ただひとこと「The Beat」。ずばり、ひたすら踊るためのビートとサックスのブロウ! この音が50年代の黒人クラブで流れるさまを想像するだけでアドレナリンがどぼどぼと出てきます。妥協のないタフなR&Bジャズの連発。「Foot Stompin'」「2 Point 8」で身体が反応しないなんてありえません! 硬質なビートをはじき出すオリジナル盤!.
収録曲・データ
【曲目】Tea Bird / Purple Wail / He’s A Real Gone Guy / Moonday / Rooster Walk / Pog Wog // 2 Point 8 / Lawdy Miss Clawdy / Foot Stompin’ / Mashin’ Potatoes / Earth Rock / Lions Den
ああ…。普通に聴いているだけで泣けてきます。ペンシルヴェニアのトロンボーンおじさんハロルド・ベターズが地元銀行のビルの前で公開レコーディングした2枚組ライヴ。「Wonderful World」や「This Guy's In Love With You」での、とろんとした人肌の演奏と歌。ゆるいグルーヴなのに、ダレてない。この雰囲気にはまったら、簡単には逃げ出せません! ワンホーン(トロンボーン)による珠玉の人情ジャズです。ミストーンもおかまい無し! お客さんの話し声も普通に聴こえる真の意味での臨場感あふれる傑作です。.
【曲目】Malague a / Quiereme Mucho (Yours) / Siboney / Solamente Una Vez (You Belong To My Heart) / Quiensera (Sway) / Quizas, Quizas, Quizas (Perhaps, Perhaps, Perhaps) / Beso De Fuego (Kiss Of Fire) // Granada / Besame Mucho (Kiss Me) / Nosotros / Vaya Con Dios / Te Quiero Dijiste (Magic Is The Moonlight) / Jalousie (Jealousy)
ダイアン・リネイではなくてダイアン・レイ。A-1におさめられた「Please Don't Talk To The Lifeguard」が唯一のヒット曲だったかわいこちゃんガールシンガー。当然、アルバムもこれ一枚のみ。それでも、アルバムを残せたことは幸運だった部類かもしれません。素直でキュート。あまりうまくない歌が、またガールポップ・ファンの琴線を直撃です! 「My Summer Love」は胸キュンな名曲。サマーソングだけじゃなくて「Snow Man」みたいウィンターソングもありますよ。.
「Be Bop A Lula」などで知られるロックンローラー、ジーン・ヴィンセントのサードアルバムです。バックバンドのブルー・キャップスとともに残した初期の3枚はいずれも劣らぬロックンロール・クラシック。大ヒットこそ収録していませんが、すでに貫禄と余裕を感じさせます。バディ・ホリーらが世を去る前年の1958年は、オリジネイターたちにとって最後の輝きを放つことができた年でした。.
アニタ・カーによるスコアとロッド・マキューンによる詩の朗読。そのうつくしい組み合わせから生まれた大ヒット・シリーズ「海」。日本でも岩谷時子・訳、石坂浩二・語りでリリースされました。これがその記念すべき第一作です。アレンジャーとしてのアニタ・カーの素晴らしく繊細な仕事を味わえます。冒頭の「My Friend The Sea」の美しいメロディは、「Sea」シリーズの通奏低音のようにして、この後の作品においても用いられていきます。.
収録曲・データ
【曲目】My Friend The Sea / While Drifting / Gifts From The Sea / The Time Of Noon / Afternoon Shadows / Do You Like The Rain? / The Days Of The Dancing // Pushing The Clouds Away / You Even Taste Like The Sun / The Storm / The Ever Constant Sea / The Gypsy Camp / Beyond The Bend Ahead / The Sea
「ゴールドフィンガー」の声の持ち主。イギリスを代表する黒人女性シンガー、 70年のアルバム。レパートリーからも想像がつきますが、ジョニー・ハリスのきめ細やかなアレンジが行き届いたモダンなアルバムです。クールな表情をたたえた「Easy To Be Hard」ドラマチックさに圧倒される「What Are You Doing The Rest Of Your Life」が感動的! そしてファンキーな「Spinning Wheel」!.
