長いキャリアをジャズ・スタンダード歌手として過ごしてきた大ベテラン。低く深い声を活かして彼が正面から70年代ソウルに取組んだ意欲作です。両面アタマがギャンブル&ハフの作品というあたりにも気合いが現れています。最高なのはサニーなグルーヴで大いに盛り上がるタイトル曲「All My Life」。男の色気がぎゅっと濃縮されて伝わってきます。.
収録曲・データ
【曲目】I Wantcha Baby / All My Life / I Love Makin' Love To You / Baby I'm The One // When Love Is New / One Broken Heart / All I Need Is You Tonight / This Is What You Mean To Me
大人の味をしたシンガーによる素敵なMORアルバムなのです。マイク・ベアード、リー・リトナー、ナイジェル・オルセンら多彩なミュージシャンが参加。サウンドのテイストはスムースでシルキーなソウルタッチ。プロデューサーがスティーヴ・イートンのファーストなどを手掛けたジェイ・センター。その縁でイートン作のカーペンターズ「All You Get From Love Is A Love Song」のカヴァーが。.
【曲目】Emily / Here's To The Losers / Dear Heart / Come Blow Your Horn / Love Isn't Just For The Young / I Can't Believe I'm Losing You // Pass Me By / Softly, As I Leave You / Then Suddenly Love / Available / Talk To Me Baby / The Look Of Love
モート・ガーソン、リンカーン・マヨーガ、アニタ・カー、トミー・モーガンをそれぞれアレンジに迎え、自作やジャック・ブレルの曲に英詞を付けた曲を歌います。リンカーン・マヨーガと共作の「Before The Monkeys Came」の不思議なポップさに引きこまれます。知れば知るほどこの人の歌声の深みにはまってゆきそうです。.
収録曲・データ
【曲目】The Hurtin' / You / Before The Monkeys Came / The Summertime Of Days / The Women / Zangra // Down At Mary's Old Time Bar / Meantime / Open The Window And See All The Clowns / I'm Strong, But I Like Roses / The Statue / Ain't You Glad You're Livin', Joe / Loneliness In Crowds
日本ではむか〜しからソウルの名盤として語り継がれてきた一枚。ディープなサザンソウルっぽさとノーザンっぽさがうまい具合に共存しているんですね。A-1「He Don't Love You」はザ・バンドの前身レヴォン&ザ・ホークスのレパートリーで、作曲は当然ジェイミー(ロビー)・ロバートソン! バックは同時期のエルヴィス・プレスリーとほぼ一緒のメンフィス白人達。この演奏がまた至高なのです。.
ネオアコの前哨戦みたいなタイトル曲「恋はリズムにのって (Take A Little Rhythm)」。これって今聴くと、ちょうどいい懐かしさですね。このとき彼は21才。収録曲は10代で書かれたもの。A-2「恋はリズムにのって」からA-5「African Queen」までの流れなんかホント素晴らしいですね。クリス・レインボウのファンにも聴いてほしいもの。ロンドンA&Mが見いだしたアーティストです。.
収録曲・データ
【曲目】Fools' Society / Take A Little Rhythm / Saturday Heartbreaker / We Were All In Love / African Queen // Live Every Minute / Jamie / Page By Page / The Hollywood Role / A Goodnight Song
60年代を通じてMOR界の大スターであったジョニー・マティス。同じような立場だったアンディ・ウィリアムスが、70年代に入ってさすがにリリースを減らす中、マティスは着実に作品を重ねます。シルキーな声で同時代の名曲をカヴァーしてゆくのですから、一度好きになったら、あの声であの曲を聴いてみたいという欲求が絶えなくなったのでしょうね。タイトル曲や「Summer Breeze」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など珠玉の選曲の好内容盤です。チェックの生地を使ったアートワークも秀逸。.
収録曲・データ
【曲目】Me And Mrs. Jones / Sweet Surrender / Summer Breeze / Corner Of The Sky / Happy / Soul And Inspiration〜Just One In My Life // Don’t Let Me Be Lonely Tonight / If I Could Reach You / Remember / You’re A Lady / I Was Born In Love With You〜Summer Me, Winter Me
ファンキーなギターリフからはじまる「Can She Do It Like She Dances」が最高のパシフィック・ファンク。ジミー・ディーはグアム島で活動したシンガーで、あの島のAOR的な世界観をほぼひとりで体現したと言っていいでしょう。リゾートならではの開放的で適度に下世話なムードと70年代から80年代に切り替わるサウンドが絶妙に交錯してます。アルバムは数枚確認されてますが、これがAORファンにはいちばんのおすすめです。.
