ハワイの男性コーラスカルテット。同レーベルより発表したデビュー作「On The Rocks」がハワイのトラッド系作品の代表作だとすると、このセカンドはエキゾ色強めながら正統派ジャズコーラスに。「Breeze And I」「Prefidia」などではハワイアンラウンジ感満点+ジャズハーモニー。緩急の変化を見せるリズムの処理、意表を突いたストリングスなど、アレンジャーアイデアが抜群なのです!.
ブラジリアン・フィーリングにあふれた高速フュージョン・ジャズや、ジャジィでファンキーなヴォーカル・ナンバーを身上とする女性グループ。パーカッシヴな演奏力はやはり圧倒的。ギル・スコット・ヘロン作のA-1「Willing」から一気に煽られます。続くタイトル曲のクールな4ビートも爽快! メロウなボッサ・チューン「Heaven Is In Your Mind」で感動的にフィナーレを迎えるライヴ・アルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Willing / Call It Jazz / Show Me The Way / Step By Step / Wild Women Don't Get The Blues // Greeting Song / Loving Song / Golden River 〜 Golden Dream / Too Bad / Heaven Is In Your Mind
ケニー・ランキンの、あの名曲「Haven't We Met?」をカヴァーしています。ときは65年。同じ年のメル・トーメのヴァージョン(こちらが初演)に負けず劣らずの胸躍る出来です。あちらはマーティ・ペイチ、こちらはドン・セベスキー。60年代屈指のアレンジャー対決でもありますね。ヴァースから鮮やかに転換し、ダイナミックな展開を見せる「Limehouse Blues」も衝撃的!.
収録曲・データ
【曲目】Life Is Just A Bowl Of Cherries / Who Can I Turn To? / He Loves Me / Sweet Georgia Brown / Don't Ever Leave Me / Gentleman Friend // Haven't We Met? / It Shouldn't Happen To A Dream / Limehouse Blues / I'm Foolin' Myself / Love Is A Night-Time Thing / Fools And Lovers
【曲目】Little Jazz Bird / The Wine Of May / There’s A Lull In My Life / I’ll Only Miss Him When I Think Of Him / How Is Your Wife / Self Defence Waltz // Cliches / Spring In Manhattan / Songbird / Our Love Rolls On / When The End Comes
Liza / You've Got Me Cryin' Again / This Can't Be Love / The Very Thought Of You / East Of The Sun / I May Be Wrong // There's No One But You / Sometimes I'm Happy / For All We Know / Lullaby In Rhythm / This Love Of Mine / I Get Along Without You Very Well
復活作「Back Again」の勢いのまま出された復活第2弾。16ビートを取り入れた、しなやかなAOR/フュージョン風アレンジがなされ、しかもハーモニーが若い! エレピがクレア・フィッシャーでブラジル風味がトッピングされてるのもキモ。ビリー・ジョエル「素顔のままで」やEW&F「After The Love Has Gone」の絶品メロウカヴァーなど、透き通った溶ろけそうな時間が堪能できます。.
収録曲・データ
【曲目】While We're Young / Just The Way You Are / Quiet Nights / Ain’t Doin’Bad Doin’ Nothin’ / Lazy Afternoon // No More Blues / After The Love Has Gone / Everytime We Say Goodbye / The Night We Called A Day / Mr. Blue
Atlanticから再デビュー後の2作目(通算では3作目)。同時代のシンガーズ・アンリミテッドあたりと比べると、人間味があるというか、洒落た中にも愛嬌あり。今あらためて、この時代の彼らは良いですね。「Poinciana」はずばりサバンナ・バンドのファン向け! 「The Speak Up Mambo」はえせラテンでグー。大穴曲はジャジィな「Scotch And Soda」ですね。トッド・ラングレンの「It Wouldn't Have Any Difference」のカヴァーやってたってご存じ?.
