フォーキーかつラテンな歌声とサウンドで一世を風靡した彼が、一般的には"やや曲がり角を迎えた80年代の作品"と思われているモータウンよりリリースのアルバムですが、AOR〜ポップソウル作品として見たとき、改めて最高の内容であることに気付きます。エド・グリーン、ポール・ジャクソン・ジュニアなど最高のメンツが勢揃い。持ち前の歌声も相まってすごいグルーヴです。.
Free Me From My Freedom.
I Wanna Be Where You Are.
The Drought Is Over.デビュー当初はNYで彼の地のままを音楽に塗り込めるようにしてレコーディングされていたのが、このアルバムではLA録音となりました。ジョン・セバスチャンやニルソンを歌って新たな可能性を探る作品と同時に、ストレートに彼の音楽を伝える「Hey! Baby!」「Hi-Heel Sneakers」などもまだまだ健在。ベースにジャズ畑のレイ・ブラウンというのがサウンドのツボです。.
Hi-Heel Sneakers.
Younger Generation.
Sleep Late, My Lady Friend.モータウンのラテン部門レーベルに残した1枚。スペイン語盤なので日本では当時もほとんど流通しなかったと思います。流行のAORというより、彼らしい叙情を活かした穏やかな曲中心。でもジャクソン・ファイヴの「I Wanna Be Where You Are」のカヴァーは、ばっちりこの人に似合います!.
Ahora Si Quiero Amor (I Wanna Be Where You Are).
Malas Costumbres (Evil Ways).
No Hay Sombra Que Me Cubra (The Only Woman).プエルトリコ生まれの盲目のシンガー。渡米したのち、彗星の如く現れて大きな成功をつかんだ彼の3作目。ここではジャズ寄りのスタンダードを中心に採り上げます。彼のキャリアにおいては代表作とは言い難いのでしょうが、よく伸びる歌声を活かしたヴォーカル・アルバムとして素晴らしい仕上がり。アレンジはチャーリー・カレロ。ウッドベースの音色が印象的な「Goody Goody」「Bye Bye Blackbird」が白眉です。.
Goody Goody.
Bye Bye Blackbird.
(I Love You) For Sentimental Reasons.盲目のハンデを感じさせないギターテクニックとソウルフルな哀愁をたたえた歌声で長く活躍を続けるフェリシアーノ。こちらは80年代後半に北米のスパニッシュ・マーケット向けにリリースされたアルバムなので、当時もちゃんと聴かれていないかも。シンセサイザーも多用したドラマチックなサウンドです。.
Quedate.
Ponte A Cantar.
Cuando El Amor Se Acaba.