聞きなじみのないこの名前にピンときた人はすごいです。じつはこれ、P・F・スローンとスティーヴ・バリの数ある変名プロジェクトのひとつ。1964年東京オリンピックの年に、ヘルムート・ツァハリアス作のこの曲をカヴァーしたのです。B面は彼ら自作のかっこいいギターインスト!.
Tokyo Melody.
Michelle’s Melody.Columbia時代のルグランのUS盤は、旅情にあふれた企画盤やジャズ作品を担当しつつ、多彩さの中から個性を確立してゆく時期だったと思います。「燃え上がるストリングス」というタイトルの本作は、スペイン語圏のメロディをとりあげうっすらとラテン/エキゾなフィーリング。コーラスをあしらった「Close Your Eyes」など、クールな美しさ全開!.
Perfida.
Everthing I Have Is Yours.
Tabu.ターザン俳優デニー・ミラーに抱きかかえられてすっかりご満悦のショーティ・ロジャース。本作は彼が全曲を書き下ろし、アレンジしたジャングルエキゾ&ジャズ。ウェストコーストのトップミュージシャンを集めて大騒ぎしたエキゾのるつぼ。きめ細やかで凝ったアレンジには、スペクタクルな勢いだけでないクールな美学もあり。B面は片面すべてを使った大作で、その名も「ターザン組曲」! レアなステレオ盤です。.
The Elephants Wail.
Los Barbaros.
Paradise Found.マーティン・デニー・グループを脱退したアーサー・ライマンの神秘的ハワイ美&ジャングル的な野蛮美を追求した名作。彼がプレイヤーとしてアイデアを投入していなかったら、マーティン・デニーもあれほどの神秘世界は作れなかったはず。パーカッション乱打の高速ナンバー「Cumana」のかっこよさ! 「夜来香」も演奏されていて充実した内容。脳髄貫く音の良さも特筆!.
夜来香.
Cumana.
Cubana Chant.アメリカを代表する混声クワイア。穏やかで奥深いコーラスアレンジが持ち味です。このアルバムはジェット機旅行が一般化する時代に世界のメロディを歌った2枚組。世界各国から24曲をピックアップ。当然日本も含まれていて、選曲は「さくらさくら」。.
さくらさくら.
Coconut And Banana.
Valencianita.バディ・モンゴメリー(ヴィブラフォン)とモンク・モンゴメリー(フェンダーベース)を中心としたジャズコンボ。少ない音数で、涼しげな空間を構築してくれます。クールジャズとラウンジの中間に位置するような存在ですね。これは東洋を舞台にしたミュージカル「Flower Drum Song」がテーマのアルバム。自由な動きを見せる各楽器のコンビネーションはたまらなくジャズだし、幽玄と浮かび上がるイメージはとてつもななくエキゾなのです。.
Sunday.
I'm Going To Like It Here.
Love Look Away.のちにグレン・キャンベルの専属アレンジャーとして大成するピアニストです。彼がA&Mに残していたスペーシーロック&オリエンタルエキゾのシングル! こんなのがまだまだあるからシングルの世界はやっぱり深いです。.
The Moon Racers.
Maid In Japan.歌舞伎の舞台を支える三味線や太鼓などの下座音楽。本編の物語とは切り離して、その音楽だけをワールドミュージックの一形態とみなしたNonesuchリリース盤です。そもそも歌舞伎や人形浄瑠璃に慣れていなければ、日本人であるわれわれにとってもこの響きはエキゾチック。.
Music Of Downtown (The Ginza).
Dance Music.
Voice.1956年に公開され、当時世界中を魅了した映画「八十日間世界一周」。50年代はジェット機の発達により世界旅行が身近になる時代ですが、気球でめぐる世界の景色は、今でも見果てぬ夢を与えてくれます。オリジナルサントラではなく、映画で使用された楽曲を作曲者のヴィクター・ヤングがあらためて再構成してスタジオで演奏したアルバムです。タイトル曲は永遠のスタンダード! エキゾチカとしての妙味も。.
Around The World - Part 1.
Paris Arrival.
India Country Side.モンク(b)バディ(vib)ウェス(g)のモンゴメリー三兄弟を中心に結成されたユニークなアンサンブルのジャズコンボ。ウェスは独立後にスタープレイヤーになるのはご存じの通り。マスターサウンズのサウンドはかなり知的に組み立てられたもので、即興性はほとんど無し。考え抜かれた音の置き場所という感じのミニマルジャズ。知的でムーディなアンサンブルの個性は同時代にあっても抜きん出ています。ジャケットを一新してのリイシュー。.
Baubles, bangles, And Beads.
Stranger In Paradise.
