イギリスの北ヨークシャー生まれの詩人にしてSSW。大学卒業後に教鞭生活と平行して始めたクラブでの演奏活動が評判を呼び、メディアに登場するように。これがデビュー作。「ジェット時代の吟遊詩人」とジャケで紹介されています。いかにも英国的な発音と豊かなメロディが相反しながら絡み合う不思議な感触。ブリティッシュフォークの世界でも、あまり似た人を知りません。ピアノ、ギター、ベース、ドラムによる小編成のジャジイなコンボに美しいストリングスもあしらわれます。休日の午後、ひとりで街を歩いたり、外の風に吹かれたりしつつ、物思いにふける、そんなレコード。
(LP)Last Will and Testament of Jake Thackray, The