時代のヒット曲を巧みに配しながら、ソフトで甘い世界を作り出すMr. フンパーディンク。ブレッド「Baby I'm A Want You」バッドフィンガー「Day After Day」カーペンターズの「遥かなる影」など、ソフトロック〜ロック寄りの作品をMOR寄りにして聞かせるヴォーカルと編曲の巧みさにも唸らされます。ちょっとした艶っぽさも、歌を輝かせる調味料となっていますね。「Too Beautiful to Last」が全英14位にチャートイン。.
収録曲・データ
【曲目】Baby I'm A Want You / Day After Day / Too Beautiful To Last / (They Long To Be) Close To You / Without You // Girl Of Mine / Time After Time / In Time / The First Time I Ever Saw Your Face / Life Goes On / I Never Said Goodbye
1940年代の「ボタンとリボン」などで日本でも愛されている美女シンガー、ダイナ・ショア。40代を迎える直前にジャズ・スタンダードを歌ったアルバムです。といっても「Do-Re-Mi」や「I Can’t Stop Loving You」が選ばれているなど選曲は多彩。ジャック・エリオットのアレンジも「Cry Me A River」にボサノヴァのリズムを用いるなどニクい仕掛けになっています。彼女流のハツラツさが効いてます。.
自らアレンジしたビッグバンドに乗って歌ってスキャットして踊ってスイングしまくる大傑作ヴォーカルアルバムです。作家が歌ったものとしてここまで歌にのめりこんだ作品は他にないかも! センスがいいということだけでなく、彼が情熱的な人だということが、とてもよくわかります。自由にスキャットが天を駆ける「Quand Ca Balance」にKOされてください。.
1970年代半ばを迎えてなおチャーミングで才気煥発なレディ、カテリーナ・ヴァレンテ。ギター弾き語りデュオ、コーラス、デビュー・ヒットの「マラゲーニャ〜そよ風と私」の再演、そしてスタジオ録音の新曲など、彼女の魅力をダイジェストすることを目して構成されたアルバム。プロデュースは夫のロイ・バッド。ボサノヴァ・メドレーやアカペラで歌われる「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」が、素晴らしく深い味わい。.
活動初期からヒスパニック・コミュニティ向けのスペイン語での作品をいくつか吹込んで来た彼女。日本ではこうした性質のアルバムには脚光が当りにくいのですが、どうぞ本作を皮切りに。旧知ドン・コスタのプロデュースとアレンジによる、うっとりするほど洗練されたスパニッシュ・ソフトサウンド。タイトル曲や「Algun Lugar Bajo El Sol」など、ソフトロックを通過した耳にも新鮮に響くはず。.
ブルース・バンドのリード・ヴォーカルという出身キャリアが信じられないほど、お洒落で巧みな実力派ヴォーカリスト。抜群にスイングするスキャットから始まる「One Note Samba」や、見事に4ビート・ジャズに変身したビートルズ・ナンバー「Got To Get Into My Life」など、随所にスキャットを交えてヒップな世界を展開します。オリジナル曲の「Rain」なんかも気持ち良いですね。ピアノを軸とするアレンジの組立も、頭脳的です。.
ジェントル&エレガントなアコーディオン奏者アート・ヴァン・ダムとの共演盤。完璧なコーラスワークを誇る彼らだから出来るコンビネーション。徹頭徹尾、透明感あふれるサウンドに酔うしかありませんね。ソフトロック感たっぷりの「We Could Be Flying」も凄い! まさにジャケのイメージにぴったりの音の花束です。.
収録曲・データ
【曲目】Spring Is here / But Beautiful / We Could Be Flying / Violets For Your Furs / Invitation // Cherry / Ecstasy / Let There Be Love / My One / Wave /Good Bye
【曲目】Love Is A Season / April Showers / The Things We Did Last Summer / On The First Warm Day / When The Wind Was Green / Winter Night // Easter Parade / Spring Will Be A Little Late Last Year / September Song / I’ll Remember April / ‘Tis Autumn / June In January
【曲目】Your Song / It’s Impossible / Bridge Over Troubled Water / If Not For You / Superstar / Everybody’s Talking // You’ve Got A Friend / Mrs. Robinson / Yesterday / Sunny / Amazing Grace / Daytime, Nighttime【Producer】Anita Kerr & Alex Grob 【Arranger】Anita Kerr
イーディ・ゴーメが数々のミュージカル・ナンバーをドン・コスタのアレンジで歌った一枚。まさにジャケのイメージ通り、大きく腕を広げて前身で歌っているような華やかなナンバー中心で、彼女の歌のうまさと天性の華が光り輝いています。ゴージャスで洒落た「I Don't Care」あたりもいいし、多重録音で彼女自身とハーモニーを重ねる「You're Just In Love」なんかも素敵すぎます!.
