同名の黒人ギタリストもいますが、こちらは50年代クールジャズの重要人物であった白人トロンボーン奏者。ラルフ・バーンズの素晴らしいアレンジで、自身の才能の羽根を大きく広げたリーダーアルバムです。自身のオリジナル曲、ラルフ・バーンズの提供曲(「Bijou」など)に交えて、ひときわ耳を惹くのがベースで参加したチャビー・ジャクソンが歌う「Tutti-Frutti」。これ、なんとスリム・ゲイラードの曲です。ヒップという概念はクールから洒脱まで限界はないということを思い知らされました!
(LP)Bill Harris Herd