この時期のバド・シャンクやチェット・ベイカーには、ジャズの本道から外れたという批判もあるようです。しかし、バド・シャンクのプレイだけでなく、ストリングスをアレンジしたオリヴァー・ネルソンらも含め、ポップスにどのように取り組み、洗練されたジャズの要素をいかに溶かし込むかに腐心したことを見つめないのは損だと思います。ロジャー・ニコルズもカヴァーしたバート・バカラック大名曲「Don't Go Breaking My Heart」他、素晴らしい選曲。モノラル盤が少ない時期のプレスです。.
収録曲・データ
【曲目】Lady Jane / Summer Wind / The Sun Ain’t Gonna Shine (Anymore) / Strangers In The Night / When A Man Loves A Woman / Girl In Love // Don’t Go Breaking My Heart / Everybody Loves Somebody Sometime / Time / The Shining Sea / Lara’s Theme / Solitary Man
ウェストコースト・ジャズ界の多忙男バド・シャンクが、モダンフォークのレパートリーを自身のフルートとジョー・パスのギター&ブラジリアンなバックでスリリングにジャズ化した異色作。ディランの「Don't Think Twice」や「Blowin' In The Wind」、果ては「This Land Is Your Land」みたいなナンバーまで大胆に洒落させました。「Fleight Train」もスリリング! こういう実験的な試みがジャズ界で60年代に精力的に行われていたことって、今までほとんど紹介されていないですねえ。.
収録曲・データ
【曲目】Quit Your Low Down Ways / Don’t Think Twice / Bonsoir Dame / Blowin’ In The Wind / Charis // Freight Train / Copper Kettle / I Am A Pilgrim / Strawberry Kisses / This Land Is Your Land