収録曲・データ
【曲目】I Don’t Care / You’re Just In Love / My Funny Valentine / You Can’t Get A Man With A Gun / Always True To You In My Fashion / Guys And Dolls // I Can’t Say No / Hello Young Lovers / Thou Swell / I’m Gonna Wash That Man Right Outa My Hair / Baubles, Bangles And Beads / Johnny One Note
50年代からメイン/裏方問わず、美しく確かな声で活躍してきた彼女。スモール・コンボを従えて親しみやすい雰囲気です。ジョビンの曲をロジャニコ「Don't Take Your Time」みたいな2ビートにしてしまった「Two Kites」が最高! リズム・セクションも、いい感じのグルーヴ感。透き通った歌声が素晴らしいですね。とにかく歌がうまい!.
ヒップなビートでアレンジした「男と女」でオープニング。60年代のスタイルを知るポップ・ヴォーカリストを求め、各社からいろんなシンガーがデビューしましたが、彼女はさしずめペギー・リーあたりの後継者? 速いロックビートの「Can't Buy Me Love」がめちゃかっこいいです。ヴォーカルも自然にドラマチックでソウルフル。キュート!.
収録曲・データ
【曲目】A Man And A Woman / Theme From “The Sand Pebbles” / Can’t Buy Me Love / Look For Small Pleasures / On A Clear Day / Born Free // Good Things Are Happening / How Insensitive / Summer Wind / My Heart Sings / What Now My Love
【曲目】Meditation / Dear Heart / Watching The World Go By / Quiet Nights / Once / Softly, As I Leave You // I Could Have Danced All Night / I’ll Remember April / You Can’t Go Home Again / Carnival / Old Guitaron / That’s All
バカラックの「Knowing When To Leave」は彼女の声に合ってますねえ。この曲のカヴァーはいくつかありますが、これは個人的にベスト3に入ります。70年代の彼女にはソフトな名盤が多いので要注意です。B面ラストの「Yesterday I Was Young(帰りこぬ青春)」には思わず涙。「Nice People」では、ふんわり浮遊した気分に。柔らかくて包容力のあるアレンジは一曲を除きドン・コスタ。.
収録曲・データ
【曲目】Tonight I’ll Say A Prayer / You’ve Made Me So Very Happy / A Time For Us / Nice People / Quiet Soul / It Takes A Fool Like Me // Didn’t We / Time / Knowing When To Leave / Without You / Yesterday, When I Was Young
「拳銃無情」や「テキサスから来た男」といった映画に出演したのち、1950年代にはテレビに進出、自らの名前を冠したテレビ番組を持つなどして活躍した美人セレブリティ。彼女のシングル盤を集めたアルヴァムです。テンポのいい曲の数々にはロックンロールやR&Bへの目配りもあって、オールディーズ・ファンにもおすすめ。のちにデイヴ・エドモンズもカヴァーしたニューオリンズR&B「I Hear You Knockin’」は、じつは彼女のデビュー曲でもありました。.
ノルウェーを代表するジャズシンガー。とりわけ70年代にスティーヴ・キューンらと制作したアルバム「We Could Be Flying」がレアグルーヴ/スピリチュアルジャズの古典として高い人気を得続けています。そのアルバム収録曲を中心に、1968〜75年の彼女がいかに先駆的でめちゃめちゃかっこよかったを証明するコンピレーションです。鳥肌立つ瞬間多数!.
「踊るリッツの夜 (Puttin' On The Ritz)」というグループ名でデビューしたグループ! このセカンドから「The Ritz」となりました。女性二人と男性三人で流れるようにコーラス&スキャット! メンバー自身がアレンジして歌唱、そしてピアノ、ベース、ドラムスを演奏するという才人バンド。ライヴで鍛えられたコンビネーションの良さがレコードのミゾにバッチリ。まるでジャズとラテン、ブラジル音楽のヒップさが集約されたようなオリジナル曲「Baile En La Noche」に脱帽です!.