オズモンド・ブラザースのヤングなコーラスも最高なスパイラル・ステアケース「More Today Than Yesterday」のカヴァーを収録した傑作。A面を「Ballads」サイド、B面を「Not So Ballads」サイドに分けて、69年当時のヒット曲を気持ちよく歌っています。アル・キャップスの思いきりのいいアレンジが全体にハツラツとしてみずみずしいフィーリングを与えています。最高!.
収録曲・データ
【曲目】My Cherie Amour / You Are / Yesterday I Was Young / Love Theme From Romeo And Juliet / Quentin’s Theme // Good Morning Starshine / Sweet Caroline / Get Together / More Today Than Yesterday / Put A Little Love In Your Heart / Aquaris〜Let The Sunshine In
60年代にトム・ジョーンズと人気を二分。男臭いトムとは好対照の甘いマスクとバラードの魅力で一世を風靡。トム・ジョーンズの代表的なヒット曲「よくあることさ」とおなじくレス・リードが作曲した「ラスト・ワルツ」を含むアルバム。彼はバラードシンガーのイメージが強いかもしれませんが、この時期はスインギンロンドン的なリズムナンバーも結構歌っていて、それがかなりいいのです! 特にB面ラストの「To The Ends Of The Earth」は、素晴らしいアレンジも相まって、素敵な隠し球と言えますね!.
収録曲・データ
【曲目】The Last Waltz / A Place In The Sun / Misty Blue / If I Were You / Two Different Worlds / If It Comes To That // Am I That Easy To Forget / Everybody Knows / To The Ends Of The Earth / Miss Elaine E. S. Jones / All This World And The Seven Seas / Long Gone【Orchestrated By】Charles Blackwell, Johnny Harris, Les Reed【Producer】Peter Sullivan
溌剌としたスウィンギーなヴォーカルを聴かせるKapp時代のジャック・ジョーンズ。アンディ・ウィリアムスのライバルであり、フランク・シナトラの跡目を継ぐのは彼だと目されていた時代なのですね。ゴージャスなバックを従えて気持ちよく歌ったアルバムです。「Girl Talk」のようなナンバーが絶品。「Brother , Where Are You」のような社会的なテーマの曲も交えた構成。彼の気骨を見ます。.
ニューポート・フォークフェスにも出演経験がある黒人シンガー。初期はフォーキーなスタイルでしたが、徐々にキャリアを多彩に広げてゆきます。このアルバムは「今の作曲家たち」というタイトルでロック/フォークロック世代の作家たちの楽曲をとりあげています。ビートルズ「In My Life」など選曲の妙もあるのですが、アーティ・バトラー、ジミー・ワイズナーのアレンジが素晴らしく、どの曲もハッとさせられます。.
60年代のシナトラが、かつての王道を行くようなスインギーなヴォーカル作品。アーニー・フリーマンのアレンジはR&B感覚をうっすらと下敷きにしたもので、すでに大ベテランの領域に入ったシナトラをスマートにスイングさせます。「Sand And Sea」から「What Now My Love」への流れが素敵。おとなの余裕がいかしてます。.
収録曲・データ
【曲目】That’s Life / I Will Wait For You / Somewhere My Love / Sand And Sea / What Now My Love // Winchester Cathedral / Give Her Love / Tell Her (You Love Her Each Day) / The Impossible Dream / You’re Gonna Hear From Me
【曲目】Look To Your Heart / Anytime-Anywhere / Not As A Stranger / Our Town / You, My Love / Same Old Saturday Night // Fairy Tale / The Impatient Years / I Could Have Told You / When I Stop Loving You / If I Had Three Wishes / I'm Gonna Live Till I Die
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
このアルバムに入っている「I’ve Got You Under My Skin」を聴くと、本当にシナトラって特別だと思います。巧さはもちろん、同時代のシンガーと比べても突出した色気(と同時に女性を惹き付ける素っ気なさも)があって。晴れやかな恋心を歌った名曲を集めた50年代半ばの傑作です(オリジナル・リリース1956年)。ところで、このアルバム、ジャケに映る恋人たちにシナトラが顔をそむけているパターンもあるのだそうです。.
ジャズシンガーとしてのシナトラの魅力をパッケージしたナイス盤。やっぱりこの人は天性のエンターティナー。パッと空間を明るくする「Should I」「You Do Something To Me」。をはじめ、ゴキゲンなビッグバンドスイングが揃ってます。シナトラのスイング感は色気があって独特なんです。オケはシナトラの呼吸を知り尽くしたネルソン・リドル。.
収録曲・データ
【曲目】When You’re Smiling / Blue Moon / S’posin’ / It All Depends On You / It’s A Only Paper Moon / My Blue Heaven // Should I / September In The Rain / Always / I Can’t Believe That You’re In Love With Me / I Concentrate On You / You Do Something To Me
カンツォーネから生まれた人気曲「I (Who Have Nothing) 」は全英16位/全米14位とヒットした彼の代表曲のひとつ。人気絶頂中に発表された作品で、彼の熱いソウルが全面的に展開されています。そんななかで、ロッド・マキューン作詞作曲の「Love's Been Good To Me」やバカラックのナンバーがとても繊細な味わいを添えています。やっぱり歌がうまいんです、胸を打つんです。.
