1970年年代半ば頃のフランス4大オーケストラと言えば、リズム強化に傾斜しシンセサイザーの使用を始めたモーリア、従来通りに飄々とした作風を示していたカラベリ、独自の道を極めつつ充実を迎えていたルフェーブルとそれぞれに歩むべき道筋がくっきりとするなか、プウルセルの作風はいかにも泰然としています。クラシックの素養がうまく活かされていると言うべきかも。おおらかな空気に満ちたADV44盤。二枚組のもう一枚は、過去作品からの選集の”おまけ”。というお買い得盤です。
(LP)Amour, Danse Et Violons No.44 : All Over The World (2LP)