オランダで80年代半ばに行われた戦前・戦後のトーチ・ソングを現代に甦らせる試み“Boulevard Of Broken Dreams”をきっかけに結成されたユニット。“File Under : Sad Songs”を標榜し、数ある戦前ティン・パン・アレイ〜50年代ポピュラー・ソングのなかでも、とにかく美しい、泣ける曲をだけを選りすぐったファーストに比べ、若干たのしげな曲も含み、妖しいキャバレー感覚も増大しました。Hannibalからアメリカでも流通したファーストとは違い、セカンド、サードは自国と一部ヨーロッパで流通したのみ。そしてこちらはオランダ国内のみで流通したと思しき別ジャケ盤! 耽美!.
収録曲・データ
【曲目】Street Of Dreams / Trav’lin’ All Alone / Walkin’ By The River / Who Walks In When I Walk Out? / Who Needs You? / Beguine Des Reves Brises // Voz De Cabo Verde / You Let Me Down / I’m Painting The Town Red / More Than You Know / Dark Side Of The Road / Lonely Avenue / Only The Lonely
ニューオリンズで自ら経営するラウンジを拠点として活動したため、全国的な評価は得られず。しかし、常識にとらわれないでポップスなどをとりあげていくセンスに信頼があります。このアルバムではホーンセクションも加えたグルーヴィーなサウンドを展開。シカゴ「いったい現実を把握している者はいるだろうか」カヴァーがいいですね。「Going Out Of My Head」や「You’ve Got A Friend」もナイスアレンジ!.
【曲目】 Peter Gunn / The Floater / Sorta Blue / The Brothers Go To Mother’s / Soft Sounds // Fallout / Slow And Easy / Brief And Breezy / Dreamsville / A Profound Gass
ライブラリー的性質を持つフランスのラウンジ・オーケストラ・シリーズ。炸裂ビッグバンド系のナンバーを収録した巻もありますが、本作はエキセントリックでかわいらしいラウンジ感を前面に出した第一集。ジャズっぽさをヒップに昇華させた「Attente Polongee」や「Chant Des Galaxies」が小気味よいアクセントに。フランスのイージー/ジャズ界きっての名手たちが参加しているようです。.
楽しいー! 人気絶頂期の彼らのオンステージを収録したライヴ盤。いわゆるヒット曲大会ではなく、大人のオーディエンスも意識したレパートリーを取り入れたエンタテインメント精神溢れるステージ。丁々発止のやりとりも含め、彼らのキャリアとタフさを感じます。どうやってヒット曲を作るのかを歌にした寸劇風「How Do You Make A Hit Song?」で、数々のヒットもちょっとずつ出てきます。ライヴ・バンドのアレンジはチャーリー・カレロと、ちゃんとクレジットされてます。.
レオン・ラッセルほどの才人もスティーヴィー・ワンダーには魅了され、影響を受けずにはいられなかったのです。A-1「Easy Love」はそのものずばり! さらにそこにマーヴィン・ゲイ的要素を加味したメロウなタイトル曲「Make Love To The Music」など、レベルの高い内容です。AORファンに人気のゲイリー・オーガンが全面的に制作に関わっている(2曲では共作も)のもポイント。ファンキーでオーシャンな雰囲気も濃厚な、埋もれた名作。.
収録曲・データ
【曲目】Easy Love / Joyful Noise / Now Now Boogie / Say You Will / Make Love To The Music // Love Crazy / Love Is In Your Eyes / Hold On To This Feeling / Island In The Sun
サイモンとガーファンクルのヒット曲をオーケストラで101ストリングスがカバー。60年代後半以降の101は何かが違うのです。リズムセクションがぐいぐいとソリッドに押してくる感じですかね。「Mrs. Robinson」「The Boxer」など、目から鱗のグルーヴィーさです。編曲指揮はベテランのモンティ・ケリー。彼のオリジナル「When The Trees That Are Green Turn To Brown 」「Orange Grove Avenue」「Trav'lin' Again」の3曲を収録していて、これがまたいい味を加えています。.
収録曲・データ
【曲目】Mrs. Robinson / Feelin' Groovy / Homeward Bound / When The Trees That Are Green Turn To Brown / Scarborough Fair // The Boxer / The Sounds Of Silence / I Am A Rock / Orange Grove Avenue / Trav'lin' Again【Director】 Jack Dorsey
夢見るエイティーズ・ガールポップ! トレイシー・ウルマンのセカンド・アルバムです。オールディーズ・ファン即死の超名曲「Terry」、ウェイトレスのぐんにゃり脱力ポップ「I Know What Boys Like」やシャングリラス「Give Hime A Great Kiss」などカヴァーの選曲もナイス。カースティ・マッコールなどソングライターたちも彼女の魅力を活かした名曲を提供。このキラキラ感がまぶしいです。.
ホノルルのラジオ局KIKIが主催したオーディション・プロジェクトの候補曲集です。ハワイ音楽にモダンな新風を吹かせた「Home Grown」よりは見かけない一枚。ジャンルの幅は多彩で、トラディショナルからコンテンポラリーまでスタイルはさまざまですが、素朴ながら宝物のような曲が眠ってます。シェリー・ココ・サムソン「Story Of Love」の歌声には惚れました。.
スタン・ケントン楽団出身の女性歌手として50年代に華々しい成功を収めた彼女の絶頂期の一枚。かわいらしいルックスとは裏腹に少しハスキーな声。しかし、フレージングとリズム感は抜群! アレンジは鬼才でありながら彼女とは相性が合うピート・ルゴロ。アレンジも聞けば聞くほど異色なんです。スピード感バリバリの「I Want To Be Happy」から魅力全開です!.
収録曲・データ
【曲目】I Want To Be Happy / Imagination / I've Never Been In Love Before / Irresistible You / No More / Better Luck Next Time // Let There Be Love / When Sunny Gets Blue / The Best Thing For You / Beware My Heart / I Know Why / It's Always You
正面から風を受けるような爽快感抜群のアコースティックCCMグループのセカンドです。スライドギターもコーラスもカラッと決まって気持ち良いことこの上なし! ファーストよりもウェストコーストサウンドっぽい仕上がり。淡くラテンロックテイストのA-4「Do You Feel The Change」がブリージーです。.
【曲目】Sure Thing / Woman / I Love You Says It Very Well / In Love In Vain / Impossible / Lovely // I’m Old Fashioned / Whatever Happened To Spring / When I’m In Love / Only Yesterday / All In Fun / Lately / When I’m In Love
【曲目】Avalon / I Surrender Dear / Wait 'Til You See Her / Russian Lullaby / Lady Of The Evening // Where Or When / Lover Come Back To Me / I'll See You In My Dreams / Don't Take Your Love From Me / Shine
スイングアウトシスターのきらびやかさとシュヴァリエ・ブラザースのスイング感を合わせたよう。ベースとドラム(黒人)女性ヴォーカル(白人)のトリオ。今こそ評価されてもいいでしょう。A-1「More, More, More」はウキウキ&はすっぱ感にあふれたUK80'sジャイヴ名曲。シャーリー・エリス「Clapping Song」を改題・アレンジしたA-3「The Drum Is Everything」B-1「Rpckin’ On Suicide」超かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】More, More, More / Stormy Weather / The Drum Is Everything / I Thought I Was Going Mad / The Prayer // Rockin' On Suicide / Rue St. Denis (Version) / Willow Weep For Me / Tracks Of My Tears / Bad Day