ウィスコンシン出身のフォーク・ロック・トリオ。ギターにスキップ・ヘインズ、ベースにミッチ、ドラムにテッドのアリオッタ兄弟という編成です。ゆるやかにうねる内向きな歌と演奏が印象的。これが彼らの1stで、こののちテッドがグループを脱退、バンドは70年代末頃まで活動を続けます。ジェームス・テイラーの「Fire And Rain」をだる〜くカバーしています。これが気分。
ミュージシャンとしてよりもアメリカでは学生運動出身の文筆家として知られるカール・オグルスビー。反体制運動の旗手であった彼がSSWとしてVanguardに残したアルバムは2枚。これがファースト・アルバムです。サングラスの奥には鋭く社会を貫く視線が隠れているのでしょう。しかし、アルバムとして聴くと、骨太な思想性よりも、彼本来の人間的な優しさや情感がこちらに伝わってきます。すごく不思議です。バックはニューヨークのセッションマン。ジャズ・ミュージシャンが混ざっているのがこの街で生まれたフォークロックの特色でもあります。
チャド・ミッチェルが60年代後半にBellからリリースしていたアシッド/ソフトサイケ感覚濃厚なフォークロック・アルバム。ディノ・ヴァレンテの「Let's Get Together」やジョニ・ミッチェル「Both Sides Now」、ジェイク・ホルムズの曲などを取り上げていて、ディノのソロにも通じる味わいもあります。ハル・ブレイン、ジョー・オズボーンのリズムセクションに、ショーティ・ロジャースらの丁寧な弦や鍵盤アレンジがじわりと染みます。陰影の深い音、深い声です。
アメリカの山中で今も生き続ける楽器、ハンマー・ダルシーマーやピアノ演奏しながら歌い紡ぐ女性。モーダルなフレーズとドローンを生かしたサウンドが、ものすごく幻想的。伝統音楽、あるいは中世音楽と評される彼女ですが、現代音楽のすぐトナリに立っている人のようにも聞こえます。幽玄なようでいて、エネルギッシュで熱い。他に類を見ない音楽。※前所有者は(おそらくボストンの)ラジオ局。背、底、上部を透明テープ(一部に赤と青のビニール)でバッチリ補強しています。スタンプもあり。
ファグスの大将で生粋のビート詩人のエド・サンダースのソロです。バンキー&ジェイクのジェイクが全面参加した、グリニッチヴィレッジ産アシッド・フォークロック! ポリティカルで充分にぶっとんでいるのに憎めない人柄が滲み出た、アウトサイダー・ロマンティック・アルバムとも言えるでしょう。マイケル・ハーレー好きにもオススメです!
傑作ファースト・アルバム「Bleecker And MacDougal」(1964)を、ジャケ、タイトルを変更してリイシューしたものです。John Sebastian、 Felix Papalardiらが参加。
ミレニウムと同時期のカート・ベッチャーが3曲をプロデュースしたことで知られる60年代末のポップSSW。あまりに幽玄で深い声と、ミスティックでトリッピーな音像が、ソフトロックとアシッドフォークの狭間で今なお語り継がれています。カートをはじめ、ミレニウム人脈も総出演。※ジャケ下中央を透明テープで補修。
サード! のちに作家として大成するサム・シェパードが何故かメンバーとして参加していました。そのサムが叩く破天荒ドラムスに導かれ、いきなりタイトル曲が始まります。これ「Traditional」ってクレジットになってますけど、ホントかな……。ドラムが加わることによりポップ度(?)も増した代わりにバッドトリップ度も激増! 勇気を出して針を落とせ!※ラベルに曲目表示の無いESPオリジナル。
繊細な苦みを感じさせる歌と、アコースティックでシンプルな演奏が、寂しげな雰囲気を醸し出しています。アシッド…と片づけてしまうには、あまりにも人恋しさがにじみ出ているというか。曲も良いです。ベースで参加しているケン・リオンが内ジャケにコメントを寄せています。長い間知る人ぞ知る一枚でしたが、近年本国アメリカでもこのアルバムの価値が再発見されました。※オリジナル。
メリーランド・ローカルのロック・バンド。おそらく唯一のアルバムと思います。グレートフル・デッドやBSTあたりの影響を受けているのだろうと思いますが、ちょっと疲れた感じのメロウなフィーリングが独特。曲によってはストリングスやブラスも取り入れるなど、サウンド面も凝っています。その筋では一部に高い評価も。
海外でも非常に人気が高いソフトでミスティックなレリジャスフォーク名盤の1枚。なりはフォークですが、感性はロックに足を踏み入れていると言っていいでしょう。牧歌的なフルートやオルガンの音色が心地よい酩酊感を誘います。信仰心の強さゆえか、無意識のうちに異世界に足を踏み入れてしまった天然アシッドな世界観が、名盤といわれる所以です。ふわりと空へ消えいく二人のハーモニーは、ここではないどこかから聞こえているよう。※何故か楽曲違い盤が存在していて、今回入荷盤はB-2に「Colors And Shades」が収録されているヴァージョンです。
密やかで凛としていて。【Acid Folk】というジャンル分けも野暮に思えるほどの美しい佇まいを持つ男性デュオ唯一のアルバムです。むしろこれはモダンフォーク以前のトラディショナルなフォークに通じる道なのかも。古くは初期のビーチボーイズ、この時代ならフレッド・ニールのCapitol盤を手がけたニック・ヴェネットのプロデュース。フレッド・ニールやディノ・ヴァレンテに通じる、儚げで彼方を感じさせる味わいが見え隠れするのは、彼の手腕でしょうか。サイケデリックなアートワークよりも、ずっとずっと人の心に近づいてくる音楽です。※A-2「Landscape Grown Cold」にキズによるノイズあり。他はM--〜Ex++。
ニューヨークのアヴァン・ギャルド・レーベルの一風変わったフォーク・アルバム。美しいミスティックな女性コーラス(シスター?)が全編にフィーチュアされている宗教色の濃いフォーク・アルバムです。
戦前のストリングバンドの方法論をサイケ世代の若者達がざっくりと再現。Charlatansがやっていたことを、ストリングバンドで表現したというか。「Gentle On My Mind」を採り上げているように、初期のJohn Hartfordともかなり近い印象です。バンジョーを奏でるリーダーDennis Coatsのオリジナル曲には、何とも言えないアシッドな味わいがありますね。「Ain't Misbehavin'」のカヴァーも絶品。ジャズ的なコードを上手く使った「Pretty Words」も、とても心に残る曲です。※ジャケ表左上に1cm程の小さなキズ痕がひとつ。
ゲイリー・アッシャーのプロデュースのドリーミーなアルバムです。緻密なアレンジと浮遊感のあるコーラスがたまりません。さしずめLate60sのフォークロック×アシッドなサジタリアス。フォークの耳で聴いても、ソフトロックの耳で聴いても、何かしらの発見があります。シンプルで美しいジャケットともども愛おしい一枚。※DJ盤白ラベル。ジャケ右端にウォーターダメージ少しあり。写真と実物の状態が異なりますので、ご留意ください。