ひそやかで凛としていて。【Acid Folk】というジャンル分けも野暮に思えるほどの美しい佇まいを持つ男性デュオ唯一のアルバムです。むしろこれはモダンフォーク以前のトラディショナルなフォークに通じる道なのかも。古くは初期のビーチボーイズ、この時代ならフレッド・ニールのCapitol盤を手がけたニック・ヴェネットのプロデュース。フレッド・ニールやディノ・ヴァレンテに通じる、儚げで彼方を感じさせる味わいが見え隠れするのは、彼の手腕でしょうか。
(LP)Rise And Fall Of Honesty, The