your Wife / Self Defence Waltz // Cliches / Spring In Manhattan / Songbird / Our Love Rolls On / When The End Comes
RCAはニューヨーク産とナッシュヴィル産で個性がわかれますが、彼女はニューヨーク産のシンガー・ソングライター。チャーリー・カレロやアル・ゴルゴーニのアレンジを得て、どこか不思議な世界を展開しています。マジカルなソフトロック・ナンバーの「Where’d You Go Last Tuesday?」やシティポップ感覚のバラード「Old Memories」を聴いてみてください。冬に聴きたい雪景色ジャケです。.
収録曲・データ
【曲目】Not Comin Home / Where'd You Go Last Tuesday? / Tell Me The Name Of The Story Again / Since My Smile Was Young / Old Memries / Brother Love // Don't Count Tomorrow / The Only Man In My Life / Walkin In The Shadow Of Love / Love This Time / Hello And Happy Birthday
ワシントンDCローカルの黒人おばあちゃんシンガーの歌う我流ゴスペル・ブルースと好きなR&B。ザックリとした感触でありながら、おおらかな器を感じさせる歌声。器用ではないんですが、心の深いところに届く歌です。ビートルズ「Can’t Buy Me Love」のカヴァーは、たぶん彼女が史上最長寿。エヴァリー・ブラザースが名盤「Roots」で採り上げた「T For Texas」も、もう一度戦前に戻したようなざらつき。今を生きるバイタリティにすごみがあります。レア!.
ナッシュヴィルが誇る5人の歌姫のオムニバス。パッツィ・クラインのみこの時点ですでに故人ですが、他は60年代にとても人気があったシンガーです。そのパッツィはフェアーグラウンド・アトラクション、カウボーイ・ジャンキーズもカヴァーした名曲「Walking After Midnight」などを収録。甘さだけでなくリズム感もバッチリで、しっかり芯の強さのある歌姫たちです。.
Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
【曲目】Ain't That Love / The Best Is Yet To Come / I Believe In You / Embrasse Moi / See See Rider / Teach Me Tonight // When The Sun Comes Out / Tell All The World About You / I Don't Wanna Leave You Now / The Sweetest Sounds / I've Got The World On A String / Big Bad Bill (Is Sweet William Now)
【曲目】From This Moment On / Fine And Dandy / A Sunday Kind Of Love / Something’s Gotta Give / Solitude / Poor Butterfly // Just One Of Those Things / I Had The Craziest Dream / The Song From Moulin Rouge ~ Hi-Lili, Hi-Lo / Always True To You In My Fashion / Don’t Get Around Much Anyone / Lazy Afternoon
ネルソン・リドルの華麗なアレンジをバックに歌った穏やかスイング盤。「Falling In Love With Love」のような曲の大胆なアレンジに両者の個性が見事に表れていますね。柔らかさの中に芯の強さを秘めた彼女の歌声は素晴らしいし、フレージングにも独自の個性が出来上がってます。いちばんジャズっぽいかも。すべての良い条件が揃った幸福な1枚。.
【曲目】Greenback Dollar / Release Me / Nobody Answered Me / The Wind And The Tree / Nobody's Darling But Mine / My Curly-Headed Baby // Pins And Needles / Bury Me Beneath The Willow / You Can't Divorce My Heart / Signed Sealed And Delivered / I Won't Stand In Your Way / The Keeper Of The Key
ルーサー・ヴァンドロスの完全プロデュースによるディオンヌのコンテンポラリーな名作です。ルーサーは作曲にもかなり関与していて、一曲はデュエットも披露。なかにはかなりチャレンジしたダンスビートの曲もありますが、彼女の前向きな気持ちがアルバムにすこやかな気分を与えています。ラストは「Will You Still Love Me Tomorrow」をゴスペルフィーリングをドラマチックに。.
【曲目】A Lot Of Livin’ To Do / Out Of This World / ‘Round Midnight / Hey! Jealous Lover / Har Hearted Hannah / Blues In The Night // I Feel A Song Comin’ On / You Came A Long Way From St. Louis / My Ship / Ev’rything I’ve Got / Why Shouldn’t I / I Feel Pretty
台湾盤! 1970年から始まる彼女のSSW期のこれが4作目。サード「Music」やこの次の「Fantasy」と並び、カーティス・メイフィールドやダニー・ハサウェイの音楽に惚れ、ニューソウルに肩入れしていた時期でもあり、とても充実した内容です。バックミュージシャンはNYのセッションメンやダニー・クーチらセクションの面々。名曲「Been To Canaan」や隠れファンキー名曲「Bitter With The Sweet」収録です。控えめながら充実作。.
79年に名盤「Dreams Of Tomorrow」を残した彼女が83年に残したセカンド。シャープな80'sグルーヴが、タイトで清々しいです。新しいサウンドも、不思議と彼女の歌声と相性がすこぶる良く、嫌味がありません。マイケル・センベロのプロデュース。クリスタルな雰囲気が全体を覆うアーバンAORの名品です。このデジタル感がいまはいいですね!.
1962年にBlue Noteに残した「Portrait Of Sheila」はジャズヴォーカル史上伝説的な1枚。その後、十数年のブランクを経て70年代半ばに復活してからはコンスタントに変わらぬみずみずしさを持つ歌声を披露する作品を残してくれています。本作は1990年、ピアノトリオをバックにしての吹き込み。スキャットも自在で奔放です。アナログレコード末期のリリースなので、あまりレコードでは見かけません。.
70年代のSSWの作品(JT、デヴィッド・ゲイツ、キャロル・キング、ローラ・ニーロ、ロジャー・ニコルズ…)を取り上げていますが、ソフト&ファンキーなアレンジと歌が絶妙。ボッサな「Snowbird」は冬の陽だまりを見つけたようなうれしさ。「More Today Than Yesterday」を歌っているなんて知ったら、黙っていられないはず。.
82年のアルバム「Floating」も人気のドイツ人女性ジャズシンガー。透明感あふれる歌声と自在なフレージング、とりわけ「Samba de Coracao」ブラジリアン・フレイヴァーのある曲での魅力が大きいです。A面はダイレクトディスクレコーディング。B面は組曲形式でカルテットのメンバーと集中力の高い演奏を繰り広げます。.