ベルギーのジャズボッサ系ミュージシャンとして知られる彼が残した自主制作盤。もはやジャズという意識は薄く、意識的には完全にシンガー・ソングライターでしょう。エレピとギターが織りなすサウンドにはジャズコードが多用されていて、朴訥でありながら繊細なささやきヴォーカルで驚くほどオリジナリティの高い楽曲を歌います。1曲ビル・フリゼールが参加していたり、作られた背景など未だに謎多き名作。心の扉を開けて、この宝物をしまってください。
(LP)Li Tins, les-otes et on po d'mi