50年代から詩人、シンガー、プロデューサーとしてアメリカのレコードビジネスで影響力を持ち続けたマキューン。決して派手さがなく、耽美的な陰影を放つこの人がどうしてアメリカで支持されてきたのでしょう。もしかしたらそれがアメリカ的なわびさびなのかも。79年の本作は円熟期といえる作風。「ウェストサイド物語」の「Somewhere」以外すべて自作。その「Somewhere」もすばらしいです。
(LP)Roads