フルートのダブル・リードはとても素敵な組み合わせ。そして、ハービー・マンとサム・モストの個性の違いも面白いです。ジョー・ピューマのギターもナイス助演。スタンダード中心の選曲で、二匹の鳥がさえずるようにスイングします。春ジャズ! 1955年リリースのオリジナル盤はなかなか良盤に巡り合わないので、こういうリイシューは重宝しますね!.
Fascinating Rhythm.
I’ll Remember April.
It Might As Well Be Spring.西海岸オールディーズの重要レーベルDel-Fi。その社主ボブ・キーンは、もともとジャズ志向のクラリネット奏者で、Del-Fi設立前後にもこうしたジャズアルバムを数枚残しています。その中でも、コンボで演奏した本作は本格派の一枚。シェリー・マン(ds)レッド・ミッチェル(b)ポール・モアー(p)レッド・ノーヴォ(vib)ら実力者が参加。自らのクラリネットとトロンボーン、バリトン・サックスという三管編成もユニークです。.
I Won’t Dance.
There’ll Never Be Another You.
I Hear Music.古くは50年代から器用なマリンバ・プレイヤーとしてイージー・リスニングやラウンジ作品に重用されてきた人ですが、故国カナダに戻ってから発表した70年代の作品は、メロウ・ジャズ/フュージョンとしてひそかに注目を浴びています。本作はヴィクター・フェルドマンら欧米のいぶし銀ミュージシャンを迎えて録音した1977年作。女性ハーピスト、ドロシー・ホワイトの存在が効いています。本作ももちろんカナダ・オンリー。.
Pavanne Pour Une Infante Defunte.
You put The Shine On Me.
A Face Like Yours.メンフィス出身の白人サックスマン。23歳でリリースした初リーダー作です。ロイ・ヘインズ、ドン・エリスらと共演してその後も長く活動を続けますが、60年代のリーダー作はこれと翌年の2枚しかないのです。ブッカー・リトル、ポール・チェンバース、ウィントン・ケリー、ジミー・コブとメンバーは超豪華。才能が期待されていたことがわかります。.
W.K. Blues.
A Starling’s Theme.
Waltz Of The Demons.プロデューサーのハリー・リムが設立したFamous Doorは、ジャズの概念や流行が激変していった1970年代に、ストレートな味わいの演奏を残すべくレコーディングを行なっていた良質レーベル。本作は、名ピアニスト、デイヴ・マッケンナがリーダーとなり、スコット・ハミルトン、アル・コーン、ウォーレン・ヴァシュら新旧の名手たちとくつろいだセッションを繰り広げたグループの録音です。.
Avalon.
Look For The Silver Lining.
Idaho.ホンカーたちが時代を謳歌した50年代の終わりにリリースされた1枚。ディジー・ガレスピーをはじめ、多くのジャズマンたちの元で経験を積んだサックスマン、ジェシー・パウエル。リーダー作はこれを含めて2枚しかありません。ビッグバンドジャイヴの香りを受け継いだR&Bナンバーが本領のようですが、バラードでの歌心も抜群です。.
Cross On The Green.
This Is Always.
Just Chips.ボビー・ハケットの美しいコルネットの調べと、グレン・オッサーがしつらえたパイプオルガンによるシンフォニックなハーモニーとの出会い。ありそうでない組み合わせと音響です。神秘的で催眠的でもあります。オルガンは鍵盤楽器ですが、パイプオルガンは「ホーン」でもあるんですね。.
Can’t Get Out Of This Mood.
Love Letters.
Midnight Sun.60年代のレア盤再発でその名を一気に知られたラテン・ジャズマン、ドン・カニンガム。彼が夫人アリシアと組んだジャジーなデュオ、カニンガムス。「Cottontail」で、まず軽くお手前披露。ジャッキー&ロイというか、この愛嬌はジョン・ヘンドリックスとアニー・ロスの再来という感じ? シンプルにジャズる精神に拍手!.
Cottontail.
Our Bossa Nova.
Quicksilver.リリースは1984年ですが、レコーディングは1977年。ガル・コリンズ(g)ジョージ・ムラーツ(b)とのドラムレス・トリオで臨んでいます。この編成というと初期のオスカー・ピーターソン・トリオのような音を想像しますが、こちらはギターとベースがエレクトリックなのが新鮮です。「Jubilee」のような歯切れの良いスピード感は編成のたまものでしょう。.
Jubilee.
Emily.
Dream Dancing.マルチリード奏者、スティーヴ・マーカスの初リーダー作。ソウルジャズというより、かなりジャズロックに振り切った作品です。バーズ「Eight Miles High」ドノヴァン「Mellow Yellow」ビートルズ「Tomorrow Never Knows」「Rain」といったレパートリー。ザッパの「Hot Rats」に近い世界観です。ノークレジットですが、かっこいいギターはラリー・コリエル。.
Eight Miles High.
Mellow Yellow.
