子供兄弟アイドル・レコード! 変声期を終えた彼らは正確には子供では無いかもしれないけれど、その歌声の瑞々しさは少年と子供の間にあります。Kappでファーストをリリースしたあと、矢継ぎ早にMCAからセカンドをリリース。立ち位置がアイドルだったことがわかりますね。しかし、半数の曲のアレンジは元ラヴ・ジェネレーションのジョン・バーラー! A-4「I Love You, More Than You Love Me」のソフトソウル感に卒倒です。ファーストより数段レア! 日本盤はUS盤とは違うオリジナルデザイン。.
Warner Bros.でのラストアルバム。メンバーの顔にも髭が生え、すっかりソフトロックとはほど遠いルックスになりましたが、清らかなハーモニーは健在。あらためて聴いてみると、とても発見の多いアルバムです。タータグリアが2曲のアレンジを手がけていたり。なにしろ曲がいい。ソフトでファンキーでセンチメンタル。聴き逃すのは惜しいです。ビーチ・ボーイズで言えば「Surf's Up」あたりに通じそうなレイドバック感がたまらないのです。.
デレク&ザ・ドミノスのメンバーだった彼がダンヒルに残したスワンプ・ロックの名作です。事実上、ドミノスのサウンドの中核を成していた彼の魅力的な声が、全開になっています。また、豪毅なスワンプだけでなく、「A Game Called Life」のような、じわりとミスティックな作風でも、その才能の奥深さを感じさせてくれます。.
収録曲・データ
【曲目】Where There's A Will There's A Way / Song For Paula / A Game Called Life / Country Life / A Day Without Jesus // Back In My Life Again / The Scenery Has Slowly Changed / I'd Rather Live "The Straight Life" / The Dreams Of A Hobo / Back Home In England
MAINSTREAMレーベルのオーナーにしてブレイク前のビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー(ジャニス・ジョプリン)など世に送り出したヒット・メイカーのリーダー作。ロック世代向けのビッグバンド/ジャズロック! ジャクソン5「I Want You Back」のカヴァー(ベースはおそらくチャック・レイニー!)で知られる一枚です。フラワームーブメントとジャズが交錯した時代の色を強く感じるサウンドです。ジャケットイラストもかわいい!.
ジェリー・ロスがプロデュースした東海岸系の素晴らしいブルーアイドソウル・バンド! スカ的なリズムを採り入れた「I've Been Hurt」「May I」がヒット曲です。オリジナルより軽快な仕上がりな「Soulful Strut」や、猛烈なグルーヴの「Touch Me」(ドアーズ)、グリニッチヴィレッジ系シャッフルの超名曲「Are You Ready For This」あたりは、ダサいルックスを裏切る出来映えです!.
メンバーの急死による活動停止から数年。75年リリースの再結成盤です。60年代のマジカルなポップ感覚からはまたすこし変わって、心地よいアーシーさにくるまれたグッドタイムポップ・アルバムです。スパンキーの低めの歌声にも母性にも似たおおらかさが備わって、本作の魅力となっています。トム・ウェイツ「San Diego Serenade」カヴァーがしみます。ジェリー・イエスター、タワー・オブ・パワーも参加。.
セカンド・アルバム。気合いの入ったブルース・アルバムだったファーストから、ぐっとSSW的な優しさが前面に出るようになった傑作。彼女のアルバムでこれが一番好きという人は多いでしょう。ファンキーで切ない「You Told Me Baby」も捨てがたいけど、まずは最高の自作メロウ「Nothing Seems To Matter」にとろけます。.
RCAオレンジ・レーベル(ミゾあり)。A-3「Waiting To Be」中盤に小傷によるプチノイズが少し。他はEX++〜M--ほどで良好です。
あの「98.6」のキースです。
ソフトロック・アーティスト、「98.6」の本名ジェームズ・バリー・キーファーこと、あのキースです。RCAに移籍してリリースされた彼のサードにしてラスト・アルバム。ソフトロックのニュアンスを残しつつも、ビートルズの影響を感じさせるアシッドな浮遊感の「Waiting To Be」や、ファンキーな「The Problem」など新生面も加味しています。.
収録曲・データ
【曲目】Alone On The Shore / Trixon’s Election / Waiting To Be / Melody / The Problem // Marstrand / Mr. Hide / China Clipper / Elea - Elea / Charley Cinders
楽器や歌の練習のためにレコードに合わせて演奏する、その目的に特化して、あるパートをマイナスして制作されたのがアメリカのMusic Minus Oneシリーズ。60年代からさまざまな用途で無数のレコードが作られていますが、こちらはビートルズ4人のソロ作品で歌いたい人のため。片チャンネルにリードヴォーカル、片チャンネルにコーラスを割り振って、両方の目的に使えます。4人のソロ曲を歌い演奏しているミュージシャンたちはまったく不明!.
ロックンロール・リヴァイヴァルに乗じて企画されたようなアルバムですが、れっきとしたNRBQのセカンド・アルバム。カール・パーキンスが途中退席したために、半分は彼らの独演会に! ザッパも顔負けの強烈ナンバー「Dr. Howard, Dr. Fine, Dr. Howard」、ジョーイ・スパンピナートの泣きの名曲「Tina」スティーヴ・ファーガソンの一世一代「Flat Foot Flewzy」など、見逃せません! もちろん御大カール・パーキンスもかっこいい!.
収録曲・データ
【曲目】All Mama's Children / Turn Around / Tina / Dr. Howard, Dr. Fine, Dr. Howard / Sure To Fall (In Love With You) / Flat Foot Flewzy // Sorry Charlie / Step Aside / Rip It Up / Allergic To Love / On The Farm / Boppin' The Blues / Just Coastin'
盲目のハンデを乗り越えて全米を熱狂させた若きホセ・フェリシアーノ。その名声を決定づけた大ヒット「Light My Fire」(ドアーズのカヴァー)を収録したアルバムで、最高全米2位。一年以上もチャートにとどまったメガヒット・アルバムとなりました。ヒスパニックとしての誇りを失わず、アメリカのヒット曲を独自の幽玄さとグルーヴで塗り替えてゆきます。「California Dreamin’」は「ワンス・アポン・アタイム・イン・ハリウッド」見た人には忘れられないはず。.
「Ain't Nothin' But A House Party」で有名なフィリーのソウルグループとは同名ですが、こちらはニューヨークの白人たち。しかもこちらのほうがキャリアは前。66年に2枚だけシングルをリリースして解散しています。プロデュースはジョン・ハモンドとチャーリー・カレロ。ノーザンソウルなA面、フォークロック/ソフトロックなB面、個性がバラバラなのが60年代らしさでもありました! 両面ともすごくいい曲です!.
ジャック・ニッチェ・プロデュースのソフト・ロック〜バブルガム路線のナイス・グループ。スペクター風のサウンドを導入したA-1「I Could Be So Good To You」(超名曲ソフトロック!)に始まり、爽快感+ガッツ+センスにあふれた名曲ばかりです。元々はシアトルのガレージ・バンドだったという経歴も良い方に作用してるはずです。モノラル!.