ものすごく手間ひまをかけたと言われる特殊メイク(老人になった彼をイメージ)や、宇宙船の発信というオープニングなど、少し考え過ぎなところも含め、彼らしいところがよく出たアルバムだと思います。良い曲多いし。「Monkey Time」(メジャー・ランス)とか「The Man In Me」(ボブ・ディラン)とか「Swept For You Baby」(ミラクルズ)、カヴァーの選曲も“らしさ”満点。.
隠し味はジャズ。70年代アメリカにベン・フォールズ・ファイヴがいたって感じの「Ease Down Line」が最高。若々しくて都会的で。泣かせるバラードもそっと収録。この後ソングライター&裏方にまわるため、これが唯一の作品に。ギミックの効いたサウンド作りはモダンポップファンもOK。男版アリー・ウィリスみたいな感じもします。実は彼はメル・トーメの実子です。そして猫ジャケ!.
収録曲・データ
【曲目】Ease Down Line / Concerto For The Times / These Are The Times / I Don’t Claim To Be A Writer / Croon / Sweet For The Dutchman // Damage / Lucky / This Is A Love Song (Written For You) / Torque Mada / Stop It! / It’s Been Real / Sweet Reprise
かわいいシティポップ「Keep The Light Burning」が最高。トニー・コジネクやブライアン・プロズローなどと並び称されるべきギミカルなポップセンスを持つSSW。彼のファースト「Records Are Like Life」に感動した人には是非オススメの、ひんやりとした知性が前面に出たアルバム。「Sing」もナイス。過小評価はもったいない! .
ブレッド〜ソロを通じて在籍したElektraを離れ、Aristaからリリースされたアルバム。注目度が低く、セールスに恵まれなかったこともあって忘れ去られた感もある一枚ですが、実はこれがかなりの高レベル。AORファンの琴線をがっちりつかむ爽やか系メロウチューン「This Could Be Forever」を収録です。もちろん作詞作曲/プロデュース/アレンジ/エンジニアはすべてデヴィッド・ゲイツ。クリスマス・ソングの逸品「Come Home For Christmas」が隠れていることをこっそり書いておきます。.
【曲目】Nothin' Iz New / Love Song / Big Bright Street / The Star / The Mothman Samba / The Moone Toone // The Driver / Cold And Silver Moment / Valley Of The Music / The Circle Song / Only In America
【曲目】The Big One / When Home Provides No Comfort / Christine / Bogart // Motion / Same Old World / You Didn't Listen / African Sun / Wealth In The Wilderness
スマッシュヒット「そよ風にキッス (What's In A Kiss)」を収録した80年作。エルトン・ジョンとの仕事で知られるガス・ダッジョンをプロデューサーに迎え、彼本来の持ち味を伸び伸びと発揮しています。ノスタルジックで愛らしくて、人懐っこくて、ちょっとだけ苦味があって。「Can't Get Enough Of You」も隠れた名曲。.
さやわかなアコースティックセンスと頭脳的な曲作りが共存した最上級のSSWデュオです。クリス・スフェーリスはのちにソロ活動を続けますが、デュオとしてはこれが唯一のアルバム。さわやかに漂う青春の香り。でもちょっとひねくれてる感じなのもいいのです。なかでも極上ジャジーな雰囲気で始まって絶妙にひねりの効いたサビで完全にKOされる奇跡のナンバー「Follow My Feet」はHi-Fiのお客さん全員に聴いてほしいくらいの上出来! この曲、歌詞はアドリブなんですって!.
4チャンネル盤! アルバムとしてはサード。ここから大ヒットした「リキの電話番号」からしてそうですが、ジャズへの想いがもっとも如実に出たアルバムでもあります。チャーリー・パーカーにちなんだナンバーが2曲(「Parker's Band」「Charlie Freak」)もあるし、彼らには珍しいカヴァー曲「East St. Louis Toodle-Do」はデューク・エリントンです。.
クリス・レインボウやパイロット好きにはたまらないUKスイートポップの名曲「Another Night Time Flight」をまず聴いてください。夜間飛行のグルーミーなムードを見事にグルーヴ化した傑作ナンバーだと思います。RSOからエルトン・ジョン主宰のRocketに移籍して、すごく彼らはよくなりました。メロディのしっかりしたポップ&メロウ名曲揃い!.
