ウッドストック派のバンジョー達人。バンジョーの可能性を広げた人です。何枚かソロ作がありますが、ジャズ風味、SSW風味の強い本作はおすすめ。フィンガーピッキングによるエリントン「Caravan」を聴いてください! ローリング・ストーンズ「No Expectations」の解釈も興味深いです。 旧友のジム・ルーニー他、同世代のデヴィッド・グリスマンや若い世代と作ったナイスなアルバムです。.
アルトマンの映画「ナッシュヴィル」で歌った自作曲「I’m Easy」のヒットがきっかけで歌手デビュー。正直言って俳優さんのレコードとは思えないほど、クオリティの高い逸品。アルバムタイトルは「忘れ物取扱所」の意味。それにひっかけて両面をLost SideとFound Sideで構成。それとも失意と希望とのダブルミーニング? 思わず胸をギュッと捕まれてしまいました。フリートウッズ「Mr.Blue」やビートルズ「Rain」のカヴァーもさりげなく素敵だし、Found Sideの3曲目「Love Of The Blues」のジャズっぷりにメロメロ。.
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
ティーン向けの音楽番組「Where The Action Is」で人気者になった若手俳優キース・アリソンのソフトロック/サンシャインポップ・アルバム。プロデュースは当時多忙&絶好調を極めていたゲイリー・アッシャー。しっかりとしたビート感もかっこいいし、ミレニウムやサジタリアスが生まれる土壌ができていた当時のColumbiaの空気を反映したようなマジカルなアレンジの片鱗も聴こえます。.
Manticoreはプログレの雄ELPのレーベルですが、この人にはそういう匂いはほとんどありません。これ以前にRCA、B&Cからソロ作3枚をリリース。軽やかさのなかに英国的なくぐもりと繊細さを持つ音楽性を育んできました。プロデュースがピート・シンフィールドとグレッグ・レイク、イアン・マクドナルド、イアン・ウォーレス、メル・コリンズ参加とELPというより歴代のキング・クリムゾン人脈の関わりが大きいですね。ひ弱な「My Girl」カヴァーがいいです。UK盤とはジャケ違い。.