スウェディッシュ・ジャズ界で長く活躍するギタリスト。モダンなセンスでロックやソウル・ナンバーを採り上げた作品もありますが、本作は本格的なジャズ路線。タイトル曲の「Move」で、中盤に飛び出すスキャットなど、奔放さにも驚かされます。本国ではゴールドディスクも獲得した一枚。.
Move.
Feelings.
Early Autumn.この時期のソニー・スティットはアンプを外付けした電化サックスを使用していたためジャズファンからの評価が低いんですよね。時流を見極めてモダンなサウンドを求めていたトライは再検討に値します。バックはエリック・ゲイル、ポール・グリフィンなど良いメンツ。選曲もよいです。.
Little Green Apples.
I Say A Little Prayer.
Girl Watcher.山高帽のクラリネット紳士、アッカー・ビルクは、日本ではムード音楽の名手として知られていますが、初期の活動はニューオリンズ・ジャズ! イギリスで人気を誇ったクリス・バーバーに続く存在として頭角を表していったんですね。のちにはほとんど聴かれなくなるヴォーカル曲など、ごきげんなオールド・ジャズが楽しめます!.
C.R.E. March.
Carry Me Back.
Travelling Blues.粋を絵に描いたようなトランペッターと、確かな腕のトロンボーン奏者が手を組んで、快活快調にストレート・バップしたナイス・アルバム。ボブ・クランショウのウォーキングベースがかっこいい冒頭の「Haig And Haig」から、ジャズを聴く喜びにまみれられます。おっと、ゲイリー・マクファーランド作「Milo's Other Samba」もオツですね〜。「I Want A Little Girl」「My Gal」ではクラーク・テリーのブルージーな歌も。.
Haig And Haig.
Milo's Other Samba.
My Gal.1908年生まれのレッド・ノーヴォは、この時点(1957年)ですでに50歳間近。ジャズの流行と発展を目撃してきた人物でありながら、モダンなセンスを失わず、気取りのない洒落たアルバムをまだまだリリースします。自身のヴィブラフォンをリードに、ドラムス、ベース、ギター、フルート(サックス、クラリネット、オーボエも兼務)というチェンバー的なアンサンブルでの作品。何故か6人目のメンバーとしてショーティ・ロジャースがクレジットされていますが、彼の役目はスーパーヴィジョン。つまり音楽面のプロデューサーですね。こういう表記も、こっそりかなり目新しいものだったと思います。.
First Things First.
Punkin’ Head.
Soft Wind.フリー・デザインのデドリック兄弟姉妹を音楽の道に誘う大きな要因の一つが、おじであるラスティ・デドリックがニューヨークのジャズ・シーンで活動していたことでした。ラスティはスター・プレイヤーではありませんが、トランペッターとしてのみならず知的な構造を持つ楽曲の作曲/アレンジにも多才を発揮した人物。この71年のソロでもソーンヒル的なビッグバンド、女性シンガー起用曲、小気味好いコンボ、知的なボッサなど、才能の奥深さを慎ましく示しています。.
Discussion.
How About Me?.
Umbrella Man.フランスのレーベルBlack & Blueに吹き込んだクインテット・セッション盤のUSリリースです。録音場所はニース。メンバーはハリー・エディスン、メジャー・ホリー、ジェラルド・ウィギンス、オシー・ジョンソンと旧友たちばかり。そりゃ気心が知れた演奏になるはずです。ベテランたちの若々しいスイングをどうぞ。.
Jim Dawg.
Meditation.
Light And Lovely.「Petite Fleur(小さな花)」の大ヒットでイギリスから世界に飛び出したデキシージャズマン。50年代に彼らがクリエイトしたダンスリズムを持つデキシーランドジャズバンドにロニー・ドネガンが在籍し、ロニーが火をつけたスキッフルブームからビートルズや少年達がバンドを始め…。そんな歴史を想像するのもオツな粋で不良なトラッドジャズです。.
Petite Fleur.
Bugle Call Rag.
When The Saints Go Marching In.アメリカ東部の音楽都市ピッツバーグを根城に伸び伸びと活動するジャズ・トロンボーン奏者。R&Bもジャイヴも手の内に収め、小難しい理屈など屁とも思わぬ気持ちよさですいすいと演奏しています。トロンボーンによる、ほぼワンホーンのコンボというのも珍しい編成。ちょっと緩んだぐらいのグルーヴが、いい感じ。人肌程度に“燗”したような踊れるジャズです。.
Little Liza Jane.
After You’ve Gone.
Bill Bailey Won’t You Please.1960年代に入ってのち「A Taste Of Honey」の作者としてグラミーを授賞し、作曲家、ピアニスト、アレンジャー、プロデューサーとして名を成す彼の初期キャリア作品。この時点では、まったくストレートな4ジャズの世界に身を置いていることがわかります。MJQやジョージ・シアリングにも似た世界を、もう少し自分の身に寄せてプライベート感を増したような音楽。ギターにディック・ガルシア、ベースにテディ・コティック。ヴァイヴはボビー自身です。自作を2曲収録。知的で穏やかな響きに惹かれます。当時まだ22歳!.
