1908年生まれのレッド・ノーヴォは、この時点(1957年)ですでに50歳間近。ジャズの流行と発展を目撃してきた人物でありながら、モダンなセンスを失わず、気取りのない洒落たアルバムをまだまだリリースします。自身のヴィブラフォンをリードに、ドラムス、ベース、ギター、フルート(サックス、クラリネット、オーボエも兼務)というチェンバー的なアンサンブルでの作品。何故か6人目のメンバーとしてショーティ・ロジャースがクレジットされていますが、彼の役目はスーパーヴィジョン。つまり音楽面のプロデューサーですね。こういう表記も、こっそりかなり目新しいものだったと思います。.
20世紀前半からキャリアを持つジャズ・ヴィブラフォンの草分け。赤毛がトレードマークだったので、芸名が「Red」なのです。その赤毛が白髪になっても演奏の若々しさは変わりません。ヴィブラハープのころころした音色がかわいいで。助演はハンク・ジョーンズ、ジョー・ジョーンズ、ミルト・ヒントン、ジミー・ロウルズら。.