やる気があるんだかないんだか…、オフビートなイラストにも食指がぐぐっ! 職人として高く評価されながら、自身のソロではとぼけたオシャレさん感覚を崩さない。ブラスとオルガンを率いて快調に飛ばす本作でも、時代の気分を読みとるセンスは抜群です。クールな4ビートできめた「A Hard Day's Night」あたりのにくいセンスはこの人ならでは。.
収録曲・データ
【曲目】Bluesette / A Hard Day's Night / The Lonesome Cowboy / Frankie And What’s His Name / Blues In The Night / Cute // In A Mellow Tune / Charade / Maniac / Recado Bossa Nova / Something’s Cookin’ / People
ジャズ/ソウル・シーンにあって優美かつ革新的なストリングス・アレンジを手掛けてきた黒人アレンジャー、ジョニー・ペイトを起用した意欲作。フィル・ウッズのなめらかでよく歌うサックスも快調ですが、とにかくペイトのアレンジがすさまじい! ヤング・ラスカルズの「How Can I Be Sure」で爆発をしてみせるストリングス、これはありえない! 綿密に計算されているはずなのに、どこまでもスリリング。.
モンキーズの「The Last Train To Clarksville」を重たいビッグバンド・ファンクに置き換えたヴァージョンが最高! Blue Noteで息の長い活動を続けたピアノ・トリオ、スリー・サウンズのソウルジャズ接近盤(オリジナル・リリースは1968年)。オリヴァー・ネルソンの分厚いアレンジがすごいです!.
するどく伸びる痛快なトーンで人気を博したトランペッター、メイナード・ファーガソンのColumbia移籍盤。ドン・エリスの成功例を手本にしたのか、ロック・ナンバーを大胆にジャズ化しています。しかも本作はキース・マンスフィールドやケニー・ホイーラーをアレンジャーに迎えたイギリス録音。その分、演奏のソリッドさが増しています。ジェームス・テイラー「Fire And Rain」ローラ・ニーロ「Stoney End」など、そそる選曲。.
【曲目】A Day In The Life / Watch What Happens / When A man Loves A Woman / California Nights / Angel // Eleanor Rigby / Willow Weep For Me / Windy / Trust In Me / The Joker
カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズ・オルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
ソバカスだらけの顔して演奏は達者。天才少年ピアニストのセカンドです。ドン・セベスキーら大人のアレンジャーと真っ向勝負したソフトロックジャズ! ビートルズで知ってるイントロから一気に世界を変える「Martha My Dear」に轟沈! 「101」など、限りない才能を感じさせるオリジナルナンバーにも驚かされるばかりです……。のちには作曲やシンセの開発など裏方に回り、彼のリーダー作は少年時代に残した3枚しかありません。全部持ってても損はありません!.
収録曲・データ
【曲目】Lazy Day / Moonlight Sonata〜My Funny Valintine / In A Long White Room / The Look Of Love / I Will Come / Martha My Dear // This Time / 101 / Traces / Sonnymoon For Two / The Worst That Could Happen〜Paper Cup
ブラジリアン・フィーリングにあふれた高速フュージョン・ジャズや、ジャジィでファンキーなヴォーカル・ナンバーを身上とする女性グループ。パーカッシヴな演奏力はやはり圧倒的。ギル・スコット・ヘロン作のA-1「Willing」から一気に煽られます。続くタイトル曲のクールな4ビートも爽快! メロウなボッサ・チューン「Heaven Is In Your Mind」で感動的にフィナーレを迎えるライヴ・アルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Willing / Call It Jazz / Show Me The Way / Step By Step / Wild Women Don't Get The Blues // Greeting Song / Loving Song / Golden River 〜 Golden Dream / Too Bad / Heaven Is In Your Mind
「Memphis Underground」直前のハービー・マン。ストリングスを交え、ポップかつリズミカルなジャズを披露しています。ルルの「To Sir With Love」のあしらいや、思い切ってカリプソにしたドノヴァン「There Is A Mountain」もお見事。素晴らしいのはプロデューサーも務めるトリー・ズィトーの提供した「Flight Of The Bluebird」! この飛翔感、さからえません!.
グリニッジ・ヴィレッジの名門ジャズクラブでのライブ。1962年にリリースした「At The Village Gate」は彼のキャリアでは初期のヒット作。それから4年後、再び行われた同地でのライブ・レコーディング盤です。デイヴ・パイク、レイ・バレットに加え、アフリカ出身のミュージシャンが深く関与したB面の「Candle Dance」など3曲がすごいです。.
Blue Noteブラック&ブルー・レーベル(1970年に用いられたデザイン。オリジナルリリースは1968年)。
ぶりぶりとした熱さではなく、クールさも兼ね備え。
1950年代からベイシー楽団のサイドマンとしてのキャリアを積んできたサックスプレイヤー。ソロに転じ、60年代に入ってからはソウルフルでモダンなスタイルに転身。Blue Noteに残した唯一のアルバムである本作でも、かっこよく吹きまくっています。ぶりぶりとした熱さではなく、クールさも兼ね備えてます。A-1「Little Miss No Noise」のミッキー・ローカーのドラムとの絡みのかっこよさ! 三管のセクステット編成で、6曲中5曲はフォスターの自作。.
ジェラルド・ウィギンスの名でも知られるピアニストが、全編オルガンで通したアルバムです。ウィギンスとドラムス、サックス(ハロルド・ランド)という編成。ハモンドの響きも気持ちいいし、オルガントリオ(ベースレスの場合)はドラマーの自由度も楽しめるのですよね。「Night In Tunisia」など構成の緩急も楽しいです!.
あの「Soulful Strut」を生んだ実り多きBrunswick時代を締めくくる一枚。「Soulful Strut」路線の名曲「Young And Holthul」「Just A Melody」「Give It Away」……、ユージン・レコードとカール・デイヴィスの愛情がとことん詰まった最高のシカゴソウル・インスト! 90年代に日本にデッドストックが出回った盤なので覚えている人も多いはず。内容は本当に最高なんです!.
名前に“Groove”とつけるほどのりのり。ソウルジャズ・ファンにはこの人の存在はおなじみですね。「The Madison Time」のかっこよさにビックリ。「The Odd Couple」「Sunday Morning」「98.6」なんて60sポップのヒップなところをぐいぐいと攻め込んできます。ここではインストの「Oklahoma Toad」(デイヴ・フリッシュバーグの名曲)ですが、次作「Workin' On A Groovy Thing」ではあらためて歌入りヴァージョンに挑戦してます。.
まるで大阪のおばちゃんみたいなジャケも最高のライヴ盤。R&Bオルガンの名手がBlue Noteと契約して残したグルーヴィーなソウルジャズです。つんのめるようにグルーヴするタイトル曲、アシッドに疾走する「Ode To Billy Joe」…。デューク・エリントンのナンバーも2曲セレクトするなど、ジャズへの敬意も失っていません。.
Verveレコードに別れを告げ、自身でSkyeレコードを設立したゲイリー・マクファーランド。そこでのソロ一作目となる本作は、当然ながら自信と自由にあふれた傑作。いきなり一曲目が「God Only Knows」のカヴァー。スキャットも冴えるソフト・ボッサ〜ソフト・レアグルーヴの名盤。Skyeの後進レーベル、Gryphonからのリイシューです。.
収録曲・データ
【曲目】God Only Knows / By The Time I Get To Phoenix / Sunday Will Never Be The Same / Lady Jane / Flamingo // Flea Market / Here, There And Everywhere / Three Years Ago / O Morro / Melancholy Baby / Up, Up And Away