オリジナルメンバーがロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンだけという状態に陥っていたバーズに、天下の風来坊グラム・パーソンズが参加。カントリーロックという巨大なカルチャーショックを、このわずか一枚だけの参加作に投下した傑作にして問題作。ジョン・ハートフォード、そしてバーズの正式メンバーになるクラレンス・ホワイトら、グラム・パーソンズ人脈をがんがん投入し、ほとんどグループの個性すら塗り替えてしまいました。カントリーという様式を導入しただけでなく、見果てぬものへの憧れ、焼け付くような若さゆえの焦燥感などがきちんと焼き付けられているのが、今もなお心に響くゆえんかと。
(LP)Sweetheart Of The Rodeo
SOLD OUT