ポール・マッカートニーの実弟マイク・マクギアと、UKビートニク・シーンの鬼才ロジャー・マッゴーとジョン・ゴーマンによるバンド。初期には「Thank U Very Much」というヒット曲も飛ばすなど、ユニークなポップ・センスが評判となりました。これがラスト・アルバムで、ズート・マネーやアンディ・ロバーツ、ロル・クレーム(10cc)らの参加もあり、一番ポップにまとまった作品かもしれません。マクギアの兄ポール直系なセンスと、ボンゾ・ドッグ/モンティ・パイソンにも通じる系譜の良質な交差点です。.
収録曲・データ
【曲目】Liverpool Lou / Potato Clock / Mingulay Boating Song / Ramsbottom / Beilins Boneyard / Liverpool Girls / The Cokey Cokey // Pack Of Cards / Mummy Won't Be Home For Christmas / Leaving Of Liverpool / Julery Shop Leslie / Lord Of The Dance
ロンドン・スカ・シーンの首領にして、生粋のスカR&Bオールディーズ・コレクター、ギャズ・メイオール(ジョン・メイオールの息子!)率いるトロージャンズのサード・アルバム! 結成から4年が経過した彼ら。初期のケルト〜アイリッシュ色はやや薄れ、オリジナルのスカ、ジャイヴ、R&Bが中心の本作。「Stop Breaking My Heart」最高ですし、本作唯一のカヴァーであるインストのタイトル曲もめちゃくちゃかっこいいです。裏ジャケのオーガスタス・パブロ風の写真含めて完ぺき!.
子供のころからTVショウなどで活躍していた黒人ポップ・シンガー。これは18歳のときのセカンド・アルバムですが、とても10代とは思えないしっかりした歌唱力! 当時アメリカで大きな影響力を持っていたミッチ・ミラーのバックアップも強かったとは思いますが、朗々と響く歌声の説得力がやっぱりすごいです。部屋の灯りを暗くして「Blues In The Night」を聴いてください。音質も素晴らしいので!.
【曲目】The Girl From Ipanema / Try To Remember / Ma Belle / Lara’s Theme / I Will Wait For You / People // The Shadow Of Your Smile / Yesterdays / Days Of Wine And Roses / Hawaii / More / Born Free
【曲目】Toot, Toot, Tootsie! / Miss Otis Regrets / Bye Bye Blackbird / Gonna Build A Mountain / Hi - Lili, Hi - Lo / Just Squeeze Me // Hold On / My Man / Time After Time / Lullaby Of Broadway / Java Jive / I’d Do Anything
インドネシア出身の彼が、オランダで発表した4作目。ダンスフロアーを意識したA面、スティーヴィー・ワンダーの影響深いメロウネスが光るB面という構成。80年代に日本で紹介された当時は「Tears For The Stars」や「Ev’rybody Feel The Groove」が人気でしたが、今だったらメロウな「Temptation’s Stronger」や「Days Can’t Stay Forever」がぐっと来たり。ジャジィなコード使いなど、高度な内容を感じさせますし、ハワイやフィリピンAORとも共通する匂いも。.
収録曲・データ
【曲目】 Ev’rybody Feel The Groove / Tears For The Stars / Wake Up / Lorraine // Jakarta / Temptation’s Stronger / The Rain / May Please Stay / Days Can’t Stay Forever / You Are My Sunbeam
彼らの足跡と現在を記した4ページのブックレット付! A-1「Sea Of Love」の中盤にプレスミスによるノイズ少々入ります。他は概ね良好です。
しなびたスルメのような「Sea Of Love」!
60年代ビートニク・フォークの雄にして、あのファッグスの活動にも大きく関与し、サム・シェパードも参加していた伝説のフループ、それがホーリー・モーダル・ラウンダーズ。その中心である二人の奇人が数年ぶりにデュオを再結成したときのアルバムです。しなびたスルメのような「Sea Of Love」のカヴァーがたまりません。.
Sea Of Love.
You’ve Got The Right String Baby, But The Wrong Yo-Yo.
【曲目】Open All The Windows And See All The Clown / I'll Say Goodbye / I've Been To Town / Things Bright And Beautiful / As I Love My Own / Gone With The Cowboys / Love's Been Good To Me // Meantime / You Pass Me By / So Long, Stay Well / Blessings In Shades Of Green / Happy Birthday To Me / Jean / Lonesome Cities
魅惑的なジャケットのイラストにぐっと引き込まれます。全曲「雨」に関する曲のみを集め、混声コーラス・コンボ(男性&女性ヴォーカリストをフィーチャリング)で、気品豊かに歌った麗盤。「Singin' In The Rain」はカイ・ウィンディングのヴァージョンにも通じる“晴れやかな”(雨なのに)仕上がり。音のおもてなし心が隅々まで行き届いているのを実感。こういうアルバムの存在自体がうれしすぎます!.
収録曲・データ
【曲目】Rain (When Ya Gonna Rain Again...) / I Get The Blues When It Rains / Right As The Rain / Singing In The Rain / Legend Of The Rain / It Ain’t Gonna Rain No More // Rain (hear The Patter Of The Rain...) / Rainy Day / Riding Around The Rain / Rain Fall Last Night / April Showers / September In The Rain / Let A Smile Be Your Umbrella
後にミミ・バエズとコンビを組む早生の天才ディック・ファリーニャ(小説家としても作品を発表)とエリック・フォン・シュミットらが滞在先のロンドンで録音したセッション。若きボブ・ディランがハーモニカで参加していることで有名ですが、なにより主役の二人のビターでディープなフォークブルース〜ヒルビリーの数々にうたれます。「Dobell's Jazz Record Shop」での録音というロケーションにもしびれちゃいますね。レコーディングは1963年1月14日と15日。リリースは後年でした。.
【曲目】Lady Of Spain / Vaya Con Dios / Never On Sunday / Sayonara / Russian Lullaby / Lonesome Road Blues // Brazil / Non Dimenticar / Greensleeves / April In Portugal / Lovely Hula Hands / Astro Guitar
50年代から女優として活躍するポリー・バーゲン。シンガーとしてのアルバムはColumbiaというイメージですが、本作はPhilipsに移籍後の第一弾。女優でもある彼女の生き方になぞらえたアルバム・タイトルのようです。楽曲も映画や舞台から有名になったものを中心にしています。歌声は少し円熟味を増した感じですが、アレンジ的にはモダンさもあって。ボッサな「The Continental」にや、シャープなビッグバンド・アレンジの「Cheek To Cheek」が最高です!.
【曲目】If You Were Mine / When Johnny Comes Marching Home Again / You Made Me Love You / I’ve Got Everything / All Of Me / You Go To My Head // Season Greetings / Oh Lady Be Good / Little Lamb / Kids / What Good / Put On A Happy Face