プロダクション・クレジットに「JVC」とありますから、日本ビクターでの制作だと思います。それをライセンスしてアメリカでの発売。しかし、アレンジャーのトリー・ズィトーをはじめ、ミュージシャンは全員アメリカ人。こういう企画が成立するのは、60年代に長く日本に滞在した彼女の縁ゆえでしょうね。80年代を迎えたからと言って、それほどモダンなアプローチはないのですが、弾む「My Favorite Things」には驚いていただけるはず。エコー感が独特で、ヴィブラフォンがサウンドの要のひとつになっています。.
My Favorite Things.
Getting To Know You.
It Might As Well Be Spring.冒頭を飾る「It Ain't Necessary So」がすごい。ルーファス・リードのよく歌うウッドベースとなまめかしく絡み合うヴォーカルにゾクゾクッ。ほとんどふたりのデュオと言ってもいいくらいのスリリングで静かなグルーヴ。アルバム全体を覆うクールな空気は、彼女のジャズシンガーとしての真価を物語っています。ピアノにディック・カッツ、ギターにジョー・ピューマ、バリトン・サックスにペッパー・アダムス、ドラマーにメル・ルイス。クールなメンバーです。.
It Ain't Necessary So.
I Got Rhythm.
Someone To Watch Over Me.