2001年に亡くなってしまいましたが、伝統的なジャズの精神と、モダンなレパートリーに取組む若さが、ほどよく共存していて人気が高かった歌い手でした。アルバムも数多いですが、中でもオススメの一枚。ボッサや高速4ビートをスパイスにしたシンプルなコンボ演奏に、オトナのキュートさを備えた声がとても魅力的。ブロッサム・ディアリー、デイヴ・フリッシュバーグ、ルパート・ホルムスら新世代のジャズソングライターの曲も柔軟に解釈してます。.
The Lady's In Love With You.
No More Blues.
I Won’t Dance.デビューこそ30代を迎えてからと早くはなかったものの70年代後半以降のアメリカの正統派女性ジャズシンガーとしての責任を果たすように秀作を多くリリースした彼女。大人っぽいのにチャーミングなんです。こちらは1989年、LP時代末期の作品です。デイヴ・フリッシュバーグ、バッキー・ピザレリ、エミリー・レムラーらがバックアップ。.
Fascinating Rhythm.
Swing That Music.
Don’t Let The Sun Catch You Cryin’.1970年代後半に30代でデビュー。軽やかなスイング感と落ち着いた大人の女性としてのムードを合わせもつ歌唱で、その後に多くのアルバムを残します。彼女に歌ってほしいと思える曲がそれほど多かったんでしょうね。シンプルなコンボ・アレンジとの相性のよさが光る好盤。アル・コーンが3曲で参加しています。.
While The City Sleeps.
How Do You Keep The Music Playing?.
Outla Vez.正統派美人ヴォーカリスト、スザンナ・マッコール。彼女がイギリスに招かれてレコーディングしたハリー・ウォーレンのソングブックアルバムです。ピアニスト、キース・インガム率いるカルテットをバックに、心地よくスイングします。もちろん曲が名曲ばかりというのもあるんですが、クールさのなかにきちんと心を込められる彼女の歌声が、やっぱりいいですね。ボッサな「I Only Have Eyes For You」すばらしい!.
Lullaby Of Broadway.
There Will Never Be Another You.
I Only Have Eyes For You.「Over The Rainbow」や「Old Devil Moon」などスタンダードソングの多くを作詞したエドガー・イップ・ハーバーグ。作曲家たちに比べてあまり語り継がれることのない彼の功績に敬意を評したソングブックアルバム。スザンナ・マッコールの歌はここでも素晴らしく、シンプルなピアノトリオでの理想的なジャズスイングを教えてくれます。.
Old Devil Moon.
Ding Dong, The Witch Is Dead.
Thrill Me.正統派美人ヴォーカリスト。ポートレートに思わず目が止まってしまいます。ジュリー・ロンドンを思わせるコール・ポーターの名曲「At Long Last Love」のカヴァーで幕を開ける滑らかでヒンヤリした感触が愛おしい。どことなくアンニュイなムードも良いですね。エレピ使いのポール・サイモン「Train In The Distance」スウィンギーな「I Get A Kick Out Of You」や、しっとりしたジョビンの「Triste」。ポートレートまで含めて80年代女性ジャズヴォーカルの理想形かもしれません。.
At Long Last Love .
Train In The Distance.
Triste.