素晴らし過ぎるバカラック・カヴァー「What The World Needs Now Is Love」収録した作品として一部で人気の一枚です。プロデュースしたのは、ジミー・ワイズナー。他のジャズ歌手がポップなレパートリーに走る中、かたくなにジャズソングにこだわり続けた彼だけに、やるからには徹底的にカッコよくしたというところでしょうか。「Alfie」もしっとりと情感豊か。.
収録曲・データ
【曲目】 I've Gotta Be Me / Over The Sun / Play It Again, Sam / Alfie / What The World Needs Now Is Love // Baby Don’t You Quit Now / That Night / They All Laughed / A Lonely Place / Whoever You Are, I Love You / Theme From” Valley Of The Dolls”【Producer】 Jimmy Wisner 【Arranger】 Torrie Zito
70年代にはソウル界のスターとして大成しますが、60年代のデビュー直後にはピアニストとしてインストをやることもあったレオン・ヘイウッド。彼の記念すべきデビュー・アルバムは、その両面の魅力を記録した傑作です。A面は歌もの。B面はオルガンを弾きまくるソウルジャズ・インスト。タイトル曲は自作の泣けるグッドタイムソウル! 「Ode To Billy Joe」はつんのめるビートがかっこいいファンク・インストになってます! いよっ! ソウルの若武者!.
収録曲・データ
【曲目】Mercy, Mercy, Mercy / It’s Got To Be Mellow / Yesterday / I Can’t Stop Loving You / Nobody Knows You When You’re Down And Out / Tennessee Waltz // Ode To Billy Joe - Part 1 / Ode To Billy Joe - Part 2 / Cornbread And Buttermilk / Mercy, Mercy, Mercy / ‘Round Midnight
まろやかな歌声と隠し持ったジャズフィーリングで1960年前後に人気を博した男性シンガー。このアルバムではビロードのような歌声の魅力を存分に味あわせてくれるミドルテンポ〜バラード集。「There’s A Small Hotel」あたりでのひそやかなスイング感、やっぱり素敵ですね。そして「Blue Velvet」。引き込まれます。.
【曲目】Change Your Mind / Are You With Me / Love All Your Blues Away / Stop Me From Starting This Feeling / Learn To Love Again // Willow Weep For Me / We'll Be Together Again / The Way You Look Tonight / It Never Entered My Mind
すぐれたジャズドラマーでありつつ、シンガーとしての魅力も味わい深い。グラディ・テイトを歌でプッシュしたのがゲイリー・マクファーランドのSkyeレーベルでした。その時代の名唱をまとめた歌のベスト・アルバム。洗練されたバッキングで歌われる名曲の数々、男の渋みにおぼれたいと思います。「Suicide Is Painless」は必聴。.
ウィリー・ネルソンのレアな初期シングル! テキサスに拠点を置いていた当時28歳のネルソンがナッシュヴィルに移住した時期のシングルです。Libertyからシングルを数枚リリースしながらも、まったくヒットに恵まれていなかった時期で、「Mr. Record Man」というタイトルにも成功への願いが表れているように感じます。今となっては貴重なシングル!.
「Strangers In The Night」の全米大ヒットで、シナトラここにありを宣言した、その翌年のアルバムです。ネルソン・リドルとの名コンビでお送りする本作は、全曲“お月様”に関係する曲ばかりを集めた好企画。ビッグバンド、ストリングスを曲によって使い分けながら、ゆったりと月明かりに照らされている気分をミドル〜スロー・テンポで表現します。シナトラの歌う「Moonlight Serenade」って、いいもんですね。.
収録曲・データ
【曲目】Moonlight Becomes You / Moon Song / Moonlight Serenade / Reaching For The Moon / I Wished On The Moon // Oh, You Crazy Moon / The Moon Got In My Eyes / Moonlight Mood / Moon Love / The Moon Was Yellow