不倫ソング「Me And Mrs. Jones」の特大ヒットがよくもわるくもこの人のイメージを決定してしまったところがありますが、実際はジャズからファンクまで幅広く対応できるセンスを持った才人シンガーなのです。こちらはギャンブル&ハフのプロデュースで、社会的なメッセージとラブソングの両面性を表現したアルバムです。マクファーデン&ホワイトヘッドが提供した「People Power」かっこいいです。.
60年代に「Mashed Potato Time」で一世を風靡した、あのディー・ディー・シャープです。流れるようなグルーヴが気持ちよい「Touch My Love」や、10ccの大名曲を歌った「I'm Not In Love」など、フィリーソウルの本場に移籍し、スムースなソウルヴォーカルを聴かせます。このアルバムが縁でケニー・ギャンブルと結婚することになるんですよね。.
収録曲・データ
【曲目】Love Buddies / Touch My Life / Ooh Child / Real Hard Day / Make It Till Tomorrow // Happy 'Bout The Whole Thing / I'm Not In Love / Share My Love / Best Thing You Did For Me
「She's A Bad Mama Jama」でマッチョなソウルマンとしてブレイクする以前から彼はシングルやアルバムをリリースしていました。60年代にキッズソウル・シンガーとしてデビューしていて、このセカンドアルバムの時点でもまだ22歳。ヤングな感性をフィリーの才人バニー・シグラーがプロデュース。タイトル曲は最高のディスコダンサー。.
かつてロックミュージカル「ヘアー」の黒人キャストとして脚光を浴びたシンガーです。歌唱力はお墨付きですので、あとは良いスタッフに恵まれれば。このアルバムはボビー・イーライがプロデュースしたフィリー流で心地よいです。「Expressway To Your Heart」の80sなアレンジのリメイクもあり。.
フィリーソウルの屋台骨を半世紀以上にわたって支え続け、2019年にキャリアを終了したオージェイズ。70年代は彼らの絶頂期。フィリーのしゃれたサウンドに身を任せていても歌から気骨が伝わってくるのが彼らのよさです。盟友ギャンブル&ハフ、新世代の才能マクファーデン&ホワイトヘッド、そして彼ら自身のプロデュース。「We’re All In This Thing Together」はサヴァンナ・バンドのフィールもあってすごくいいです。.
フィリーソウルの名グループとして70年代に数々のヒットを放った彼ら。3代目リードシンガー、ジョン・エドワーズ時代の名作とされる本作はNY録音で、マイケル・ゼイガーのプロデュース。コンテンポラリーなサウンドを求めた彼らの皮膚感覚での判断が成功しています。サム・クックのカヴァー「Cupid」は全米4位の大ヒットに。ウランダ・マックローとデュエットした「Heavy On The Sunshine」もよいですね。.
70年代の日本で「フィリー・ソウル」といえば彼女たちのことだったはず。イギリスでヒットした「口づけでおやすみ (Take Good Care Of Yourself)」収録のアルバムです。日本ではちょうど「天使のささやき」や「にがい涙」がヒットした直後でしょうかね。トレードマークといえる「TSOP」も収録。マーヴィン・ゲイ「Distant Lover」の彼女たちヴァージョンも最高メロウです。US盤は切れ味いい音です。.
60年代からキャリアがありますし、「It’s A Shame」の人気が日本では高いですが、デトロイトからフィリーに拠点を移した70年代のほうがむしろ大きな成功を手にしたグループでした。この曲も全米11位まで上昇。新リードシンガー、フィリップ・ウィンの切なくもさわやかな歌声がフィリーサウンドにばっちりマッチしてます。.