セカンドアルバム。「Keep On Truckin'」を聴くと、達者な演奏のなかにもアマチュアっぽい自由な感じがあって、彼らが心底このグループでの演奏を楽しんでいる姿がいつでも伝わってきます。キャロル・キングとのザ・シティを経て、ダニー・クーチマー、チャールズ・ラーキーらが結成したグループ。キャロル・キングもゲスト参加しています。.
【曲目】Overture / I Stand Alone / Camille / One / Coloured Rain / Soft Landing On The Moon // I Can Love A Woman / Blue Moon Of Kentucky / Toe Hold / Right Now For You / Hey, Western Union Man / Song And Dance, For The Unborn ..
トッド・ラングレンの2枚組ライヴ盤「Back To The Bars」発売にあたって制作されたプロモーション盤。A面にはアルバムから、ライヴのハイライトを(好選曲!)。注目はB面で、トッドと彼の親友であるパティ・スミス(!)による会話(パティがインタビュアーを務めるかたち)が片面全体にわたって収録されているのです!.
It Wouldn’t Have Made Any Difference.
I’m So Proud.
A Conversation With Todd Rundgren And Patti Smith.
60年代末にダリル・ホールと共にガリヴァーを組み、その後はソングライターとして地道に活動を続けてきた人です。本作ではジェフ・ポーカロらがサポートした、ナイーヴなソフトAORサウンド。AORファンを唸らせるのは泣きの名曲「Straighten My Love」。グッドタイミーにスイングする「Little Bo's Peep Show」も高得点ですよ。.
英国のSSW。ジェームス・テイラーがフィフス・アヴェニュー・バンドしたような……と都合のいいようなことを言ってますが、本当です。「If I Were You」が素晴らしい。カリブ・クエイ、ナイジェル・オルソンらエルトン・ジョンのバックバンド組を中心に、英国ロックの渋いところがサポートしています。当然、バラードもメロウ。「The Love You Put On Yesterday」にもメロメロです。.
収録曲・データ
【曲目】Kid's Stuff / If I Were You / Lover / The Love You Put On Yesterday / You Better Move // Dear Mary / Down To My Last Dime / The Invisible Man / The Rich Man's Love Story / Some / Open The Door
90年代以降に「Bad Girl Song」にやられた世代には説明は不要の、カナダの孤独でプログレッシヴなSSW。これは彼のファースト。後の作品とはやや趣の異なるポップなアレンジは、ライトハウスがバックを付けたから。その分、正直な若さが感じられる盤でもあります。このアプローチも興味深いし、サード「Consider The Heart」につながるのはこちらかも。初期トッド・ラングレン好きにも推薦です。.
前作「孤独の世界」への高い評価を受けて、ついにやりたいことがアルバム1枚では収まりきれなくなってしまったLP2枚組のサード・アルバム。ジェームス・テイラー「Country Road」やレイ・チャールズ「I Got A Woman」を自分流の解釈でカヴァーしたり、時代をとらえるためにあれもこれもと取り込んでいた彼の姿は、ずばりスタイリッシュな“あがき”なのだと思います。だから今もなお人の心を打つのでしょう。チャーリー・カレロとの共作「She Gets Me Where I Live」は「赤心の歌」の世界に連なる名曲。.
収録曲・データ
【曲目】Brand New Day / Piano Solo Introduction / I Got A Woman / Country Road / I Bought You The Shoes // Introduction / Easy Does It / Buckskin Boy / Love Theme From "The Landlord" // Sad, Sad Sunshine / Let The Dutchess No / She Gets Me Where I Live / A Rose And A Baby Ruth / Baby, Please Don't Go // God Sheds His Grace On Thee
ひ弱なファルセットで歌われるA-1「Your Heart Is My Heart」が最高なんですよ。ジェファーソン・エアプレインのドラマーだったジョーイ・コヴィントンが結成したバンドの唯一作。自分でリードヴォーカルも務めます。あの憎めない声は彼だったんです。混沌としてはいるけど、音楽愛と現代にも通じるナイーヴなマインドが刺さる! これは知られざる傑作なんです。.
ウィットに富んだポップスが好きな人を夢中にさせること間違いなし。NY産らしく、ひとくせもふたくせもあるシティポップの楽しみが詰まっています。抜群に渋いセカンド「On And Off Again」に人気が集中していますが、このファーストの知的かつノスタルジックなポップも最高なのですよ。ストリングス・アレンジはチャーリー・カレロ。.