エイティーズ好きには「Copernicus」で知られる歌姫バーシアが在籍していたマット・ビアンコのファースト・アルバム。ブラジリアン・テイストの「Half A Minute」や、打ち込みスウイング名曲「Get Out Of Your Lazy Bed」、スムースボッサなインストなど充実したすばらしい内容。でも、やっぱりバーシアの麗しいヴォーカルが一番好きです!.
注意! このアルバムは音楽ではありません。でも、これもジャズです。ジャック・シェルドンは西海岸ジャズシーンで活躍したトランペッターで、時にニヒルで渋い喉を聴かせる粋人。これは、その粋が行きすぎて(粋すぎて)、スタンダップ・コメディの領域に行き着いてしまった問題作です。したがって6曲中5曲はブラックな漫談。一曲だけ歌う「Born To Lose」もかなりレイジーかつブラックな毒素満点です。ジャック・マーシャルとの関係に言及していたり、ニクソンとケネディが争う大統領選をネタにしていたり、英語がわかる人にはかなり楽しめると思います。.