Tomorrow Never Knows.1990年代を中心に登場したイタリアのジャズ・ルネッサンスともいうべきニューカマーたち。それから十数年を経て、あらためてそのかっこよさ、クールさを問うたオムニバス2LPです。ストレートアヘッドなコンボジャズですが、クラブ世代が踊るためのモードもちゃんと意識されています。.
Impulse.
Calypso.
Proof Of The Pudding.もともとは1957年にModeから、コンテ・カンドリ・カルテット名義でリリースされたアルバムでした。ピアノで参加していたヴィンス・ガラルディが60年代に「スヌーピー」のサントラを手掛けてブレイクしたこともあり、あらためて双頭カルテットとして再リリースされた盤。57年の録音ですが、きれいに分離されたステレオミックスです。.
Something For Liza.
Mediolistic.
Tara Ferma.Capitolにジャイヴとロックンロールの気分をあわせもったイカしたコンボアルバムを残す4人組。いわゆる“メジャー落ち”してのローカル盤にしてラストアルバム。スイングするコンボ演奏の気持ちよさはそのままです。歌ものは2曲だけでちょっと少ないのが残念ですが、地元クラブ(ジャケットに写る)を毎晩湧かせてきた現場サウンド画最高!.
One O’Clock Jump.
And That Reminds Me.
Jackie.スウェディッシュ・ジャズ界で長く活躍するギタリスト。モダンなセンスでロックやソウル・ナンバーを採り上げた作品もありますが、本作は本格的なジャズ路線。タイトル曲の「Move」で、中盤に飛び出すスキャットなど、奔放さにも驚かされます。本国ではゴールドディスクも獲得した一枚。.
Move.
Feelings.
Early Autumn.この時期のソニー・スティットはアンプを外付けした電化サックスを使用していたためジャズファンからの評価が低いんですよね。時流を見極めてモダンなサウンドを求めていたトライは再検討に値します。バックはエリック・ゲイル、ポール・グリフィンなど良いメンツ。選曲もよいです。.
Little Green Apples.
I Say A Little Prayer.
Girl Watcher.山高帽のクラリネット紳士、アッカー・ビルクは、日本ではムード音楽の名手として知られていますが、初期の活動はニューオリンズ・ジャズ! イギリスで人気を誇ったクリス・バーバーに続く存在として頭角を表していったんですね。のちにはほとんど聴かれなくなるヴォーカル曲など、ごきげんなオールド・ジャズが楽しめます!.
C.R.E. March.
Carry Me Back.
Travelling Blues.粋を絵に描いたようなトランペッターと、確かな腕のトロンボーン奏者が手を組んで、快活快調にストレート・バップしたナイス・アルバム。ボブ・クランショウのウォーキングベースがかっこいい冒頭の「Haig And Haig」から、ジャズを聴く喜びにまみれられます。おっと、ゲイリー・マクファーランド作「Milo's Other Samba」もオツですね〜。「I Want A Little Girl」「My Gal」ではクラーク・テリーのブルージーな歌も。.
Haig And Haig.
Milo's Other Samba.
My Gal.1908年生まれのレッド・ノーヴォは、この時点(1957年)ですでに50歳間近。ジャズの流行と発展を目撃してきた人物でありながら、モダンなセンスを失わず、気取りのない洒落たアルバムをまだまだリリースします。自身のヴィブラフォンをリードに、ドラムス、ベース、ギター、フルート(サックス、クラリネット、オーボエも兼務)というチェンバー的なアンサンブルでの作品。何故か6人目のメンバーとしてショーティ・ロジャースがクレジットされていますが、彼の役目はスーパーヴィジョン。つまり音楽面のプロデューサーですね。こういう表記も、こっそりかなり目新しいものだったと思います。.
First Things First.
Punkin’ Head.
Soft Wind.フリー・デザインのデドリック兄弟姉妹を音楽の道に誘う大きな要因の一つが、おじであるラスティ・デドリックがニューヨークのジャズ・シーンで活動していたことでした。ラスティはスター・プレイヤーではありませんが、トランペッターとしてのみならず知的な構造を持つ楽曲の作曲/アレンジにも多才を発揮した人物。この71年のソロでもソーンヒル的なビッグバンド、女性シンガー起用曲、小気味好いコンボ、知的なボッサなど、才能の奥深さを慎ましく示しています。.
Discussion.
How About Me?.
Umbrella Man.フランスのレーベルBlack & Blueに吹き込んだクインテット・セッション盤のUSリリースです。録音場所はニース。メンバーはハリー・エディスン、メジャー・ホリー、ジェラルド・ウィギンス、オシー・ジョンソンと旧友たちばかり。そりゃ気心が知れた演奏になるはずです。ベテランたちの若々しいスイングをどうぞ。.
Jim Dawg.
Meditation.
Light And Lovely.アメリカ東部の音楽都市ピッツバーグを根城に伸び伸びと活動するジャズ・トロンボーン奏者。R&Bもジャイヴも手の内に収め、小難しい理屈など屁とも思わぬ気持ちよさですいすいと演奏しています。トロンボーンによる、ほぼワンホーンのコンボというのも珍しい編成。ちょっと緩んだぐらいのグルーヴが、いい感じ。人肌程度に“燗”したような踊れるジャズです。.