収録曲・データ
【曲目】Something / Spinning Wheel / Yesterday I Heard The Rain / The Sea And Sand / My Way / What About Today // You And I / Light My Fire / Easy To Be Hard / Life Goes On / What Are You Doing The Rest Of Your Life / Yesterday When I Was Young
スイングアウトシスターのきらびやかさとシュヴァリエ・ブラザースのスイング感を合わせたよう。ベースとドラムは黒人、白人女性ヴォーカル、カーメル・マッコートのトリオとして1984年にアルバム「Drum Is Everything」でデビュー。本作でもそのフォーマットは崩さす、ファンキーなネオ・ジャイヴやラウンジーなジャズR&Bを展開しています。声のソウルフルさといい、エイミー・ワインハウスがやっていたことを80年代に先駆けていたとも思えたり。かっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】A Hey Hey (Everybody's Got A Little...Soul) / It's All In The Game / Every Little Bit / Nothing Good / Azure / Sweet And Lovely / Jazz Robin / Lay Down / I Do, And Do / A Hey, Hey (Reprise)
フィリーソウルの名グループとして70年代に数々のヒットを放った彼ら。3代目リードシンガー、ジョン・エドワーズ時代の名作とされる本作はNY録音で、マイケル・ゼイガーのプロデュース。コンテンポラリーなサウンドを求めた彼らの皮膚感覚での判断が成功しています。サム・クックのカヴァー「Cupid」は全米4位の大ヒットに。ウランダ・マックローとデュエットした「Heavy On The Sunshine」もよいですね。.
飛び散る汗をマダムたちに振りかける熱いエンターティナーとして世界的な人気を誇ったトム・ジョーンズですが、ヴォーカルのコントロールが本当にうまくて。このアルバムでもキャロル・キングの「You’ve Got A Friend」やブレッド「If」のカヴァーには敬服します。アル・グリーン「Tired Of Being Alone」もよいですね。.
【曲目】The Lady Is A Tram / Alone / Crickets On Parade / Georgia On My Mind / Cherokee / Miami Beach Rhumba // Doll Dance / I Want To Be Happy / Lost In A Fog / I’m Forever Blowing Bubbles / Manhattan / Ballin’ The Jack
1965年に「You’ve Got Your Trouble」(クック&グリーナウェイ作)のヒットで英米にその名を知られた彼ら。ブリティッシュビートの香りを保ちながら、ポップス/ブルーアイドソウルとしてちょっと年上世代にも親しまれる個性も伸ばしていきました。いわばシーンの橋渡し的存在。70年代に「雨のフィーリング」などのヒットで再ブレイクしますが、このオランダ盤ベストは初期Decca時代の音源集。.
【曲目】Tie A Yellow Ribbon / It Never Rains In Southern California / Never, Never, Never / Perfidia / Summer Dancing / Silver Morning Rain // Sunshine Lover / Un Canto A Galicia / Bali Ha'i / Endless Summer / Siboney / Tender Feeling
正式なアーティスト・クレジットにはギタリストのジョー・ベックが連名で記されています。さらにもうひとりギターで参加しているのがスティーリー・ダンの「Peg」のソロに抜擢されることになるスティーヴ・カーン。アンディ・ニューマークやウィル・リーといったNYの凄腕セッションマンがサポートしたファンキーでメロウなソウル・アルバムです! レパートリーは「Going Out Of My head」を除いて、「Unforgettable」などよく知られたスタンダードナンバーばかり。.
【曲目】Live Wires / God's Love (Is What The World Needs) / Not Now Doesn't Mean Never / Walking With My Father / Oh My Livin' Brother // Soul'd Out / A Shield About Me / Can't Make It Without You, Lord / You Got Me Through / Soul'd Out - Reprise
オーストリア出身のシンガー/女優で、ドイツ語圏で大きな人気を誇ったロリータ。彼女が歌った「Sailor, Sailor」がパトゥラ・クラークやアンドリュース・シスターズにカヴァーされてヒットしたことで、代表曲を集めたこのコンピレーションがアメリカでも発売されました。端正な歌声が気持ち良いです。ドイツ語版「Theme From A Summer Place」も収録。.