Not Since Nineveh.マーティン・デニー・グループの初代ヴィブラフォン/マリンバ奏者。独立後はデニーのライバルとして数多くの作品をリリース。エキゾチカのブームが過ぎ去っても、自らのトレードマークを下ろさずに活動を続けました。本作はハワイと中南米をつなぐ試み。ラテンの名曲をハワイ流エキゾに塗り替えていきます。.
Bim Bam Boom.
La Paloma.
La Cumparsa.「平和なアジア」の心象風景を託した琉球電子サロンミュージック。この二つとない逸品『水中庭園』(1993)の発表30周年を祝した初LPリリース。沖縄の音楽家、コージュンこと國場幸順(こくば こうじゅん)。「平和なアジア」とは、海上交易で繁栄したかつての東アジア 東南アジアの営みを想像したもので、そのネットワークでは物だけでなく音も行き来し、どの音楽(音階)も新しく「ポップな」ものとして迎えられたと彼は思い描く。.
ニューエイジ・ミュージック的な作風のDolphins Into The Futureをはじめ、複数の名義で活動しているベルギーの作家、リーヴォン・マーティンス・モアーナが本名で発表するアルバム。この『Three Amazonian Essays』は、スペインの伝説的スタジオ・プロジェクト、フィニス・アフリカエによるアマゾン探検を題材にした名盤『Amazonia』(1990 年) を丸ごと音素材として使用し、別のアマゾンを抽出しようとする試みとのこと。副題に湯浅譲二、武満徹、アイヴスへのデディケーションがあるように、これまでのクラブ寄りの視点からでなく、クラシック 現代音楽と捉えた方がしっくりくる作品といえます。.
Port Of Spain.
Music For A Clearing.
Sinfonieta Amazonia.アラビアンエキゾ+ドゥーワップ? あの「ムスターファ」を後追いした? これがこのグループ唯一のシングル。企画物だし、正体はおそらくB面のまともな曲のほうなんでしょうけど、当時のアメリカ音楽の懐の深さ、面白いですね。レア&珍品!.
Bagdad Daddy.
Five Little Numbers.香港からやってきた5歳のピアノ少女ジーニー・チュウちゃんです。ピアノの半分くらいしか身長が無いんですけど、頑張ってピアノ弾くんです。立派! 「Inca Dinca Doo」ではやんちゃな歌声も聴かせてくれます。この数年後、少し成長した彼女は兄弟姉妹と「Ginny Tiu Revue」というアルバムを残すんですけど、まだ先の話。イノセンス以上の何かを感じます。「China Night」での、お父さんの親バカなイントロダクションもご愛嬌。.
Inca Dinca Doo.
Twelfth Street Rag.
China Night.90年代のラウンジ/カクテル/バチェラーパッド再発見の波でもっとも大きな注目を浴びたカルトヒーロー、ファン・ガルシア・エスキヴェル。メキシコからアメリカにわたり、奇抜なアレンジとコーラスで音楽の常識を塗り替えた彼のキャッチーなエキゾラテンを12インチ両面にカップリング。.
Mucha Muchacha.
Question Mark (What Can You Do).アルゼンチンのマルチ・インストゥルメンタリスト作家、エミリオ・アロが「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトで結成した5人編成のバンド、クラン・カイマンのセカンド・アルバム。本作でもカリンバを改造したアロの創作楽器<カリンバフォン>がアンサンブルの要。気を引く派手な編曲や和声進行上のクライマックスを捨て去った上でのメトロエスニシティー感覚が、その演奏の音場には怪しい生暖かさと催眠性が充満する。.
ハワイで活躍するピアニスト。彼がハワイ経由のエイジアン・メロディを取り上げた1枚。チェレステみたいな可愛い音もときどきあって、とてもよいです。ハワイ曲のほか「浜辺の歌」「ここに幸あり」「アリラン」「真白き富士の嶺」などが収録されているのは、ハワイならではの人種の多様性の反映ですね。ちなみに「別れの磯千鳥」はハワイ生まれの日本語楽曲なんです。.
浜辺の歌.
真白き富士の嶺.
アリラン.知的なジャズコンポーザー、ラルフ・バーンズがストリングス&パーカッションと大いに遊んだ一枚。ランバート、ヘンドリックス&ロスが採り上げた「Bijou」は彼のオリジナル。もちろん、ここでもナイスなアレンジで演奏しています。一気に華やかにしてくれる「Strike Up The Band」も素敵ですよ。コミカルとゴージャスが交錯したビッグバンドエキゾ。.
Bijou.
Felicidade.
Day In Day Out.英国ラテンイージー界の大巨匠エドムンド・ロス。いったい何枚くらい生涯にアルバム出したんでしょうね? でもリリースごとに手を変え品を変えリスナーを飽きさせることはありません。ボンゴでラテンを楽しむ趣向の本作でもいきなりハンド・クラッピング入りの「Deep In The Heart Of Texas」で盛り上がります! 「Brazil」もゴージャスながらも軽やかなビートでさすがの仕上がり。「Moon Over Miami」などドリーミーな気分もお手の物!.
