Capitol ST番号3桁台のSSW〜フォーク・ロックには名作が多い。ロスとクリーヴランド出身ながらカナダに渡り、彼の地で活動を始めた二人のこのデビュー作も、まさにストライク! アメリカからカナダに向かうという逆ザ・バンド状態。カナダ的な寂寥への憧れが滲むというか、レベル高いです。アップテンポの「Devil Song」から切ない切ない「There Is A Lady」への流れ、息を呑みます。彼らにはもう一枚アルバムがあるそうで、是非聴いてみたいものです。※カットアウトは、ジャケ右上に直径1cmほどの円形のホール。
アメリカからカナダに渡ったふたりのフォーキー。普通はより広い活動の場を求めてカナダからアメリカにやって来るものですが、彼らが北国に求めたものはいったい何だったんでしょう? セルフタイトルのファーストはアメリカでもリリースされましたが、このセカンドはカナダのみでの発売。淋しさと優しさ、そしてどこか偏屈な頑固さが淡く反射し合いながら独特の色合いを作ってゆきます。アルゾみたいな雰囲気の「Bonnie Blue」には泣きました。※ジャケ右上に剥がれが少しあり。
テキサスの夫婦フォーキー・デュオ。ジャケットに映し出されている様子は、おそらく彼らが暮らす家の様子ですね。ギターやバンジョー、ハーモニカを中心にした、生活から生まれた素朴なサウンドに、ヴィオラやヴァイオリンを交えてて暖く世界をまとめています。男性の声はポール・ストーキーのよう。とっても味があります。米でマジに高評価。
Big Treeからメジャー・デビューした後に地元のオハイオに戻り、自由気ままな音楽活動を続けるSSW。アコースティックな気分を大切にしながら、自由に弾けた快活なSSWぶり。ナイーヴな歌を歌わせたらシンと心に染みます。ジャジイなスイング・ナンバー「Jazzbo」は必聴! こんなにウキウキと泣きが同居した曲はありませんよ。
カナダ制作の男性SSWデュオ。A-2「Fantasy With You」を聴けば、イントロ一瞬でその期待が間違っていなかったことがわかります。透明感あふれるメジャー7th使いのコードワーク、さりげなく跳ねるカッティング、そしてフルート。KOです。70年代一歩手前だということも、サウンドの瑞々しさに一役買っています。甘さを絶妙に抑えたこの感じ! 今、とても愛おしいサウンドです。
サード・アルバム。「Alice’s Restaurant」で一躍フォークのスターダムに登り詰めた彼が、その勢いのままに発売したアルバムで、当時の全米チャートでも54位まで上昇しました。プロデュースはレニー・ワロンカーとヴァン・ダイク・パークス。ざっくりとしたバーバンク・テイストを感じることが出来る一枚です。ロン・エリオットとランディ・ニューマンの中間にあるような雰囲気に、若者らしい屈託の無さを加えたようなテイスト。好内容です。※Repriseブラウン・ラベル(「w」ロゴ無し、セカンドラベル)。ジャケは「w7」ロゴの入ったオリジナル印刷。
ソフトサイケデリアの名残をうっすらと感じさせるフォーキーなSSWのデビュー作。わかっている限りではこのあとに同じGWPレーベルでもう一枚ソロを出しています。このファーストの方がミスティックでギミカルな要素がやや強め。「I'm On My Way」のような、60年代と70年代のはざまにしか生まれなかったであろう楽曲に惹かれます。
フォーキーかつ耽美的な作風が耳に残る不思議な男性SSWです。B面1曲目がクリス・スミザーの「Don't Drag It On」のカヴァーだったり、参加メンバーのクレジットにバーバラ・キースやクリス・ダロウ、リチャード・トランス、リンジー・バッキンガムを見つけてしまったり。優しさと寂しさをたたえたオリジナル曲が、たまらない魅力なのです。ジミー・ハスケルが随所で印象深いストリングス・アレンジをしています。
テキサスのスインガーSlim Richyがプロデュース。カントリー風味を下敷きにしながらも、男臭くてメロディアスなオリジナル曲により自身の個性をしっかりと出している男性SSWです。オクラホマの農場で生まれ育った彼がミュージシャンを志して各地を遍歴。ようやくたどり着いて制作した2作目。ウィスキーによく似合うバンドサウンド! それもまた最高です!※放送局使用盤なので、ジャケ上に整理番号が書かれたビニールテープが貼られています。盤はキレイです。
Jazz Glassのリリースで知られるRidge Runnerを主宰していたジャズとフォークを交配する名人のSlim Richeyが全面的に支援していることから、こうしてピックアップ。大学時代からの友人であるバイロン・バーラインが讃辞を寄せており、周囲が彼を暖かく送り出します。深みのある歌声と、身に付いた音楽。放浪の香りもします。味わいがある音楽。※放送局使用盤なので、ジャケ上に整理番号が書かれたビニールテープが貼られています。B4頭に小さなプレスミス。ここのみ数回のノイズがあります。
NY周辺で活動したSSW。同名のジャズ・ミュージシャンもいますが、こちらのビリー・ミッチェルはこの一枚限りのリリースです。どうやらジャズに覚えのあるらしい音楽嗜好と、ヒッピー世代の経験が抜け切れないエクペリメンタルな要素が共存した内容は、ジャケの印象通り一筋縄ではゆきません。しかし、生まれ持った彼の優しさや情熱がほとばしるタイトル曲や、はるかさが愛おしい「Guess I’ll Pack My Thing」など、気持ちをぎゅっとつかまれる曲が多くて。
キャシー・フィンクを始めとして、全員女性陣で固めたフォーキー6人組。キャシー自身はバンジョーを特異とするものの、ここでは1曲でのみ演奏するだけで、ほとんどでギター、フィドル、ドブロ、マンドリン、ベースによる編成。そのためか、またメンバーがそれぞれに選んだレパートリーのためかブルーグラス色が少なく、同時に複数のスタイルの演奏が同居する楽しさを生んでいます。
ミネソタを本拠に活躍するフォーキー。ハンク・ウィリアムス、ピンク・アンダーソン、ゴーベル・リーヴスなどの通好みの選曲と自作を交えてのアルバム。そうした歌がいい物語といい微笑みをもたらしてくれ、言葉にしにくい有益な経験をもたらしてくれると自身でライナーに書き残しています。埃っぽくて人なつっこいOld Songs集です。
おそらくこれが彼のセカンド。いかにも東海岸のフォークのヒストリー、それもボストン界隈のそれを身に付けたSSWといった佇まいの前作から一年後、ぐっと内省的で同時代感を表明する振る舞いに変わって来ています。ギターのボブ・ハルペリン、ベースのジョシュア・エプスタインとの音楽による会話が目前に見えるよう。なんだかとても沁みます。夜長の一枚。
いかにも東海岸のフォークのヒストリー、それもボストン界隈のそれを身に付けたSSW。叙情的なオリジナルの他、カントリーブルースのフィーリングを響かせる3フィンガー、トーキング・ブルースなどを弾き語り、背筋がピンと伸びた様を見せます。非凡な才能を感じます。フォークの根強さを改めて思わされますね。60sのクラブ47界隈の音楽と想像します。自主盤、そしてレコード番号から想像して1982年のリリースと思います。