ホント、素敵な声です。オフビートでクールでエキセントリックな彼女のスタイル。それがキュート。インテリジェントでおしゃま。タイトル曲から「I Feel Pretty」「Ridin' On The Moon」など彼女のオフビートな魅力を活かした選曲、ツボを押さえたコンボ〜ビッグバンドのアレンジ。何回でも聴けます。.
収録曲・データ
【曲目】In Love For The Very First Time / I Feel Pretty / Hooray For Love / At Long Last Love / The Most Beautiful Words / Ridin’ On The Moon // Let There Be Love / I Enjoy Being A Girl / Come By Sunday / The Late Late Show / I Only Have Eyes For You / Love
この「I’m So Lonesome I Could Cry」のアレンジはすごい! さっくりとしているのですが、テンポ、タイム感、そして甘さを最低限まで抑えた感情表現に完敗です。マンデル・ロウやミルト・ヒントンによるジャズコンボ的なバックに立体的なストリングスを加えて、異世界のカントリーを作り出しているのはハリー・ルーコフスキー。「カントリー」だという理由で見過ごされているとしたら、惜しすぎる一枚です。レアなステレオ盤。.
1966年リリースのポップ・ソウル傑作「Touch Of Today」から3曲をマイナスし、タイトルと曲順、ジャケット写真を変更しての廉価版です。ジャケットに使われた写真がとっても印象的なので、再発盤ながら人気があります。また3曲減ったといっても大事なところはちゃんと残し、むしろポップス度は増した印象。とりあえず高速ボッサ版「The Shadow Of Your Smile」は必聴!.
収録曲・データ
【曲目】Goin’ Out Of My Head / Yesterday / No One Else But You / The Shadow Of Your Smile / Uptight (Everything’s Alright) // You’ve Got Your Troubles / And I Love Him / Call Me / You’re Gonna Hear From Me
彼女にとっては2枚目のブロードウェイ名曲集。60年代半ばのヒット・ミュージカルからの楽曲を多く収めています。レーベルメイト(?)のビートルズを意識したようなビート・アレンジの「He Loves Me」など、この時代ならではのかっこいいアレンジ多数。さっそうとスイングする「This Dream」「I Had A Ball」など、かっこいいだけでなく歌の上手さが際立ってます。.
収録曲・データ
【曲目】Hey There / This Dream / I’ll Only Miss Him When I Think Of Him / He Loves Me / Here’s That Rainy Day / I Had A Ball // Hello, Dolly / Makin’ Whoopee! / Somewhere / I’ve Got Your Number / Young And Foolish / You’d Better Love Me
オランダ・ジャズ界が生んだ歌姫リタ・ライスのロンドン録音盤。名アレンジャー、ピーター・ナイトが手掛けたストリングスとスインギーなリズム・セクションが彼女の魅力を自然と引き出します。一曲目の「The Moment Of Truth」がとにかく素晴らしい出来。バカラック・ナンバーも2曲含むなど、しとやかさの中にもスインギン・ロンドンの香りが漂っていて、聴き込むほどに引き込まれます。日本では1969年にプレスされたイギリス盤と同じ「Today」のタイトルで発売されました。.
クルセイダーズがバック。1曲目のR&Bバラード「We Can Make It Baby」からリズムの鳴り、ノリが違います。「I Heard You Singing Your Song」は、バリー・マンの名作「Lay It All Out」に収録のあの曲がミディアムメロウに。アラン・オデイ、ランディ・エデルマン、マーク・ジェイムスなど作曲陣もハイファイ人気者揃い!.
もともとフォークシーン出身。ディープでブルージーな声質を活かしてジャズブルース的な方向に向かった作品。説得力のある歌声はジュディ・ヘンスキの同傾向のアルバムとも通じます。また、若きケニー・ランキンの書いた「In The Name Of Love」をいち早く採り上げています。黒いセーターを着たポートレーイトにうっとり。ケニー・バレル、ジョー・ニューマン、フィル・ウッズ、チャーリー・マリアーノ、ミルト・ヒントンら、NYのジャズメンがバックアップ。.
60年代から端正な歌声と美貌で人気の彼女。70年代にも聴き逃せないアルバムを残しています。ゴージャスな「Ain’t No Mountain High Enough」は語りを交えた構成がドラマチックな度合いをさらに増していますね。ランディ・ニューマンやジミー・ウェッブの曲をそっとしのばせているのもいい演出です。.
シンプルながら暖色系のサウンドと粘りのあるベースラインで彩られた内容は、全体的にもハイクラス。彼女の歌声も80年代を迎えても快調そのものです。ジャズワルツの「How Little We Know」、めくるめくアレンジの「Come Rain Or Come Shine」「The Thrill Is Gone」なども、素敵な魅力を放っています。名手バッキー・ピザレリがギターで参加。クラブクラシックとして人気のジャズ・サンバ「Rio」(「I Go To Rio」と同曲)を収録しています。.
収録曲・データ
【曲目】I Love Being Here With You / The Thrill Is Gone / Like Someone In Love / This Is It / Rio // How Little We Know / Anyone Home / Baia / Come Rain Or Come Shine
ジャマイカのLPみたいなジャケですが、ポーランド盤! イギリス・レコーディング盤「The Moment Of Truth」の珍しいジャケ違い盤です。彼女のLPが当時こんなかたちで東欧でリリースされていたこと自体驚きですね。バックのアレンジはキース・マンスフィールド。イギリス特有のクールさを帯びたジェントルかつヒップなストリングスやジャズ・コンボが彼女の歌声を引き立てます。ビートナンバー「Right Now」で始まるB面の流れにはゾクゾクします!.
