ブラジルから登場した女性シンガーのなかで、アメリカのマーケットでもっとも成功したのはこの人でしょう。伴侶であるアイアート・モレイラ、ロン・カーターらと、スペシャル・ゲストにミルトン・ナシメントを迎えたモントルー・ジャズフェスでのライヴです(1974年7月6日収録)。スリリングな演奏が続き、彼女のポテンシャルも最高。ナシメントとデュエットした「Cravo E Canela」の芳醇さ!.
ラストネームはわかりません。単に“ローラ”だけ。同時代にローラ・ニーロがいたのですが、思い切ったデビューですね。作品のプロデュースと楽曲提供をしているのはケネス・ハンドラー。丁寧なアレンジに演劇的な要素を感じさせつつ、スケールの大きなオーケストラに負けない伸びやかな歌声が魅力的。バーブラ・ストライザンドやライザ・ミネリのいた場所を狙っていたのでしょう。2曲ジャズ・スタンダードをカヴァーしていて、そのうちの一曲「Crazy He Calls Me」が素敵です。.
Prestigeからリリースされた初期カークの傑作(オリジナル・タイトルは「Kirk’s Work」で1961年リリース)。R&B的なセンスが濃厚なジャック・マクダフとのカルテット演奏で、カークの内側からとめどなくあふれる音楽を受け止めてみせます。まだモダンジャズのフォーマットにとどまっているとは言え、マクダフをはじめ、リズム隊からも「自由にやれ!」という声が聞こえてくるようです。.
SOLD OUT
公私の両面でパートナーだったアイアートとともにアメリカに活動拠点を定め、キャリアを築いた彼女。もうひとりの盟友ジョージ・デュークのプロデュースでリリースした充実盤。ジョルジ・ベンの「Sarara」で幕開けし、自身の出自であるブラジルのフレイヴァーをコンテンポラリーに発展させてゆきます。.
サックス奏者ジョージー・オールドと、ハイファイでは昔から人気の高い名コーラス・グループ、メロー・ラークス(リードのアデル嬢はのちに改名し、J’s・ウィズ・ジェイミーに加入!)の共演盤です。ムーディなサックスに合わせ、しっとりとしたコーラスが曲を彩ります。コーラスとサックスで、ロマンチックにメロディという素敵な存在を祝福。両者がっぷり四つ。いいですね。コーラスファン垂涎!.
原点である名盤1st『アイソフォニック・ブギウギ』(1980) を制作した故郷サンフランシスコで録音したアルバム。本作でも、即興を用いた作曲法「comprovisation(コンプロヴィゼイション)」で、バレアリック/テクノ/アンビエント・ジャズのリスナーをも射抜くサウンドを生成! エレクトロニクスとアコースティックのミックス・センスと、ファラオ・サンダース、テクノ、電子音楽、クラシック音楽のセンスを併せ持った、スピリチュアルさとアンビエントさ、地に足がついた演奏が魅力だ。.
ローランド・P・ヤング、80歳のニュー・アルバム。40年以上に渡って取り組まれてきた彼の「アイソフォニック・ミュージック」というコンセプトは、ソプラノサックス、キーボード、ドラムマシン、レコーディングスタジオの可能性をコンプロビゼーション的に使用しそれを結晶化させたもの。本作では13 曲の新作を収録。ジャズ、アンビエント、ソウル、ニューエイジ、電子音楽のエレメントを取り入れた魂に訴えるマルチワールド・アヴァンミュージックを堪能してください。.
ローランド・P・ヤング、80歳のニュー・アルバム。40年以上に渡って取り組まれてきた彼の「アイソフォニック・ミュージック」というコンセプトは、ソプラノサックス、キーボード、ドラムマシン、レコーディングスタジオの可能性をコンプロビゼーション的に使用しそれを結晶化させたもの。本作では13 曲の新作を収録。ジャズ、アンビエント、ソウル、ニューエイジ、電子音楽のエレメントを取り入れた魂に訴えるマルチワールド・アヴァンミュージックを堪能してください。.
原点である名盤1st『アイソフォニック・ブギウギ』(1980) を制作した故郷サンフランシスコで録音したアルバム。本作でも、即興を用いた作曲法「comprovisation(コンプロヴィゼイション)」で、バレアリック/テクノ/アンビエント・ジャズのリスナーをも射抜くサウンドを生成! エレクトロニクスとアコースティックのミックス・センスと、ファラオ・サンダース、テクノ、電子音楽、クラシック音楽のセンスを併せ持った、スピリチュアルさとアンビエントさ、地に足がついた演奏が魅力だ。.
em Recordsによる「アイソフォニック・ブギウギ」の奇跡的復刻及び海外レーベルの協力による北米/ヨーロッパ配給の実現で、世界的に評価を受けたクリエイター、ローランド・P・ヤングが30年余の沈黙を破り発表した作品がこちら。新録音というよりも、この30年の間に積み重ねられ、記録されてきた膨大なフリーフォーム音源からセレクトされた音源とのこと。カオスと静寂が交錯する唯一無二の世界です。.
ローランド・P・ヤングのニュー・アルバム。全曲テルアビブ録音でのコンプロヴィゼーション新境地。アメリカを去りイスラエルに移住。創作環境をはじめとして、前作と明らかに異なるモチベーションで臨んだ新作であるこの『コンフルエンシズ(※人、思想、川などが合流する場所の意)』は、1st ソロ『アイソフォニック・ブギウギ』(1980)の原点世界に立ち返ったような雰囲気も感じさせ、そこに『イステット・セレナーデ』(2007) で確立した多重録音のテクニックを結びつけた新世界。.
2009年の『イステット・セレナーデ(Istet Serenade)』から2年あまりの時間をかけ完成したニュー・アルバム! 新作はローランド P. ヤング流のディープ・エレクトロ・ミュージック!! 前作『イステット・セレナーデ』ではアンプリファイドを控えめにし、アコースティックな深い響きに重きをおいていたが、今作ではサウンド合成(シンセサイズ)をしまくったエレクトロ・サウンドで彼の新境地を聴かせる‥‥と、表面上はそうなのだが、コアにはやはり彼の哲学「アイソフォニック」が貫かれ、ヤング独特のコンプロヴィゼイション(作曲と即興の合成語)を通じて表現されるのは、『アイソフォニック・ブギウギ』から続く彼のあの世界。(em Recordsの解説より).