60年代にヒッピー・グッドタイム「Sprit In The Sky」の大ヒットを持つ彼が、自然回帰の方向を見せ始めたソロ2作目。次作の名作「Petaluma」につながる”ほのぼのアコースティック”な雰囲気の作品と、従来のロックンロール+グッドタイムミュージック的な作品とが相半ばしつつ共存しています。「Canned Ham」のユーモア、「Miss Fancy」の甘さなど、もっと評価されてもいい好盤と断言。.
収録曲・データ
【曲目】Back Home Again / Rhode Island Red / Canned Ham / Titfield Thunder / Miss Fancy // Lucille Got Stealed / Circulate / Hook & Ladder / Damper / I. J. Foxx【Producer】Erik Jacobsen
「Strangers In The Night」の全米大ヒットで、シナトラここにありを宣言した、その翌年のアルバムです。ネルソン・リドルとの名コンビでお送りする本作は、全曲“お月様”に関係する曲ばかりを集めた好企画。ビッグバンド、ストリングスを曲によって使い分けながら、ゆったりと月明かりに照らされている気分をミドル〜スロー・テンポで表現します。シナトラの歌う「Moonlight Serenade」って、いいもんですね。.
収録曲・データ
【曲目】Moonlight Becomes You / Moon Song / Moonlight Serenade / Reaching For The Moon / I Wished On The Moon // Oh, You Crazy Moon / The Moon Got In My Eyes / Moonlight Mood / Moon Love / The Moon Was Yellow
ゴードン・ジェンキンスのたおやかなストリングス・アレンジでしっとりとバラードを歌った一枚。このアルバムに収録の「It Was A Very Good Year」(全米33位、アダルトコンテンポラリーチャートでは1位)から翌66年の「夜のストレンジャー」の全米ナンバーワンへと至るこの時期は歌手としてのシナトラの後半の絶頂期です。.
【曲目】 I Remember You / You Brought A New Kind Of Love To Me / When Sunny Gets Blue / Nothing But The Best / I Feel So Smoochie / I’m Gonna Live Till I Die // The Best Is Yet To Come / I’ve Got You Under My Skin / Slightly Out Of Tune ( Desafinado ) / My Shining Hour / By Myself / Get Out Of Town
Reprise期のヴォーグスは、サウンドといいコーラスといい、素晴らしい輝きを放ちます。若々しいソフトロック感覚によるバンドサウンドを用いてアダルト層に向け50年代ポップス作品のムードを再提示するバンドとして、しっかり立ち位置を得ていたのでしょう。「A Taste Of Honey」を聴くとよく分かります。編曲アーニー・フリーマン、制作ディック・グラッサーの名コンビ。コーラス・ファン、ポップス・ファン、ソフトロック・ファン。それぞれお見落としなきよう。.
収録曲・データ
【曲目】I’ve Got my Eyes On You / I Will / On Broadway / I’ll Know My Love (By The Way She Talks) / A Taste Of Honey // Till / She Was Too Good To Me / No, Not Much / The Sun Shines Out Of Your Shoes / Woman helping Man
実現していそうでしてなかった巨人同士の組み合わせ。ぐいぐいスイングさせるベイシーとは息があったシナトラですが、エリントンともじっくりと腰を落ち着けて臨みます。重心の低いアレンジに身を任せ、あの「Sunny」ですら荘厳なバラードに。しかし、ラストにエリントン楽団がダイナミックに爆発。それが「Come Back To Me」!「I Like The Sunrise」はフリー・デザインもカヴァーしているエリントンの名曲。.
ヴァンガードから移籍してリリースされた4作目にして、彼らのラスト・アルバム。でも、自分たちらしさは変わることなし。デキシーランド・ジャグ・ブロウワーズ、キャノンズ・ジャグ・ストンパーズといった戦前ジャグ・バンドのカヴァーから、「The Shiek Of Araby」「Mood Indigo」などのジャズ、ジェフ・マルダーの十八番「Gee Baby, Ain't I Good To You」といったスタンダードまで、いつもと同じように弾けた演奏で楽しくやってます。他のアルバムよりも海外人気が高いのはフラワーな気分のジャケのせい?.
収録曲・データ
【曲目】If You're A Viper / Minglewood / Garden Of Joy / The Circus Song / My Old Man / Kaloobafak (I'm Confessin' That I Love You) // The Sheik Of Araby / When I Was A Cowboy / Mood Indigo / I Ain't Gonna Marry / Ella Speed / Gee Baby, Ain't I Good To You
男前サミーのReprise時代はすべて要注目です。このアルバムでは両面アタマのバリー・マン&シンシア・ワイル作品がキモ。ドラマティックな「She Is Today」とハプニングスに提供した「It's A Happening World」。グルーヴィーな後者も最高! ジミー・ウェッブ作品も2曲収録。SSW時代への対応力を証明しています。これがRepriseでの最終作。.
収録曲・データ
【曲目】She Is Today / Please Don't Go / Love Is Just A Meaningless Word / I Have But One Life To Live / Break My Mind // It's A Happening World / Do What You Gotta Do / Bein' Natural Bein' Me / This Guy's In Love With You / Turnaround
カル・ジェイダーやレス・バクスター楽団でピアニストとして活躍していたエディ・カノ。NYラテンとはまたスタンスの違うLAラテン。パーカッシヴでポップなサウンドを聴かせます。「I'll Remember April」や「On Green Dolphin Street」のようなスタンダードを疾走感あふれまくりで料理する手際が見事。「Sakura(さくらさくら)」にも注目!.
収録曲・データ
【曲目】I'll Remember April / It's About Time / Teach Me Tonight / Waltz Latino / Green Fields / What Kind Of Fool Am I // On Green Dolphin Street / The P.J. Clipper / Blues For Betty / Sassy Little Girl / Barsanova Brown / Sakura【Piano】Eddie Cano【Bass】Leon Cardenas【Congas】Carlos Mejia【Drums】Fred Aguirre
下積み期間も長かった彼がついにつかんだソロ・デビュー。エンジニアとしても名高いアル・シュミットがプロデューサーを務めた本作がデビュー・アルバムになります。次作「Glow」以降に比べるとまだ都会派に完全に振り切れていない感じもありますが、抜群のヴォーカリゼーションでスリリングにファンクする「You Don’t See Me」などやっぱり最高と思います。.
ブライアン・ウィルソンが一時的に復帰したアルバム「15 Big Ones」。半分はカヴァーのアルバムでしたが、その中でも際立っていたブライアンの自作曲をカップリングでシングルカットしたのがこちら。B面の「Had To Phone Ya」は、スプリングのダイアン・ローヴェルも作曲に参加。この曲、スプリングのヴァージョンも、とてもよいのです。70年代中期のビーチ・ボーイズのウォームな良さが出ています。.
【曲目】Emily / Here's To The Losers / Dear Heart / Come Blow Your Horn / Love Isn't Just For The Young / I Can't Believe I'm Losing You // Pass Me By / Softly, As I Leave You / Then Suddenly Love / Available / Talk To Me Baby / The Look Of Love