男サミーの人生と夢を結実させたTV特別番組のためのサントラ。彼にとって、このかたちはベストなんでしょうね。実父 (シニア)のMCに続いて登場する子供時代のサミーの歌声にいきなりやられます。強烈にファンキーな「黒い炎」「For Once In My Life」など聴き所充分! 歌あり、寸劇あり、ボクシング(?)あり、見てみたかった…。.
プエルトリコ生まれの盲目のシンガーで、渡米して大きな成功をつかみます。本作には10才での彼の初録音音源を収録。このアルバム発売当時が23歳だったので「10 To 23」というタイトルになりました。ポップヒットを彼らしいフォーキーかつラテン/ボッサなフィーリングでカヴァーした曲中心ですが、自作曲「雨のささやき」がここから日本ではヒットしました。雨の日の夕暮れにどうぞ。.
Mr.ダイナマイト、サミー・デイヴィス・ジュニア・ミーツ・サム・バテラ! バテラはルイ・プリマのバックを務める、ノリノリの強者。そんな彼を迎えての迫力のR&Bジャズ盤。サミーのカタログの中でも、もっともドライヴ感あふれる一枚です。タイトル曲や「I Should Care」をはじめ圧倒的! ヒネリの効いた「There Will Never Be Another You」など、スタンダードも堂々と。これぞエンターティナーというかっこいい盤!.
1967年の激レア盤「Something For Everyone」の発掘により、かつてはほぼ無名のローカル・ミュージシャンだったはずのこの人が現代のカリスマに! 70年代半ばにプライベート・レーベルからリリースした本作も人気です。デュエット相手にアリシア・ロドリゲスという女性シンガーを迎え、歌を中心にし聴かせるアルバムですが、ブラジリアン・チューン「Mi Alegria」やドラマチックなジャズソウル「Everything You Are」、「Start All Over Again」などラウンジーなキラーが中盤から連発。ラストは「Tristesa」!.
70年代にレゲエテイストの「I Can See Clearly Now」を大ヒットさせるシンガー。じつはキャリアのスタートは1950年代末から。ポピュラー・シンガーとしての実力と身体的なバネが共存したスタイルで、すでにスターなのでした。はねたラテンビートの「Besame Mucho」で幕開け。アップテンポもバラードもかっこいいです。.
【曲目】(I Love You) For Sentimental Reasons / Someday (You'll Want Me To Want You) / (I'm Afraid) The Masquerade Is Over / You Know You Don't Want Me (So Why Don't You Leave Me Alone?) / Goody Goody / Nature Boy // To Each His Own / Quit While You're Ahead / I Wish You Love (Que Reste - T - Il De Nos Amours?) / Somebody Else Is Taking My Place / I Miss You So / Bye Bye Blackbird
母親がエルヴィス「Heratbreak Hotel」の作者。自身もスリー・ドッグ・ナイトが当てた「Joy To The World」を書いたシンガー・ソングライター。このアルバムはそれ以前、若きフォークロック・マンとして活動していた彼が、偉大なジャズブルースシンガー、ベッシー・スミス(女性)の名曲を歌った豪放なアルバムです。ジャケはおどけてますが、内容は骨太。.
サミー絶頂期の、ゴージャスでヒップなアルバム。スキャットも冴える爆発的なダンス・ナンバー「I'm A Brass Band」、スインギーな「I've Got You Under My Skin」、聴き所も泣かせ所も揃ったナイス盤。哀愁とペーソスを兼ね備え、外連味のない直球のヒップネス。アルバムを聴きながら、晴れやかな気持ちになりますね。素晴らしい! バラードのタイトル曲は当時のサミーにとって起死回生のヒット曲(最高11位)でした。.
