冒頭から「ムーンライト・セレナーデ」、そして「潮風のマリー」と並び、また「エル・クンバンチェロ」「ベサメ・ムーチョ」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」と40年代から50年代のメロディ。複数の曲に16ビートが採用され、またその他も新鮮なアレンジによって同時代的に生き返らせています。なるほど、タイトルの「回顧展」の意味はそういうことでした。同様の発想で76年に発表されたルフェーブルのシャンソン・クラシック集「French Love In Hi-Fi」とよく似た発想です。1990年代の来日コンサートにおいて採用された16ビートによる「ヴォラーレ」のアレンジは、ここに収録。同曲の2回目の録音でした。