「The Sea」(海)からスタートしたロッド・マッケンの詩とアニタ・カーの音楽のコラボ作品シリーズのひとつ。「The Sea」が大ヒットしたことによって、十数作の作品が制作されることになりました。ナレーターがロッド・マッケンではなく、アニタ・カー・シンガーズのジーン・マリーノ、そして極上のコーラス作品「Who Has Touch The Sky」が収録されたこと。この二つがいつもとは違います。でもそれが本作に特別な味わいを与えています。アニタ・カーの音楽作りの深く確かな実力を知る作品でもあります。.
収録曲・データ
【曲目】How Many Colors Of Blue? / The Butterfly Is Drunk On Sunshine / A Walk With The Angels / So Little Sun / Night Talk / When Winter Comes (Soloist, Vocals Anita Kerr) / My Dog Likes Oranges // The Forehead Of The Morning / A Patch Of Sky, Away From Everything / Mr. God's Trombones / Buy For Me The Wind / A New Lullaby / In Summing Up / Who Has Touched The Sky
SSW時代の大傑作。冒頭の「Sunshine Lady」からタイトル曲への流れの優しさややわらかさは、彼がSSWとしての新たな境地に辿り着いたことを教えてくれます。B面にはNYの名門フォーククラブ、ビターエンドでのライヴを3曲収録。「Abraham, Martin And John」の弾き語りヴァージョンは鳥肌ものです。ひたすら優しい歌が胸を打ちます。.
収録曲・データ
【曲目】Sunshine Lady / Sanctuary / Willigo / Harmony Sound / Gotta Get Up / Please Be My Friend〜Take A Little Time // The Wanderer / Abraham, Martin And John / Almond Joy / Ruby Baby / Brand New Morning
「Sweet Baby James」から続く3部作の最終作。数多くのシンガーにカヴァーされた「Don't Let me Be Lonely Tonight」を収録しています。しかし、アルバムとしては短い曲やインストなども多く、実験的と言えなくもない感じ。感情の切れ端をスケッチしたような作風に、他の作品にはない奇妙な余韻が残ります。アルバム冒頭を飾る「One Man Parade」も捨て難い名曲。.
【曲目】A Lot Of Livin’ To Do / Out Of This World / ‘Round Midnight / Hey! Jealous Lover / Har Hearted Hannah / Blues In The Night // I Feel A Song Comin’ On / You Came A Long Way From St. Louis / My Ship / Ev’rything I’ve Got / Why Shouldn’t I / I Feel Pretty
モダネアーズの軽快な歌唱が満喫できる「Crazy Rhythm」が最高です! そりゃそうだ、アレンジはすべてアラン・コープランドですもの! サックス奏者テックス・ベネキー、男性シンガーにレイ・エバール、コーラスグループにモダネアーズまで加わり、グレン・ミラーが愛したスウィング・ナンバーをカヴァー。思わず拍手! モダネアーズの歌う曲に注目! 「Up A Lazy River」では「フジヤマ・ママ」なんてフレーズも飛び出す!.
収録曲・データ
【曲目】Exodus / Call Me Irresponsible / Up A Lazy River / Little Girl Blue / Days Of Wine And Roses / Baubles, Bangles And Beads // Crazy Rhythm / I Belong To You / Atcheson, Topeka, And The Santa Fe / Out Of My Mind / I Left My Heart In San Francisco / Jelly Bean
Warner Bros.でのラストアルバム。メンバーの顔にも髭が生え、すっかりソフトロックとはほど遠いルックスになりましたが、清らかなハーモニーは健在。あらためて聴いてみると、とても発見の多いアルバムです。タータグリアが2曲のアレンジを手がけていたり。なにしろ曲がいい。ソフトでファンキーでセンチメンタル。聴き逃すのは惜しいです。ビーチ・ボーイズで言えば「Surf's Up」あたりに通じそうなレイドバック感がたまらないのです。.