Serenata.
The Poddler.
Lover Man.ニューオリンズで自ら経営するラウンジを拠点として活動したため、全国的な評価は得られず。しかし、常識にとらわれないでポップスなどをとりあげていくセンスに信頼があります。このアルバムではホーンセクションも加えたグルーヴィーなサウンドを展開。シカゴ「いったい現実を把握している者はいるだろうか」カヴァーがいいですね。「Going Out Of My Head」や「You’ve Got A Friend」もナイスアレンジ!.
Does Anybody Really Know What Time Is.
Goin' Out Of My Head.
You’ve Got A Friend.もっとも親密な。そのタイトルに偽りはありません。東海岸ジャズシーンの名トランペター、チャーリー・シェイヴァースのウィズ・ストリングス盤。ゆったりとふくよかな音色を大仰にならずにストリングスがエスコート。両面ともに曲間をほとんど空けずに編集されているので、心地よいムードがずっと続きます。至高の愉楽です。日本語解説付。.
Ill Wind.
Stormy Weather.
I Cover The Waterfront.日本でもサム・テイラーと並んでムード・サックスの大物として愛されたシル・オースティン。ついつい安っぽい印象でとらえてしまいますが、南部のセッションマンたちの確かな演奏と丁寧なストリングスワークで太いサックスがおおらかなグルーヴを刻むこういうアルバムを聴いてイメージを改めてほしいですね。ビージーズ「Massachusetts」のドラマチックなイントロとサックスに思わず聴き入ってしまいました。.
Massachusetts.
Lover’s Holiday.
Moon River.Scepterレーベルからジャズが発売されるだけでも珍しいのに、しかもヨーロッパの鬼才グルダの作品ときてます。ビッグバンド・ピアノジャズと一口で言い表すだけでは収まりきらない、スケールの大きなプログレッシヴ・ジャズ! グルダはピアノのみならずバリトンサックスも吹きます。ジャケット・デザインはバート・ゴールドブラット。.
Music For Piano And Big Band.
Music For Soloist And Band - Band 1.
Music For Soloist And Band - Band 3.70年代にソウルジャズ名門レーベルの屋号に転用されたタイトルを持つことで、内容以上に存在が有名になってしまったアルバム。リーダーのジェローム・リチャードソンはサックス、フルートを各種使い分けるマルチリード奏者で、サイドマン、スタジオミュージシャンとしても有用多忙な人物。ポップスやソウルをとりあげたこのアルバムは「グルーヴィーなものならなんでもござれ」な名刺代わりでもあったのかも。.
Gimme Little Sign.
Knock On Wood.
Sunny.アメリカが公民権運動や人種問題、長引くベトナム戦争で揺れていた時代。黒人たちの奴隷からの自立を強いメッセージとして突きつけた問題作。ハーバート・バイバーマンの詩にボビー・スコットがメロディをつけ、ゲイリー・マクファーランドがアレンジ、そしてグラディ・テイトが歌い、ドラムをプレイ。非常に重たい内容をしっかりとしたジャズファンク/R&Bとして成立させています。.
Slaves.
Meetin’ House.
Nightwind.トミーとジミーのドーシー兄弟、グレン・ミラーが在籍し、ビングの弟ボブ・クロスビーが専属シンガーだった名門ドーシー・ブラザーズ。1934年から35年にかけての“スイング人気前夜”に彼らが残したディキシーランド・ジャズ音源を復刻したアルバムです。ジャズコーラスも交え、長いソロ回しが行われる「Honeysuckle Rose」などスイングへの導火線を感じます。.
St. Louis Blues.
Honeysuckle Rose.
Dese Dem Dose.サンフランシスコのデキシーランド・ジャズ人気集団。火消しの格好がトレードマークで、どのアルバムでもひたすら陽気でペーソスあふれる演奏を聴かせてくれます。このアルバムでは“海行き”ということもあり、楽器持ったまま海に突入! オープニングナンバーの「By The Beautiful Sea」からコーラスあり、途中で海に入る演出(効果音)ありで、ばっちり夏気分です。.
By The Beautiful Sea.
When My Dreamboat Comes Home.
Between The Devil And The Deep Blue Sea.名トランペット/コルネット奏者、ボビー・ハケット。スイング時代から幅広く活躍している人です。彼が1960年代にあえて挑んだ本気のデキシーランド・サウンド。最良の音質であの楽しいサウンドに洗練された気風を持ち込みます。Verveならではのアートワークも美しい逸品。.
High Society.
Tin Roof Blues.
Royal Garden Blues.クレオ・レーンのアレンジャーとして知られ、ブリティッシュ・ジャズやサントラでも才能を遺憾なく発揮した奇才が、イギリスの国民的文豪チャールズ・ディケンスの小説からのインスパイアを作品化した異色のビッグバンド・ジャズ。独創的かつ立体的な作風、ここに極まれり。タビー・ヘイス、ロニー・スコットら英ジャズ界の俊英がゲスト参加。.
