プレスリーの代役として起用されたテレビ番組でブレイクし、ナンシー・シナトラの最初の旦那さんとなったショウビズ・キッド。20歳の年にリリースされたデビュー・アルバムです。若さと甘さと天性のアイドル性を感じさせるだけでなく、歌もうまいんですよね。ギター一本のイントロからささやくように歌う「I Don’t Know Why」や「Somewhere Along The Way」にはやられました。軽薄そうなイメージとは裏腹に、50年代ポップスの持つ奥行きの深さを歌からも演奏からも感じます。
(LP)Steady Date With Tommy Sands