【曲目】Just An Old Love Song / The Road Shines Bright / Touch Of The Sun / Bolinas / Freeway Pleasure / Swift Lizard // Wolves In The Kitchen / Little Road And A Stone To Roll / Daydream Believer / Crazy / Wild Horse Road / All The Brave Horses
【曲目】That Old Black Magic / Memories Of You / Between The Devil And The Deep Blue Sea / Early Autumn / I Hear Music / They Can’t Take That Away From Me // I Cover The Waterfront / Two Little Girls / Let’s Fall In Love / Blue Lou / It All Depends On You / Lullaby Of Broadway
繊細な歌心が長く支持されている名作ファーストに続くセカンド。近未来を舞台に、いかにも英国人らしいSFコンセプチュアルな感覚を前面に押し出したモダンポップSSW作品。マーク・ワーツが70年代にSSWモードで出したソロアルバムあたりに近い感じもあります。モダンポップ・ファンは注目を。「Under The Boardwalk」カヴァーには驚き。.
ゴキゲンな女レオン・レッドボーンのセカンド・アルバム! ワーナーに籍を移し、プロデュースもレオンと同じジョエル・ドーンに身をまかせました。愛すべき時代錯誤感が、今回も輝いています。かわいい顔して肝の据わった女性ヴォーカルが、なんともたまりません。超絶にレイジーな「Mack The Knife」にしびれます。.
収録曲・データ
【曲目】Debbie's Song (Love That Man) / Rag 'N Roll / Old Rockin' Chair / See Her Run / Mack The Knife // Epigrams / Cement Dry / He May Be Your Man (But He Comes To Me Sometimes) / Brother Can You Spare A Dime / Backseat Baby
“Dedicated To Emmett Miller And Cliff Edwards (Ukulele Ike)”というクレジットが泣けます。この当時、エメット・ミラーやウクレレ・アイクに言及すること自体、相当な変わり者。だけど、それは愛すべき音楽狂の証しでもあるのです。彼の作品中、もっとも完成度の高いアルバムとして、これを最高傑作にあげる人は多いようです。ハミングによるジェリー・ロール・モートン・ナンバー「If Someone Would Only Love Me」や、「Alabama Jubilee」にしびれて下さい!.
通算では5作目(ワーナーでは4作目)のソロ・アルバム。カンリー・チャートでの大ヒット「To Daddy」(3位)「Two More Bottles Of Wine」(1位)を収録しています。すでに揺るぎない地位を確立していた時期の作品ですね。30代に入って最初のリリースでもありました。詩情あふれるジャケットを裏返すと、どきっとする彼女のポートレートが。.
ニューヨークのシティボーイ気分を颯爽と感じさせた傑作デビューアルバムからのプロモーション・シングルです。作詞のうまさも光る「Cynical Girl」は今もファンに人気の高い1曲。バディ・ホリーのカヴァー「Rave On」はシカゴのFM局でのエレキ弾き語り。アルバム未収録の「Somebody Like You」はパワーポップ!.
シティボーイ気分の4ビートでSSWを気取ったオーストラリア産の大傑作。ハスキーでやんちゃさが垣間見えるヴォーカルと胸キュンのメロディがたまりません。タイトル曲の頭10秒でキマリ! 80年代初めにウィスキーのCMに日本で使われ、ささやかにヒットしたAORバラード「You'll Call It Love」も収録。豪オリジナルとはデザインがまったく違うUS盤です。.
収録曲・データ
【曲目】Bad Habits / Good Golly Me / You Weren't In Love With Me / Baby I'm Easy / Never Be Blue // Since I Found Out / You'll Call It Love / Celebrity Lane / Single Man / If I Was A Millionaire
針を落とした瞬間からファンクのリズムがあふれ出すコールド・ブラッドの74年盤。紅一点の女性シンガー、リディア・ペンスを前面に出し、スティーヴ・クロッパーのプロデュースでスタジオミュージシャンを大幅に導入。ある意味、バンドとしてのアイデンティティの危機なのですが、作品としては従来にない聴きやすさとメロウさ。フリーソウルの定番としてフロアで重宝されました。「Simple Love Life」「Come Back Into My Life Again」もいい曲!.