The Prologue.
Demdest Little Fascinator.
Waiting For Something To Turn Up.フルート、テナーサックス奏者としてスタイリッシュな演奏に定評があったサム・モストの50年代10インチ。この時期の彼のカルテットでピアノを弾いているのはボブ・ドロウ。ここではそこにトランペットとトロンボーンも加えてカラフルなサウンドにしています。ドロウは「Scroobydoo」「Eullalila」といった言葉遊びみたいなタイトルのオリジナル曲も提供。作品に知的な遊び心を加えています。.
Scroobydoo.
A Cuss Called Coss.
There’ll Never Be Another You.ビッグバンド時代に若さと才能で頭角を現し、1950年代に到来したLPレコード時代にジャズスターとなったジョージー・オールド。時代の変化を味方にするタイミングをとらえていた人とも言えますね。これが彼が自身のリーダー名義でリリースした初のアルバム。旧来のスイングから抜け出そうとする瞬間もあちこちにあります。.
They Don’t Believe Me.
Vox Bop.
Settin’ The Place.1906年生まれで戦前スイング世代のサックスマンが1955年にBethlehemに残した10インチです。サイドマンとしての活動が長く、50代を迎えようという時期に吹き込んだ本作が初のリーダー作。スタイルはすでにバップになっていて、彼より年若のプレイヤーたちと快調にセッションしています。エンジニアで若きトム・ダウドがクレジットされていますね。ジャケット・デザインはバート・ゴールドブラット。日本語解説付。.
There Will Never Be Another You.
I Can’t Believe You’re In Love.
The World Is Waiting For The Sunrise.マサチューセッツ州のウィリアムズ・カレッジの奨学生たちが結成した若きディキシーランド・バンド。なるほど、だから演奏にすごく勢いがあります。特にドラマーのやかましいほどの叩きっぷり、最高ですね。ここからジャズシーンに巣立った有名ミュージシャンは見当たりませんが、逆に、今そのときだけを生きる力強さを感じます。別デザインのジャケもありますが、こちらは美女ジャケでの再発ヴァージョン。.
No More.
South Rampart Street Parade.
China Boy.ソウルジャズ界のおしどり夫婦であったシャーリー・スコットとスタンリー・タレンタインのアルバムです。グルーヴィーにぐいぐい行く内容ではなく、暖炉の炎のようにじわじわと熱をおびてゆくブルージーな演奏主体。シャーリーはフットペダルを使わないスタイルなので、このコンボではボブ・クランショーがベースを弾いています。ベースありのオルガン・コンボは独特のうねりがあるのです。.
The Funky Fox.
Grand Street.
Flamingo.1930年代からルイ・アームストロング、ウディ・ハーマン、レイモンド・スコット(!)らのもとでベーシストとしてビッグバンド・サウンドを支え、スタジオミュージシャンとしても嘱望された職人。彼が40歳を前にした1957年にレコーディングした初のリーダー作です。ジャケでも背中を向けているほどの裏方アピール。ですが、むしろ60年代以降は子供番組の音楽担当などで多忙な有名人だったそう。愛すべき頼れる人柄が音楽からも伝わってきます。.
Tiny’s Blues.
Raffles.
Flyin’ The Coop.頭脳派ジャズ・ギタリスト、サル・サルヴァドール率いるビッグバンドジャズ。事実上のプロデュースをのちにボブ・ディランとコンビを組むトム・ウィルソンが担当。何が変わっているというと、この音色。ほとんどノンエコーなんです。ビッグバンド独特のやかましさが無く、緊張感と洒落っ気に満ちた雰囲気。ボッサな「Baoto」はキラー! シェリル・イースリーという女性ヴォーカリストの参加が意表を突くチャームポイント!.
Baoto.
Another Page.
All The Things You Are.J.J.ジョンソンとのコンビで知られる彼が組織したユニークなトロンボーン・アンサンブル。リードはすべてトロンボーンのハーモニーによる、楽しい実験精神の賜物です。テーマは全米各都市にちなんだスタンダード。「Sidewalks Of Manhattan」と「Manhattan」を一緒の曲にしていたり、「Moon Over Miami」はチャチャチャだったり。アイデア豊か。.
(Sidewalks Of) Manhattan.
Charleston.
Moon Over Miami .1940年代後半から1950年代前半にかけてどんどん進歩と変化を重ねたジャズのモード。そのシーン似合って、トロンボーンの重要性に着目したコンピレーションです。ジャイヴ的なサウンドによくあうユーモラスな特性や、長くふくよかな音を表現してクール・ジャズの成立にも寄与した個性をピックアップ。マイルス・デイヴィスやアート・ブレイキーらも参加したジャズのターニング・ポイント的な音源がいっぱいです。.
Oop Bop Sh Bam.
Everything Happens To Me.
You Can’t Have Your Cake And Eat It.