Deep In The Heart Of Texas.
Brazil.
Moon Over Miami.101ストリングスのエキゾチカ・アルバム。意外とありそうでないんです。ラテンのリズムやメロディを交えつつ、優雅な南洋感でおもてなし。「Samba For Sophia」はソフィア・ローレンに捧げた曲でしょうか。厚みのあるストリングスが宙を舞う感覚が素敵です。.
La Paloma.
Samba For Sophia.
Exotic Night.「架空の部族の奏でる音楽を空想する」というコンセプトの元に結成されたアルゼンチンの五重奏団、クラン・カイマン(和名:カイマン族)のサード・アルバム完成。本作ではその有機的な室内部族音楽に現代エレクトロニクス技術を持ち込み、初のヴォーカル曲も導入して跳躍。おなじみの催眠中毒度は最強に。.
もともとTVの人気ドラマだった「巨象マヤ」の映画版サントラ。いわゆる動物と少年の冒険活劇でも、もっともスケールの大きな作品ではないでしょうか(想像上の怪獣や怪物を除けば)。リズ・オルトラニのスコアはエキゾ感を前面に出さず、劇的で美しいもの。.
Main Theme From “Maya”.
The Pursuit.
Terry’s Jungle Experience.エキゾチカ珍品グルーヴ「Hawaiian Rock」収録! この曲、さまざまな名義のレコードに収録されていますが、なんというか破壊力がすごい。どうやらハワイ人のバンドがカリフォルニアで営業活動するうちに身につけたエンターテイメント的な芸を披露しているようなテイスト。他の曲はスチールギター中心のインストゥルメンタルです。とにかく「Hawaiian Rock」にびっくり!.
Hawaiian Rock.
Hawaiian War Chant.
Kula Ha.アントン・カラスが「第三の男」の名演によって世界的に有名にしたエキゾチックな弦楽器、チター。ルース・ウェルカムはその調べの可能性を60年代ムード音楽でさらに押し広げました。ここでは中南米のラテン/フォルクローレ的なサウンドに挑戦。バンドネオンとの相性もばっちり。郷愁も感じさせるゆったりとしたサウンドが、異国情緒漂う映画のサントラのようです。.
Guabina Santandereana.
El Pescador.
Siboney.ブラス+60sグルーヴィーなリズム隊+キュートなパヤパヤコーラスによるモダーンなことこの上ない世界を繰り広げるブラス・インパクト・シリーズ第3弾。テーマは世界一周なのでエキゾ+ラウンジグルーヴな感じで全曲最高ですが、あえて言えば「Song Of India」「The Japanese Sandman」「Cielito Lindo」…、えーい、全曲まとめてかけちゃえ可能!!.
Song Of India.
The Japanese Sandman.
Cielito Lindo.「Thin Chow Min」とは中華料理の焼きそばの細麺のこと。デス・オコーナーはイギリスの男性ポップシンガーですが、こんなエキゾなポップスを歌っていたとは。中華なエッセンスがちゃんといい味付けになってます。B面はツイスト! 海外人気高いシングルです。.
Thin Chow Min.
Twist Drive.左から、レモン、ナイフ、伊達男、コップいっぱいのテキーラ、塩。メキシコ産のマリアッチバンドなんですが、フィドルも聴こえる現地感そのままにジャジーでラウンジーな要素を取り込んだ他にはないサウンド。そのアンサンブルでやる「Tequila」は、何だか本家返しみたいな感じがありますね。うららかな午後に酔っぱらって聴きたいです。.
テキーラ.
Cielito Lindo.
La Cucaracha.「第三の男」の原作で知られる作家グレアム・グリーンが自ら脚色にも関わった人間ドラマ映画「危険な旅路」。ハイチを舞台に行われる軍事的な政争を題材にしているそうですが、サントラはびっくりするほどエキゾ的。カリブ海という土地柄も多少は反映しているのですが、とにかくローレンス・ローゼンタールのスコアが野心的でびっくりします!.
Main Title.
Port-Au-Prince.
I Am The Haitian Flag.ヘンリー川原アーカイブ・シリーズの総仕上げは、川原の手がけたヴォーカル・ユニット、ショウインのアルバム『パープル・ガーデン』のLP化。テレサ・テンとアンビエントが出会ったような摩訶不思議な一枚です。歌詞を除き作品のほとんどを川原が編曲し、アルバム用に書き下した曲、過去に発表した川原のソロ作品の再編版、マンダリンポップ名曲のカヴァーを収録。近未来SFの国際的なアジアを思わせるような、サイバーオカルト的な感覚をもつ楽曲はSNSの時代にアジア圏で交流しているアーティスト達の感覚を予見していたかのよう。.