Little Liza Jane.
After You’ve Gone.
Bill Bailey Won’t You Please.1960年代に入ってのち「A Taste Of Honey」の作者としてグラミーを授賞し、作曲家、ピアニスト、アレンジャー、プロデューサーとして名を成す彼の初期キャリア作品。この時点では、まったくストレートな4ジャズの世界に身を置いていることがわかります。MJQやジョージ・シアリングにも似た世界を、もう少し自分の身に寄せてプライベート感を増したような音楽。ギターにディック・ガルシア、ベースにテディ・コティック。ヴァイヴはボビー自身です。自作を2曲収録。知的で穏やかな響きに惹かれます。当時まだ22歳!.
Serenata.
The Poddler.
Lover Man.ニューオリンズで自ら経営するラウンジを拠点として活動したため、全国的な評価は得られず。しかし、常識にとらわれないでポップスなどをとりあげていくセンスに信頼があります。このアルバムではホーンセクションも加えたグルーヴィーなサウンドを展開。シカゴ「いったい現実を把握している者はいるだろうか」カヴァーがいいですね。「Going Out Of My Head」や「You’ve Got A Friend」もナイスアレンジ!.
Does Anybody Really Know What Time Is.
Goin' Out Of My Head.
You’ve Got A Friend.もっとも親密な。そのタイトルに偽りはありません。東海岸ジャズシーンの名トランペター、チャーリー・シェイヴァースのウィズ・ストリングス盤。ゆったりとふくよかな音色を大仰にならずにストリングスがエスコート。両面ともに曲間をほとんど空けずに編集されているので、心地よいムードがずっと続きます。至高の愉楽です。日本語解説付。.
Ill Wind.
Stormy Weather.
I Cover The Waterfront.日本でもサム・テイラーと並んでムード・サックスの大物として愛されたシル・オースティン。ついつい安っぽい印象でとらえてしまいますが、南部のセッションマンたちの確かな演奏と丁寧なストリングスワークで太いサックスがおおらかなグルーヴを刻むこういうアルバムを聴いてイメージを改めてほしいですね。ビージーズ「Massachusetts」のドラマチックなイントロとサックスに思わず聴き入ってしまいました。.
Massachusetts.
Lover’s Holiday.
Moon River.Scepterレーベルからジャズが発売されるだけでも珍しいのに、しかもヨーロッパの鬼才グルダの作品ときてます。ビッグバンド・ピアノジャズと一口で言い表すだけでは収まりきらない、スケールの大きなプログレッシヴ・ジャズ! グルダはピアノのみならずバリトンサックスも吹きます。ジャケット・デザインはバート・ゴールドブラット。.
Music For Piano And Big Band.
Music For Soloist And Band - Band 1.
Music For Soloist And Band - Band 3.70年代にソウルジャズ名門レーベルの屋号に転用されたタイトルを持つことで、内容以上に存在が有名になってしまったアルバム。リーダーのジェローム・リチャードソンはサックス、フルートを各種使い分けるマルチリード奏者で、サイドマン、スタジオミュージシャンとしても有用多忙な人物。ポップスやソウルをとりあげたこのアルバムは「グルーヴィーなものならなんでもござれ」な名刺代わりでもあったのかも。.
Gimme Little Sign.
Knock On Wood.
Sunny.アメリカが公民権運動や人種問題、長引くベトナム戦争で揺れていた時代。黒人たちの奴隷からの自立を強いメッセージとして突きつけた問題作。ハーバート・バイバーマンの詩にボビー・スコットがメロディをつけ、ゲイリー・マクファーランドがアレンジ、そしてグラディ・テイトが歌い、ドラムをプレイ。非常に重たい内容をしっかりとしたジャズファンク/R&Bとして成立させています。.
Slaves.
Meetin’ House.
Nightwind.トミーとジミーのドーシー兄弟、グレン・ミラーが在籍し、ビングの弟ボブ・クロスビーが専属シンガーだった名門ドーシー・ブラザーズ。1934年から35年にかけての“スイング人気前夜”に彼らが残したディキシーランド・ジャズ音源を復刻したアルバムです。ジャズコーラスも交え、長いソロ回しが行われる「Honeysuckle Rose」などスイングへの導火線を感じます。.
St. Louis Blues.
Honeysuckle Rose.
Dese Dem Dose.サンフランシスコのデキシーランド・ジャズ人気集団。火消しの格好がトレードマークで、どのアルバムでもひたすら陽気でペーソスあふれる演奏を聴かせてくれます。このアルバムでは“海行き”ということもあり、楽器持ったまま海に突入! オープニングナンバーの「By The Beautiful Sea」からコーラスあり、途中で海に入る演出(効果音)ありで、ばっちり夏気分です。.
By The Beautiful Sea.
When My Dreamboat Comes Home.
Between The Devil And The Deep Blue Sea.