SSW時代の大傑作。冒頭の「Sunshine Lady」からタイトル曲への流れの優しさややわらかさは、彼がSSWとしての新たな境地に辿り着いたことを教えてくれます。B面にはNYの名門フォーククラブ、ビターエンドでのライヴを3曲収録。「Abraham, Martin And John」の弾き語りヴァージョンは鳥肌ものです。ひたすら優しい歌が胸を打ちます。.
収録曲・データ
【曲目】Sunshine Lady / Sanctuary / Willigo / Harmony Sound / Gotta Get Up / Please Be My Friend〜Take A Little Time // The Wanderer / Abraham, Martin And John / Almond Joy / Ruby Baby / Brand New Morning
「Sweet Baby James」から続く3部作の最終作。数多くのシンガーにカヴァーされた「Don't Let me Be Lonely Tonight」を収録しています。しかし、アルバムとしては短い曲やインストなども多く、実験的と言えなくもない感じ。感情の切れ端をスケッチしたような作風に、他の作品にはない奇妙な余韻が残ります。アルバム冒頭を飾る「One Man Parade」も捨て難い名曲。.
60年代の早くからLAで活躍。70年代になると南部音楽に潜り込む志向を見せる一方で、相当にラジカルな要素を持ち込んだりもします。エフェクトっぽいシンセの使い方は大胆にして実験的。名曲「Blueblrd」、ニューオリンズ的リズムの「Laying Right Here In Heaven」など、南部的で粘っこくゆるやかな熱波のような音楽が満載。えらくポップです。.
【曲目】Just An Old Love Song / The Road Shines Bright / Touch Of The Sun / Bolinas / Freeway Pleasure / Swift Lizard // Wolves In The Kitchen / Little Road And A Stone To Roll / Daydream Believer / Crazy / Wild Horse Road / All The Brave Horses
名曲「Good Time Charlie’s Got The Blues」を再録音(オリジナルはCotillionからの1stに収録)。全米9位とスマッシュヒットしたのは、こちらのヴァージョンですね。暖かみが増して、少しとっつきやすくなった印象です。メンフィス録音でプロデュースはアリフ・マーディン。アーシーなサウンド作りの過程でアリフが発見した彼のソウルフルなセンスは、74年の「Breezy Stories」で開花します。.
収録曲・データ
【曲目】Good Time Charlie's Got The Blues / Shooting Star / The Question (Obviously) / Honky Tonkin' / The Road / Grease It // An American Dream /Louie The Hook Vs. The Preacher / The Valentine Pieces / I'm Sober Now / Roseland Taxi Dancer / I Know You Really Love Me
繊細な歌心が長く支持されている名作ファーストに続くセカンド。近未来を舞台に、いかにも英国人らしいSFコンセプチュアルな感覚を前面に押し出したモダンポップSSW作品。マーク・ワーツが70年代にSSWモードで出したソロアルバムあたりに近い感じもあります。モダンポップ・ファンは注目を。「Under The Boardwalk」カヴァーには驚き。.
Shelterレーベルでの傑作「In God We Trust」やElektraでの「Living By The Days」で古くからシンガー・ソングライター/スワンプ・ファンに愛される存在。70年代半ばのリリースとなる本作はつい見過ごされがちですが、流行が変わろうと自分のサウンドを求める彼の姿勢は不変。バーズ(ジーン・クラーク)のカヴァー「Feel A Whole Lot Better」もしっかり70年代の彼と共鳴しています。.
「ジェット機でいっぱいの空に風車小屋」というタイトルに惹かれます。人なつっこい声でやわらかいカントリー・タッチの曲を歌います。チャーリー・マッコイ、デニス・リンドら、バックを務めているのはナッシュヴィルのミュージシャン。生活の中から生まれたタフで憎めない曲が集まっています。そして1曲、A-2「Me And My Friend」イントロにかっこいいドラムブレイクが!.
なぜかあまり語られませんが、実はすごくいいアルバム。フォーク、オールドタイムはもちろん、ジャズやポップスなどをブロンバーグ流に選曲し、演奏、そして謳っちゃいます。自由な意識で選んだレパートリーが独特。ごく私的な気分。テディ・ベアーズの「To Know Him Is To Love Him」を弾き語りでボソッと歌われたら、一発で降参しちゃいます。.
サンディ・ハーヴィッツの名前でデビューし、本名に戻ってからの2作目(通算3枚目)。フォーキーな資質に70年代半ばのメロウ感覚が混ざり合い、もっとも熟した果実になったのが本作と言えます。「You Made Me Come To Pieces」など、エレン・マクルウェインあたりと一緒にフリーソウル全盛期に愛されていました。ジャケも今さらながら美麗。.
【曲目】Normal / Wood Shop / Dialing For Dollars / Woodstock Samba / Rome And Bored / Flexible / Jim 'N I // Drunkard's Waltz / The Blacks Are Giving Me The Blues / Birthday / Jesus Christ Football Star / Ego Boogie / You Play Rhythm
「Son Of Preacher Man」などの作曲者として知られるジョン・ハーレイ。ソングライターのイメージが強い人ですが、3枚あるソロ・アルバムは、どれもダン・ペンやマーク・ジェームスに通じる男らしさと美メロが濃厚な傑作です! ナッシュヴィル産のグレート・スワンプ・サウンドを、優しくコーティングしているプロダクションは初期ニルソンやジョン・ハートフォードのプロデュースでも知られるリック・ジャラード。.
【曲目】New York City (You're A Woman) / John The Baptist (Holy John) / Can You Hear It Now (500 Miles) / The Ballad Of The Hard Rock Kid / Going Quietly Mad // Oo Wee Baby, I Love You〜Love Is A Man's Best Friend / Back On My Feet / Come Down In Time / Dearest Darling / Nightmare #5 / The Warning (Someone's On The Cross Again)
【曲目】Penny's Farm / No Depression Blues / Gambler's Song / Blow Your Whistle, Freight Train / Masanga / Mississippi John // Freight Train Blues / Earl's Crab Shack / Sam's Song / Gold Hill / I Bid You Goodnight
60年代末のグリニッジヴィレッジで当時のColumbia社長クライヴ・デイヴィスに見出されデビュー。トニー・コジネクの「Bad Girl Song」や「Consider The Heart」の世界を彷彿とさせるひんやりとした感触と、独特の人恋しさが混じり合った唯一無二の音楽を繰り広げる22歳のファーストがこれ。のちの海洋的な作品とはひと味違います。ジャケも幻想的。不慮の事故で83年に34歳の若さで彼は亡くなってしまいました。.
収録曲・データ
【曲目】The Nest / For Roach / Monte Luna / Seeds Of Spring / I Am The Mercury / Long Way Down / Let It Flow / Seven Virgins / Come Back / Esmaria