収録曲・データ
【曲目】Don’t Let Go / Zindy Lou / Chanson D’amour / Helpless / Scotch And Soda / The Speak Up Mambo // Poinciana / S.O.S. / Posicle Toes / It Wouldn’t Have Made Any Difference / The Thought Of Loving You
ロバート・ファーノンのアレンジによるストリングスオーケストラを従えての40〜50年代の楽曲を歌うポップスタンダード集。「The More I See You」「I Get Along Without You」「As Time As Goes By」などを選曲。録音は1974年。スロー〜ミディアムでニュアンス豊かに採り上げた透明度の高い一枚。一曲目「The More I See You」が始まった瞬間にドキッとします。素晴らしいです。.
1962年にBlue Noteに残した「Portrait Of Sheila」はジャズヴォーカル史上伝説的な1枚。その後、十数年のブランクを経て70年代半ばに復活してからはコンスタントに変わらぬみずみずしさを持つ歌声を披露する作品を残してくれています。本作は1990年、ピアノトリオをバックにしての吹き込み。スキャットも自在で奔放です。アナログレコード末期のリリースなので、あまりレコードでは見かけません。.
82年のアルバム「Floating」も人気のドイツ人女性ジャズシンガー。透明感あふれる歌声と自在なフレージング、とりわけ「Samba de Coracao」ブラジリアン・フレイヴァーのある曲での魅力が大きいです。A面はダイレクトディスクレコーディング。B面は組曲形式でカルテットのメンバーと集中力の高い演奏を繰り広げます。.
ジャッキー・パリスとの気絶しそうなほどかっこいいデュエット・アルバム(1974年)で、その存在を知っていた美女ヴォーカリスト。81年リリースのソロ・アルバムです。NYのクラブなどで歌い続けていたのでしょうね。少し低い声ですが、自由にスイングするフレージングが魅力的。ジャズAOR的なタイトル曲や「Corner Of The Sky」が耳を惹きますが、バラードにも静かな色気あり。.
50年代からソウルフルなヴォーカル盤で鳴らした彼女ですが、この知られざるライヴ盤には仰天です。サンバ・アレンジの「Mack The Knife」、ウッドベースのイントロからかっこいい「Close To You」、そして極めつけには先を急ぎすぎるくらい超速の「After You've Gone」! ケニー・バレル、ルー・レヴィら最強ジャズメンが全面参加。この生々しいグルーヴ感を満足と言わずして何を言うのか…。.
収録曲・データ
【曲目】Close To You / Ev’ry Time We Say Goodbye / After You’ve Gone / The Best Thing For You Is Me / Everybody’s Blues // Mack The Knife / Get Out Of Town / Little Boy Lost / I’m Old Fashioned / Make Someone Happy
83年の「Good Girl」が「サバービア2000」に取り上げられ、一躍、新しいリスナーからも注目を浴びた女性ジャズ・シンガー。実は彼女はチャーリー・パーカーの娘でフィル・ウッズの親戚! 本作でもマル・ウォルドロン(p)エド・シグペン(ds)アイズラ・エッキンジャー(b)を迎えて、クールな色気のある歌声を聞かせます。ジャズ・ボッサ「Singing Dancing (On My Way)」をぜひ!.
この黒人ヴォーカリストが歩んだ人生は決して平坦ではなく、苦悩と波乱に満ちたものでした。本作は1960年リリースのサード・アルバム。当時35歳の彼の素晴らしい歌を、ストリングスも交えたドラマチックな演奏がバックアップしています。一曲目がいきなり「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」ですもの。言葉を失ってしまいますね。.
収録曲・データ
【曲目】Sometimes I Feel Like A Motherless Child / An Evening In Paradise / If I Ever Lost You / I’m Afraid The Masquerade Is Over / Please Forgive Me / How Else // If You Are But A Dream / The Way You Look Tonight / Things That Are Love / Everybody’s Somebody’s Fool / Once / What Good Would It Be
1940年代にジャズ・コーラスの世界を創出、確立したオリジナル、メルトーンズ。なんとそこには若きレス・バクスターも参加していました! 本作は60年にメル・トーメを含むオリジナル・メンバー3人に新人2人を加えた再編成での録音。だからタイトルも「Back In Town」。さすが、ジャズコーラスの源流を名乗って恥ずかしく無い豊かなアイデアと斬新な表現力! マーティ・ペイチのアレンジ、アート・ペッパーの参加でも知られています。.