収録曲・データ
【曲目】I've Gotta Be Me / My Personal Property / I'm Glad There Is You / Here I'll Stay / I'm A Brass Band // If My Friends Could See Me Now / I've Got You Under My Skin / Somebody / She Believes In Me / Sweet November
70年代にはソウル界のスターとして大成しますが、60年代のデビュー直後にはピアニストとしてインストをやることもあったレオン・ヘイウッド。彼の記念すべきデビュー・アルバムは、その両面の魅力を記録した傑作です。A面は歌もの。B面はオルガンを弾きまくるソウルジャズ・インスト。タイトル曲は自作の泣けるメロウソウル! 「Ode To Billy Joe」はつんのめるビートがかっこいいファンク・インストになってます! いよっ! ソウルの若武者!.
収録曲・データ
【曲目】Mercy, Mercy, Mercy / It’s Got To Be Mellow / Yesterday / I Can’t Stop Loving You / Nobody Knows You When You’re Down And Out / Tennessee Waltz // Ode To Billy Joe - Part 1 / Ode To Billy Joe - Part 2 / Cornbread And Buttermilk / Mercy, Mercy, Mercy / ‘Round Midnight
イーディ・ゴーメの旦那様スティーヴ・ローレンスには、いい男であることは間違いないんですが、どこかおっとりした優男なイメージがつきまといます。でも、のびのびとスイングさせたら、そのおおらかさはスターそのもの。「There'll Be Some Changes Made」のようなアップテンポだけでなく「Speak Low」の大きなスケール感にもご注目を。アレンジャーはもちろん彼らの盟友ドン・コスタ。.
キャリア絶頂期にレイ・チャールズの当たり曲を採り上げた好企画。白人だからと言って水で薄めたりはしないソウルフルな演奏です(アレンジはジミー・ハスケル)。長尺の「What I'd Say」「I Got A Woman」は何ともダイナミック。敬意があるからレイのソウルに真っ向から向かい合えているのです。.
収録曲・データ
【曲目】What’d I Say / I Got A Woman / Tell All The World About You / Tell me How Do You Feel / My Bonnie // The Right Time / Hallelujah I Love Her So / Leave My Woman Alone / Ain’t That Love / Drown In My Own Tears / That’s Enough
オズモンド・ブラザースのヤングなコーラスも最高なスパイラル・ステアケース「More Today Than Yesterday」のカヴァーを収録した傑作。A面を「Ballads」サイド、B面を「Not So Ballads」サイドに分けて、69年当時のヒット曲を気持ちよく歌っています。アル・キャップスの思いきりのいいアレンジが全体にハツラツとして瑞々しいフィーリングを与えています。最高!.
収録曲・データ
【曲目】My Cherie Amour / You Are / Yesterday I Was Young / Love Theme From Romeo And Juliet / Quentin’s Theme // Good Morning Starshine / Sweet Caroline / Get Together / More Today Than Yesterday / Put A Little Love In Your Heart / Aquaris〜Let The Sunshine In
【曲目】Hi-Heel Sneakers / Mule Skinner Blues / Dos Cruces / Duelin’ Banjo / I Got A Woman / Manha de Carnaval // Walk Right In / Since I Met You Baby / Son de la Loma / Don’t Think Twice, It’s All Right / Flight Of The Bumble Bee / Chinita
60年代半ばにウィスキー・ア・ゴーゴーでのライヴ盤で大きな人気を博したジョニー。リヴァース。スタジオ盤でのヒット曲ということになると、やはり「Poor Side Of The Town」。良いスタッフに恵まれ、若きブルーアイドソウル/MORシンガーとしてイメージをソフトランディングさせていきます(ジャケにあえて髭の顔を使ったのもそのためでしょう)。その時代にまとめられたベスト・アルバム。歌声のよさにやっぱりうなります。.
盲目のハンデを乗り越えて全米を熱狂させた若きホセ・フェリシアーノ。その名声を決定づけた大ヒット「Light My Fire」(ドアーズのカヴァー)を収録したアルバムで、最高全米2位。一年以上もチャートにとどまったメガヒット・アルバムとなりました。ヒスパニックとしての誇りを失わず、アメリカのヒット曲を独自の幽玄さとグルーヴで塗り替えてゆきます。「California Dreamin’」は「ワンス・アポン・アタイム・イン・ハリウッド」見た人には忘れられないはず。.