バーブラの諸作中、もっともロック度が高い(選曲面で)一枚。グラハム・ナッシュにボブ・マーリー、そしてなにしろ驚きはデヴィッド・ボウイの「Life On Mars」をカヴァーしていること! これには心底驚きました。トム・スコット、ジョン・バーラーらがバックアップしたアレンジは完璧なソフィスティケーション。見過ごされがちな傑作ですね。裏ジャケのバーブラのイラストのインパクトったら!.
収録曲・データ
【曲目】Love In The Afternoon / Guava Jelly / Grandma’s Hands / I Won’t Last A Day Without You / Jubilation // Simple Man / Life On Mars / Since I Don’t Have You / Crying Time / Let The Good Times Roll
ネルソン・リドルの華麗なアレンジをバックに歌った穏やかスイング盤。「Falling In Love With Love」のような曲の大胆なアレンジに両者の個性が見事に表れていますね。柔らかさの中に芯の強さを秘めた彼女の歌声は素晴らしいし、フレージングにも独自の個性が出来上がってます。すべての良い条件が揃った幸福な一枚。.
【曲目】I Love Paris / Valentine / Boulevard Of Broken Dreams / La Vie En Rose / The River Seine / April In Paris // The Poor People Of Paris / The Last Time I Saw Paris / Autumn Leaves / Paris In The Spring / Mademoiselle De Paris / Darling, Je Vous Aime Beaucoup
【曲目】Long Ago (And Far Away) / Smoke Gets In Your Eyes / Why Was I Born? / Can’t Help Lovin’ That Man / Bill / All The Things You Are // I Only Have Eyes For You / I Wish I Knew / The More I see You / Friendly Star / You’ll Never Know / I’ll String Along With You
美貌とロマンチックな歌唱で知られる彼女にしては、わりとめずらしいオールドタイミーなサウンドがいっぱいのおきゃんな雰囲気全開のアルバム。デキシー調のアレンジで「Hello Dolly」や「Exactly Like You」「Put On A Happy Face」などを歌います。ちょっとクールなムードの歌い方と、陽気なサウンドが絶妙にマッチ。楽しい一枚です。.
収録曲・データ
【曲目】I’m Looking Over A Four Leaf Clover / April Showers / In The Middle Of An Island / Rock-A-Bye Your Baby With A Dixie Melody / Exactly Like You / Swanee // Hello, Dolly! / On The Boardwalk / Way Down In Yonder In New Orleans / Put On A Happy Face / On The Sunny Side Of The Street / Whispering
60年代に美女シンガーとして脚光を浴び、70年代以降はバックシンガーで活躍するかたわら、質の高いアルバムをマイペースでリリースしたスー・レイニー。アレンジャーでキーボード奏者ボブ・フローレンスと組んだ本作は、作詞家アラン&マリリン・バーグマンの作品を歌うという企画物ながら、非常に質の高い驚きの一枚。まずは挨拶代わりに披露されるフローレンスと彼女の共作オリジナル「Flight Of Fancy」の飛翔感にドキドキ。エレピ主体のアレンジが醸し出す淡いメロウさも出来の良さに一役買ってます。.
収録曲・データ
【曲目】Flight Of Fancy / Sure As You’re Born / Nice ‘N’ Easy / Summer Me, Winter Me / You Must Believe In Spring / A Piece Of Sky // Make Me Rainbows / His Eyes, Her Eyes / That Face / (Medley) The Trouble With Hello Is Goodbye / I Will Say Goodbye / Little Boy Lost (Pieces Of Dreams) / Take Me Home
ラストネームはわかりません。単に“ローラ”だけ。同時代にローラ・ニーロがいたのですが、思い切ったデビューですね。作品のプロデュースと楽曲提供をしているのはケネス・ハンドラー。丁寧なアレンジに演劇的な要素を感じさせつつ、スケールの大きなオーケストラに負けない伸びやかな歌声が魅力的。バーブラ・ストライザンドやライザ・ミネリのいた場所を狙っていたのでしょう。2曲ジャズ・スタンダードをカヴァーしていて、そのうちの一曲「Crazy He Calls Me」が素敵です。.
美人シンガー、ジョニ・ジェイムス、ジャズりまくる! 彼女のもっともスインギーな一面が出た大傑作アルバム。ジャズコンボをバックに、ノリノリすぎなんじゃないの?と思うほどの抜群のヴォーカルを聴かせます。A-1「Deed I Do」からメドレーで進む「You Came A Long Way From St. Louis」や「September In The Rain」などかっこいい歌の連発! ジミー・ハスケルのアレンジも最高!.
収録曲・データ
【曲目】Deed I Do / You Came A Long Way From St. Louis / Fly Me To The Moon In Other Words / I Feel A Song Comin’ On / Lullaby Of Birdland / You Do // On The Sunny Side Of The Street / My Melancholy Baby / Basin Street Blues / I Got It Bad / By The Way / September In The Rain
【曲目】Santa Lucia / I Have But One Heart / Non Dimenticar / Come Back To Sorrento / You’re Breaking My Heart / Anema E Core // O Sole Mio / Dicitencello Vuie / Chitarra Romana / Luna Rossa / Per Un Bacio D’amour / Arrivederci Roma
タイトル曲は彼女の名唱で知られていますね。バラードだと思っていたのですが、意外やゆっくりとシャッフルするワルツでした。異色なのは太いベースと太鼓とフィンガースナッピンだけをバックに歌う「Came On-a My House」で、スカスカの空間を彼女の色気だけで埋めてゆきます。色っぽいのですが、決して気品は崩さない。それが彼女の魅力なのですね。.
収録曲・データ
【曲目】Love Letters / The Second Time Around / I Love You Porgy / What A Difference A Day Made / Never On Sunday / I Miss You So // All The Way / Come On-a My House / Hey There / And That Reminds Me / Fascination / Broken-Hearted Melody