”Walker”とは、ウォーキング・ベースを弾かせたら一番という、ジャズ・ベーシストにとっては名誉あるあだ名だと思います。ウェストコーストの名手リロイ・ヴィネガーがリーダーで吹込まれたトリオ・アルバム。ピアノはマイク・メルヴォイン、ドラムスはビル・グッドウィン。シンプルで風通しのよいピアノトリオ演奏ですが、ちょっとしたプレイのふしぶしにベースの主張が現れています。「Kick, Laugh, Crawl」で突っ走るベースの気持ち良さはベーシスト冥利に尽きるでしょうね。
(LP)Jazz’s Great “Walker” (1965 repress)