しなやかで色っぽい奇跡の歌声の男性ジャズヴォーカリストが残した、徹頭徹尾うつくしい大傑作。ジャズ(スイングからモダンまで!)、ボッサの一番良いところを凝縮したような内容。オリジナルもカヴァーも文句のつけようがありません。オープニングの「And It Goes Round And Round」の素晴らしさよ! スティーヴィー・ワンダー「Another Star」のカヴァーを追加した日本盤リイシュー。.
収録曲・データ
【曲目】And It All Goes Round And Round / Ya Got Me Crazy For Your Love / Easy Chair / Honeysuckle Rose / Soft Strum Blues / 'Round Midnight // Another Star / Secret Fantasy / A Little Taste / I Love You In 3/4-Time / The Legacy / I'm Always Drunk In San Francisco / With A Song/Song Is You
「Judy Roberts Band」や「Night In Brazil」といったAORジャズで聴く者をメロメロにしている才女ジュディ・ロバーツのピアノ・トリオ・スタイルでの一枚。ちょいファンキーなブロッサム・ディアリーといった感じの音は悪くないどころか、今の気分としては最高! スキャットも決めた「Afterthoughts」のアップテンポ・ボサもいい! 大ベテラン、レイ・ブラウンがベース、若手のジェフ・ハミルトンがドラムス。.
収録曲・データ
【曲目】Soft Shoe / Late Late Show / I Know You Oh So Well / Afterthoughts / Slow Hot Wind / I Got It Bad And That Ain’t Good // Teach Me Tonight / I Could Have Loved You So / You’d Be So Nice To Come Home To / Watch What Happens / Crazy
スタン・ゲッツとの共演でジャズファンを魅了したファーストに続き、ベテランギタリスト、エディ・デュランを相棒に帯同。さらにトランペッター、トム・ハレルを従えて、本作でも快調ぶりを示しています。スピーディーな「What A Little Moonlight Can Do」ラテンな横揺れも素敵な「Don't Be That Way」と、両面頭からキャッチーです。エディ・デュラン作のボッサ「One By One」も素敵ですね。からだにきちんとジャズが入ったヴォーカルです。.
収録曲・データ
【曲目】What A Little Moonlight Can Do / This Time The Dream’s On Me / One By One / Please / Estate // Don’t Be That Way / All My Tears / Wonder Why / Let’s Fall In Love / Zingaro
60年代にジャズ/ポピュラー・シンガーとしてデビューした当時から抜群の歌唱力と知的なムードで人気を誇った彼女。70年代の雌伏期を経て、80年代に入ると再び積極的にシンガーとしての活動を再開します。西海岸の名アレンジャーでもあるピアニスト、ボブ・フローレンスのトリオをバックに、ジョニー・マンデルの楽曲を歌った本作は、その再開初期の作品。「Suicide Is Painless」や、マンデルがデイヴ・フリッシュバーグと共作した「You Are There」、フローレンスの浮遊感あるエレピも美しい「A Time For Love」など、シンプルながら歌も楽曲もアレンジも素晴らしいのです。.
フォー・フレッシュメンの歌う「This Could Be The Start Of Something」を聴きたいと思っていたら、このアルバムに収録されていました。1940〜60年代にわたり、数々のスイング・ビッグバンドが採り上げたレパートリーを自分たち流にアレンジしてお届けしますという好企画。スキャットのみで歌われる「Lullaby Of Birdland」イカシテマス!.
収録曲・データ
【曲目】Lulu’s Back In Town / Li’l Darlin’ / Let’s Take A Walk Around The Block / Dynaflow / Do Nothin’ Till You Hear From Me / Spring Isn’t Spring Without You // Taps Miller / When My Sugar Walks Down The Street / Satin Doll / This Could Be The Start Of Something / Lullaby Of Birdland / I’m Gonna Go Fishin’
【曲目】The Shadow Of Your Smile / Little White Lies / Memories Of You / Moonglow / Little Girl Blue / All The Way // When I Fall In Love / Pick Yourself Up / Bewitched / Early Autumn / Deep Purple【Arranger】【Conductor】 Lex Jasper