チック・コリア、スタンリー・クラークが参加。一曲目が「Return To Forever」と、リターン・トゥ・フォーエヴァーと限りなくシンクロした72年の傑作。このアルバムで、ブラジリアン・フュージョンの未来がはっきりと提示されたのでした。オーディオファイル的にも高評価されているCTIオリジナル。
ブラジリアン・フュージョン感覚を消化した世代による女性グループ。これがデビュー・アルバムです。白熱した演奏にミスティックな奥行きを持つ女性ヴォーカルが絡み合う、という殺し文句をまさに体現したアブストラクト・グルーヴA-1「Somebody's Talkin' To You」、B-1「City Life」を収録。オリジナル盤。歌詞カード付き。
60年代から精力的にソウルジャズ・シーンで活躍してきたサックス奏者。ボブ・ジェームスらがフュージョンをお洒落なものとして売り出していた78年に、このジャケはちょっと時代錯誤? しかし内容は魅力的です。選曲もいいですし、ウィルバー・バスコム&スティーヴ・ジョーダンというリズム・セクションは強力。B-2では、アントニオ猪木のテーマ曲に日本ではなってしまった「Ali Theme」をブルース・ジョンストン(バリー・マニロウで有名)な「I Wrote The Songs」と組み合わせてしまうという、まさに痛快な音の卍固め!
ジャズ・ドラマーとしてだけでなく、アヴァンギャルドからジャズロックまで果敢に挑戦する音楽脳を持つ鬼才。チコ・ハミルトンには、そんなイメージを抱いています。77年ということでフュージョン色が濃いはずの本作でも一筋縄ではいかず。マイケル・サンチアゴのギターを大きくフィーチャリングし、肉感的なサウンドに仕立てています。子供たちの声をあしらった「Theme From Big Blue Marble」はかわいらしいですね。未CD化。※裏ジャケ右上に金色のプロモーション刻印あり。
ジャズ・クルセイダーズから“ジャズ”を取払い、70年代を代表するフュージョン・グループとして大きくなってゆく彼らの改名後のファースト・アルバム。トミー・リピューマという良き理解者を得て、自由に演奏の羽根を広げた結果のLP2枚組。キャロル・キングの「So Far Away」に、どこかアフリカ的な景色の広がりを感じさせるなど、アフロアメリカンとしての意識もこの頃は前面に出ています。
ご存じアイズレー・ブラザーズの名曲をデヴィッド・Tが。もちろんアルバム収録曲ですが、7インチで聴くと迫力倍増。とりわけモノラル・ミックスでは、最初のリズムの押し出しからソリッドさ、重たさともに抜群です。もちろん曲は鉄板の名曲ですから、4分12秒、すべてを忘れて音に酔えます。
ジャズ・トランペット奏者エディ・ヘンダーソンが時代のサウンドに感化され、歌姫パトライス・ルシャンをヴォーカル/コーラスに招いて挑んだディスコ・ガラージ・アルバム。「Runnin' To Your Love」「This Band Is Hot」など、程よく水っぽい感じが良いですね。エレピの音色が色っぽいジャジィなインスト「Hibby」は、日も落ちて熱さも和らぐ夕暮れ時に聴きたい名曲。
ガボール・ザボの注目されにくい一枚ですが、B-1に「It's Going To Take Some Time」(キャロル・キング)のカヴァーが収録されていることを知って以来、密かな注目盤。ボブ・ジェームスが全面的にアレンジを手がけていて、彼のエレピが冴え渡ります。さらにドラマーはビリー・コブハムにジャック・ディジョネット。これでタイトでないわきゃないね! 「Summer Breeze」のカヴァーも、これからの季節に是非。あと、CTIのサウンドはUSオリジナルで聴かないと意味がないと思います。
フィリーソウルの重鎮バーニー・シーグラーにプロデュースをまかせた一枚。ラーガ的な音色のギターを弾く自身の資質は失うことなく、よりモダンなファンク・フュージョンへと一歩踏み出した作品になっています。彼のヴォーカルも聴ける「Funny Face」はちょっとビックリ。
元スリー・サウンズ。ソウルジャズ時代にも敏感に反応をし続け、Blue Noteに多くの名作を残したグループ休止後、ソロとして70年代のメロウ・フュージョン全盛期に発表したソロ作です。チャック・レイニー、ハーヴィー・メイソン、ジェームス・ギャドソン、リー・リトナーといった演奏陣だけでなく、コーラスにもデニース・ウィリアムスやメリー・クレイトンが参加。「Always In My Mind」ではジェリー・ピータースがシルキーなリードヴォーカルを聴かせます。
ジェファーソン・エアプレインの名曲を妖しくレアグルーヴ化。CTI時代のジョージ・ベンソンの諸作中、もっともヒットしたアルバムのひとつです。ハービー・ハンコックのエレピ(最高)、ビリー・コブハムのドラムス、ロン・カーターのベースが基本のアンサンブル。「Little Train」のようなブラジリアン・ナンバーではアイアート・モレイラの助演が俄然光ります。※RVG手描きマトリックス。
ジャン・リュック・ポンティ〜フランク・ザッパのもとで実力を発揮してきたジョージ・デュークのソロ・デビュー作。アイアート・モレイラ参加のバンド、フィールを率いて、プログレッシヴかつスリリングなクロスオーヴァーサウンドを繰り広げます。すでにこの頃からヴォーカルには独特のメロウさが漂っていて、ぐっと引きつけられます。B-4「Yana Aminah」にはフローラ・プリム参加。
Blue Noteに数々のソウルジャズ名演を残すギタリストといえども、ライオネル・リッチー作でケニー・ロジャースのヒット曲、つまり超ベタなこのタイトル曲の扱いは難しいかと思われましたが、いやいや、お見事。夕暮れチックなメロウ・フュージョンになってしまいました。ビリー・ジョエル「Just The Way You Are」もボンゴ&エレピが淡さを演出した絶品カヴァー! ハンク・クロフォード、バスター・ウィリアムス、ホルヘ・ダルトらが主要メンバーです。※ジャケ右上にカッター傷あり。A-3「Wave」最後に凹プレスミスがあり、数回ノイズが入ります。
「I Thought It Was You」に一発KO! 気持ちよすぎるヴォコーダー・ヴォイス(ロボ声)! メロウ感覚満点のハービーの歌を、ほぼ全編のフィーチャリングした意欲作にして異色作。当時は「ひよった」なんて言われもしたでしょうが、このサウンドが今こそ気持ちいいじゃないですか。
タイトル曲「Family」が、クラブ・クラシックとして超・有名なアルバム。歌っているのは実妹デブラ・ロウズ。ジャズ〜フュージョンの時代にまたがって多作を誇るヒューバート・ロウズの中でも、アナログはなかなか見かけない作品です。ブラックコンテンポラリー〜AORファンの琴線をくすぐるラインの音です。