おそらくすごく大きい手とすごい指力。思わず聴いているこっちの身体全体が電車に揺られているようにどんどん揺れ始める「Caravan」で幕を開ける50年代の傑作です。シンプルなピアノトリオで、ときにメロディアスに、ときにがしがしとグルーヴィーに弾きまくっています。闇の中に少しだけ差す光の中に浮かぶシルエットを描いたアートワークも秀逸。
(LP)Erroll Garner