収録曲・データ
【曲目】Daughter Of Darkness / I Have Dreamed / Love's Been Good To Me / Lodi / Try A Little Tenderness // I (Who Have Nothing) / What The World Needs Now Is Love / With One Exception / To Love Somebody / Brother, Can You Spare A Dime / See Saw
時代のヒット曲を巧みに配しながら、ソフトで甘い世界を作り出すMr. フンパーディンク。ブレッド「Baby I'm A Want You」バッドフィンガー「Day After Day」カーペンターズの「遥かなる影」など、ソフトロック〜ロック寄りの作品をMOR寄りにして聞かせるヴォーカルと編曲の巧みさにも唸らされます。ちょっとした艶っぽさも、歌を輝かせる調味料となっていますね。「Too Beautiful to Last」が全英14位にチャートイン。.
収録曲・データ
【曲目】Baby I'm A Want You / Day After Day / Too Beautiful To Last / (They Long To Be) Close To You / Without You // Girl Of Mine / Time After Time / In Time / The First Time I Ever Saw Your Face / Life Goes On / I Never Said Goodbye
【曲目】Emily / Here's To The Losers / Dear Heart / Come Blow Your Horn / Love Isn't Just For The Young / I Can't Believe I'm Losing You // Pass Me By / Softly, As I Leave You / Then Suddenly Love / Available / Talk To Me Baby / The Look Of Love
モート・ガーソン、リンカーン・マヨーガ、アニタ・カー、トミー・モーガンをそれぞれアレンジに迎え、自作やジャック・ブレルの曲に英詞を付けた曲を歌います。リンカーン・マヨーガと共作の「Before The Monkeys Came」の不思議なポップさに引きこまれます。知れば知るほどこの人の歌声の深みにはまってゆきそうです。.
収録曲・データ
【曲目】The Hurtin' / You / Before The Monkeys Came / The Summertime Of Days / The Women / Zangra // Down At Mary's Old Time Bar / Meantime / Open The Window And See All The Clowns / I'm Strong, But I Like Roses / The Statue / Ain't You Glad You're Livin', Joe / Loneliness In Crowds
60年代を通じてMOR界の大スターであったジョニー・マティス。同じような立場だったアンディ・ウィリアムスが、70年代に入ってさすがにリリースを減らす中、マティスは着実に作品を重ねます。シルキーな声で同時代の名曲をカヴァーしてゆくのですから、一度好きになったら、あの声であの曲を聴いてみたいという欲求が絶えなくなったのでしょうね。タイトル曲や「Summer Breeze」「Don’t Let Me Be Lonely Tonight」など珠玉の選曲の好内容盤です。チェックの生地を使ったアートワークも秀逸。.
収録曲・データ
【曲目】Me And Mrs. Jones / Sweet Surrender / Summer Breeze / Corner Of The Sky / Happy / Soul And Inspiration〜Just One In My Life // Don’t Let Me Be Lonely Tonight / If I Could Reach You / Remember / You’re A Lady / I Was Born In Love With You〜Summer Me, Winter Me
素晴らし過ぎるバカラック・カヴァー「What The World Needs Now Is Love」収録した作品として一部で人気の一枚です。プロデュースしたのは、ジミー・ワイズナー。他のジャズ歌手がポップなレパートリーに走る中、かたくなにジャズソングにこだわり続けた彼だけに、やるからには徹底的にカッコよくしたというところでしょうか。「Alfie」もしっとりと情感豊か。.
収録曲・データ
【曲目】 I've Gotta Be Me / Over The Sun / Play It Again, Sam / Alfie / What The World Needs Now Is Love // Baby Don’t You Quit Now / That Night / They All Laughed / A Lonely Place / Whoever You Are, I Love You / Theme From” Valley Of The Dolls”【Producer】 Jimmy Wisner 【Arranger】 Torrie Zito
まろやかな歌声と隠し持ったジャズフィーリングで1960年前後に人気を博した男性シンガー。このアルバムではビロードのような歌声の魅力を存分に味あわせてくれるミドルテンポ〜バラード集。「There’s A Small Hotel」あたりでのひそやかなスイング感、やっぱり素敵ですね。そして「Blue Velvet」。引き込まれます。.
すぐれたジャズドラマーでありつつ、シンガーとしての魅力も味わい深い。グラディ・テイトを歌でプッシュしたのがゲイリー・マクファーランドのSkyeレーベルでした。その時代の名唱をまとめた歌のベスト・アルバム。洗練されたバッキングで歌われる名曲の数々、男の渋みにおぼれたいと思います。「Suicide Is Painless」は必聴。.
「Strangers In The Night」の全米大ヒットで、シナトラここにありを宣言した、その翌年のアルバムです。ネルソン・リドルとの名コンビでお送りする本作は、全曲“お月様”に関係する曲ばかりを集めた好企画。ビッグバンド、ストリングスを曲によって使い分けながら、ゆったりと月明かりに照らされている気分をミドル〜スロー・テンポで表現します。シナトラの歌う「Moonlight Serenade」って、いいもんですね。.
収録曲・データ
【曲目】Moonlight Becomes You / Moon Song / Moonlight Serenade / Reaching For The Moon / I Wished On The Moon // Oh, You Crazy Moon / The Moon Got In My Eyes / Moonlight Mood / Moon Love / The Moon Was Yellow