4チャンネルステレオ盤。60年代を通じてMOR界の大スターであったジョニー・マティス。同じような立場だったアンディ・ウィリアムスが、70年代に入ってさすがにリリースを減らす中、マティスは着実に作品を重ねます。シルキーな声で同時代の名曲をカヴァーしてゆくのですから、一度好きになったら、あの声であの曲を聴いてみたいという欲求が絶えなくなったのでしょうね。タイトル曲や「Summer Breeze」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など珠玉の選曲の好内容盤です。.
出ました! テディ・タナカ! 現地ハワイでは日系の大スターですが、この初期のアルバムは、あの「さくらさくら」を高速ビッグバンドスイングにしてしまい、誰もが度肝を抜かれます! 「Eso Beso」も洒落てるし「Old MacDonald Had A Farm」を「ハワイのスズキさん」に置き換えた「Suzuki-San’s Farm」の盆踊り感も最高! これぞ60年代のハワイアン和製ヴォーカル・アルバムの最高峰でしょう! こちらは70年代にルックスをリニューアルし、自分のレーベルからリイシューした盤。.
収録曲・データ
【曲目】 Suzuki - San’s Farm / Misty Sea / Fly Me To The Moon / Eso Beso / Days Of Wine And Roses / What Kind Of Fool Am I // Sakura / Surftides / On The Street Where You Live / Summertime / Shima Sodachi / Here Is Happiness
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
もともとタップダンサーとしてサミー・デイヴィス・ジュニアに将来を嘱望されたほどの才能。しかし歌声の魅力と甘いルックスを買われてシンガーに。なるほど、だからリズム感も抜群なんですね。彼のチャートでの初期のヒットがこのアルバムのタイトル曲です。50年代から続く正統派ポピュラーと60年代の新しいポップスの要素が交錯しているスタイル。「The Shelter Of Your Arms」は擬似バカラック楽曲として秀逸。.
【曲目】A Brand New Me / Elizabethan Reggae / My Cherie Amour / Steady / Oh Happy Day // Looking Back / Model “A” Reggae / Walk A Mile In My Shoes / Grant’s Pass / You’ve Lost That Lovin’ Feelin’
シアトルのローカル・レーベルに残された激レアジャズの秘宝として知られるジョニー・ルイス・カルテット「Shuckin' 'n Jivin'」のジョニー・ルイスと同一人物です。マルチ・プレイヤーである彼はヴォーカリストとしてもアルバムを残しています。深く低い声とモダンなリズムセンスでアピールするこちらもなかなかの人気盤。オリジナルの「If You Can Imagine」を推薦しますが、「Country Road」「On A Clear Day」も味わい深いジャジーなカヴァーで素晴らしいです。.
【曲目】The Night You Said Aloha To Me / Manua Kea / Sweet Someone / Minoi Minoi E / I’m A Happy Hawaiian Cowboyh / The Hula Twist // Papio / There’s No Place Like Hawaii / Love Song of Kalua / Lokelani / No Hulu /Maruru A Vau
【曲目】 Just A Little Lovin ~ What The World Needs Now Is Love / Name Of A Sorrow / Stormy // My Cherie Amour / When You Look In The Mirror / The Luckiest Man In The World / I Wanna Be Your Baby
オズモンド・ブラザースのヤングなコーラスも最高なスパイラル・ステアケース「More Today Than Yesterday」のカヴァーを収録した傑作。A面を「Ballads」サイド、B面を「Not So Ballads」サイドに分けて、69年当時のヒット曲を気持ちよく歌っています。アル・キャップスの思いきりのいいアレンジが全体にハツラツとしてみずみずしいフィーリングを与えています。最高!.
収録曲・データ
【曲目】My Cherie Amour / You Are / Yesterday I Was Young / Love Theme From Romeo And Juliet / Quentin’s Theme // Good Morning Starshine / Sweet Caroline / Get Together / More Today Than Yesterday / Put A Little Love In Your Heart / Aquaris〜Let The Sunshine In
溌剌としたスウィンギーなヴォーカルを聴かせるKapp時代のジャック・ジョーンズ。アンディ・ウィリアムスのライバルであり、フランク・シナトラの跡目を継ぐのは彼だと目されていた時代なのですね。ゴージャスなバックを従えて気持ちよく歌ったアルバムです。「Girl Talk」のようなナンバーが絶品。「Brother , Where Are You」のような社会的なテーマの曲も交えた構成。彼の気骨を見ます。.
ニューポート・フォークフェスにも出演経験がある黒人シンガー。初期はフォーキーなスタイルでしたが、徐々にキャリアを多彩に広げてゆきます。このアルバムは「今の作曲家たち」というタイトルでロック/フォークロック世代の作家たちの楽曲をとりあげています。ビートルズ「In My Life」など選曲の妙もあるのですが、アーティ・バトラー、ジミー・ワイズナーのアレンジが素晴らしく、どの曲もハッとさせられます。.
この黒人ヴォーカリストが歩んだ人生は決して平坦ではなく、苦悩と波乱に満ちたものでした。本作は1960年リリースのサード・アルバム。当時35歳の彼の素晴らしい歌を、ストリングスも交えたドラマチックな演奏がバックアップしています。一曲目がいきなり「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」ですもの。言葉を失ってしまいますね。.
収録曲・データ
【曲目】Sometimes I Feel Like A Motherless Child / An Evening In Paradise / If I Ever Lost You / I’m Afraid The Masquerade Is Over / Please Forgive Me / How Else // If You Are But A Dream / The Way You Look Tonight / Things That Are Love / Everybody’s Somebody’s Fool / Once / What Good Would It Be
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
カンツォーネから生まれた人気曲「I (Who Have Nothing) 」は全英16位/全米14位とヒットした彼の代表曲のひとつ。人気絶頂中に発表された作品で、彼の熱いソウルが全面的に展開されています。そんななかで、ロッド・マキューン作詞作曲の「Love's Been Good To Me」やバカラックのナンバーがとても繊細な味わいを添えています。やっぱり歌がうまいんです、胸を打つんです。.
収録曲・データ
【曲目】Daughter Of Darkness / I Have Dreamed / Love's Been Good To Me / Lodi / Try A Little Tenderness // I (Who Have Nothing) / What The World Needs Now Is Love / With One Exception / To Love Somebody / Brother, Can You Spare A Dime / See Saw